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31年間皆無だった料理の意欲を、コロナ禍のエマーソンが開花させてくれた

緊急事態宣言が解除に向かっていますね。

弊社では6月いっぱいまでフルリモートのため通勤自体はまだ先になるんですが、四六時中家で過ごす生活はゆるやかに変わっていく気配を感じています。

コロナ禍における生活も、だんだんと “日常” から “記憶” になっていくのでしょう。

孤独と疲弊に苦しんだ4月

僕はもともと酒の席が好きで、好きな店を予約しては誰かしらと夜な夜な飲み歩いていました。週5-6とかで。

ところがCOVID-19なる未曾有のパンデミックによって生活は一変。緊急事態宣言を受けリモートワークを余儀なくされることに。

コロナ以前、ある種の人依存だった僕にとって、人肌のぬくもりを目で感じる余地すらない時間はあまりにもスロウで凄惨でした。「Keep Distance」が自分や他の誰かの命を守り、1日も早い終息に繋がることを頭では理解していても、心は追いついていなかったんです。

早々に孤独に耐えられなくなり、もともとひとりで家飲みをすることのなかった自分では考えも及ばぬほど飲酒量が増え、単缶買いだったビールもいつしか箱買いするようになる始末。

酔いに任せて、LINEごしに友だちにみじめな感情を吐露することもありました。あやうく大切な友だちを失うところだった……。

でもそれくらい参っていたのもまた事実で、弱音を漏らすこと自体、精神衛生を保つうえで必要な行動だったんだと思います。そのおかげでどこか吹っ切れた自分もいて、弱い自分を認め、向き合い始めた瞬間でした。

エマーソンからのインスピレーション

僕は昔からプライベート・ライアンが好きで年2回くらい観るんですが、例にもれず、在宅期間の暇つぶしとして何の気無しに観ていました。

まだ無名時代のヴィン・ディーゼル演じるカパーゾの死後、空挺隊の戦友に案内された教会で束の間の休息をとるミラー(演 トム・ハンクス)一行。「弾もってこい!」で有名なアパムが、哲学者エマーソンの言葉を引用し、

「戦争は、人の感覚を磨き、意思を刺激し、肉体を鍛え上げ、極限状態で互いを人間として見極めることができる。」

と発します。

いざコロナという有事に際し、先の見えない在宅生活を余儀なくされ、現実逃避してばかりだった自分にとって、地獄絵図をもたらす戦争から、賛否はあれど少しでも明るい面を見ようとしているこの考え方にはなるほどと思いました。
(もちろん戦争なんか無いに越したことはないんですが。)

32年目の料理デビュー

目を逸らしたくなる、それでいて避けようのない孤独の日々。

それでも、エマーソンの言葉によって「避けられないなら避けられないで向き合ってやろう」と思い立ったんです。

そして、なんと奇遇なことか。僕の好きな「6curry」が、自宅で作れるサバカレーのスパイスキットの販売開始を発表。

「コレだ!」と思い立ったが吉日、調理器具すら無いのにポチッと購入。

その間にフライパンやらなんやら、調理器具を思い当たるだけケーヨーデイツーで買い揃え、準備万端。キットが届くまでの間にスパイスチキンカレーにも挑戦しました。

デビュー戦にしては我ながらよくできたと思います。

サバカレーもなかなか美味しくできた! 友だちにもらっためっかわカレー皿のデビュー戦でもあり尚更良き。

今だからこそできること、やりたいことに目を向けた結果、31年間やったことのなかった料理にだんだんとハマっていく自分が居ました。

年中外食マンの変貌。

年中外食マンの僕がここまで料理にハマるのは、Before コロナではとても考えも及ばなかったことです。こんなに楽しいものだとは知らなかったし、なんならぶきっちょな僕には向かないだろうと食わず嫌いしていた。

コロナ禍で起きた自分の変化の中に明るい面を見るとしたら、まちがいなくこの成長を挙げます。

ここでこの1ヶ月の自信作を紹介!

▼ 中華そば

ハナマサで仕入れた豚肩ロース1kgブロックを購入し、チャーシューとして仕込みました。そしてスープは鶏ガラと魚介出汁のあっさり風味。

お店に出しても恥ずかしくない味で優勝。

▼ キーマ風コンビーフカレー

キーマカレーを作る工程で、ひき肉をコンビーフに変えて作ったのがこのカレー。ちょっと濃い目の味を卵黄がマイルドにしてくれるので最高〜!

▼ フィデウア

スキレットを買って、パスタでつくるパエリア「フィデウア」に挑戦。ズッキーニを細かく切りすぎたためか緑が足りないので、次はもっと大きめにカットして作る!

▼ まぜそば

全部盛り〜〜! チャーシューと味玉は前日から仕込んだもの。和える用にネギ油を作った際にできた焦がしネギをそのままトッピング。ニンニクとししとうマシ!

卵黄とたまねぎが濃いめの味付けをマイルドにしてくれるので完璧。

▼ 半熟味玉

これはもう、味玉だけならプロ級を自称してもいいと思えるくらいの出来でしたね。

「Before コロナ」と「With/After コロナ」とで個性が融合した

(メインディッシュばっかりだけど)1ヶ月料理をやってみて、ただただ作ったり食べたりするだけでなく、

「今日は何を作ろう、明日は何を食べよう、それを今日から仕込もう。」

などなど、考える楽しさも生まれてきたのは良い成長ではないでしょうか。「あのレシピにコレをちょい足ししたら絶対最高じゃない?」とかってイメトレもしたり。

このあたりのインスピレーションは、間違いなく日々外食してきた中で培われたものです。

もとから持っていた「Before コロナ」からの感性と、「With/After コロナ」における料理の実践が、ひとつの個性として融合しつつあるのを感じます。

まだ始めて1ヶ月そこらなので、技術としても伸びしろばかり!

***

いよいよ明けようとしている緊急事態宣言。もちろん、予断を許さぬ状況に変わりはありませんが、気兼ねなく外で楽しく過ごす日々の復活が、現実味を帯びてきているのも確かではあるでしょう。

おでんやden、6curryをはじめ大好きなお店や場所に足を運ぶのが待ち遠しくて仕方ない。それでもなお、僕の日常に料理が加わったのは間違いなさそうです。

明日は肉吸いにチャレンジしようかな。

あ〜。野郎メシ最高!

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