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オウンドメディア担当者が入社7ヶ月間で144本記事公開したとき、やってよかった4つのこと

こんばんは、ふじじゅんです。なんかふとnoteのネタが思い浮かんだので粗熱殴書きします。

テーマはもうタイトルのとおりです。

入社後7ヶ月でオウンド記事144本公開

僕は2017年6月1日に現職のSmartHRへ入社して、最初はオウンドメディア運営がリソースの9割くらいで残りの1割で事例記事つくったりeBookつくったり、他部門の原稿チェックをサポートしたり、というような感じでした。

ちゅー感じで、当時の業務としては、基本的には業務の大半がオウンドメディア運営だった感じです。

で、今振り返ってみたらどうやら2017年6月1日〜2017年12月31日の7ヶ月間の間に144本の記事を公開していたようです。

月平均で20本なので、だいたい1営業日あたり1本という公開ペースを入社後早々に構築できたのは、我ながら「かなりできたな」という印象です。ドヤ。

やってよかった4つのこと+α

今考えたら「かなりできたな」だけど、当時はそんな自信や感覚もなく、兎にも角にも、明日のため来週のため来月のため……ととにかくメディア運営に脇目も振らず取り組んでいたので、その当時の様子についてはあんまり振り返ってなかったなあと5年経って気づきました。2018年〜2019年あたりは意識的に振り返るような余裕もできていたんですが。

という感じで、今になって、なぜ当時ハイペースで配信できたのか整理してみようと思います。

(1)事業ドメイン関連の入門本を読んで生まれた「疑問」を記事案にした

記事のアイデアをわんさか考える、という意味ではこれが一番効果的だったと思います。

まず、入社後のセルフオンボーディングとして、入門に役立つ人事労務本を読み漁っていたんですが、広く浅く、という意味ではかゆいところまで手が届くわけではなかったので、以下のような「わからない」「これ知りたい」という次なる疑問がどんどん湧き上がってきたんです。

  • 結局どういうことか理解するのに、もっと具体的なケースや身近なケースを知りたくなることがある。

    • 例:賃金支払の5原則ってあるけど、具体的にどんなケースがあるんだろう?

    • 例:社内の運動会とか研修合宿とかって「休日出勤」に該当したりするのだろうか?

  • 似た用語や書類がでてきた、コレって何が違うんだろうと思うことがある。

    • 例:雇用契約書と労働条件通知書の違い

    • 例:振替休日と代休の違い

という意味では、事業ドメインにまつわる入門書をインプットするのは自身のオンボーディング観点だけでなく、オウンドメディアの記事案としてそのまま活きるんだなあと実感します。

(2)必要な配信ペースを計算し、逆算してライターを確保した

当時「1営業日あたり1記事」というのはかなり意識していました。「オウンドメディアとして毎日記事出てたらスゴイんじゃないか」という、今考えると割とフワッとした感覚ドリブンだったんですけど。

まあでも、当時は月1万UUいくかいかないかという水準だったので、まずはある程度トラフィックを増やしていくために、メディアとしてある程度「盛り上がっている状態」にはしていかねばならぬ、ということからガンガンいこうぜなタイミングだったのは間違いないですね。

で、1営業日あたり1記事ということは、つまり「月に20本配信」していくことになる。そんななか、ライター業を専門にしている方と異なり、人事労務領域においては、社労士や弁護士などの有資格の方々に、本業のかたわら原稿を執筆してもらうには、ある程度の執筆期間を見込む必要があります。「2週間〜3週間を納期の目安」としていました。

するとざっくり1人あたり月1〜2本、仮に間をとって「1.5本」とすると、

20 ÷ 1.5 ≒ 13

つまり10人強のライター陣と、2週に一度10本の記事企画および発注ができれば、1営業日1本の配信ペースを保てるという計算です。

入社時にすでにいた既存のライターさんと差し引いて足りない人数について、アタックを進めました。

(3)「発注日」を定め企画・発注サイクルを早期に安定化させた

隔週月曜日(祝月なら火曜日)を記事企画Dayとして定め、この日はとにかく情報収集と記事案だしに努めました。記事案10本発注するまで帰れま10、てな具合のチャレンジですね。

10人に対して1人あたり1本、でも良いんですが、やりとりする回数がそれだけ増えてしまうので、基本的には1人対して1回の発注あたり2本を、2週間後と4週間後にそれぞれ納期を設定して入稿していただくような依頼の仕方が多かったです。

で、常に5本ほど原稿のストックがあれば、一人編集部で万が一体調を崩したりしても、なんとか挽回はできる状態だったので、初期の段階では多めに発注したのと、翌営業日・翌々営業日の公開予約は先んじてするように意識していました。

(4)業界の有識者の方々と、積極的につながった

取材先候補を開拓する、という意味では、取材させていただいた方から次なる候補の方をつないでもらったり、それ以外にもHR領域の方々と知り合える機会には積極的に顔を出したりと足で稼ぐのもコツコツとやっていました。

その際、メディアとしての名前や実績はほぼ無いに等しかったので、

  • 実現したいことの共有

    • メディアを通じて実現したいこと、このインタビューや特集を通じて実現したいことを企画趣意とともに共有

  • 少しでもメリットのイメージが湧くことのアピール

    • スマートニュース掲載時などは、そのキャプチャをとって積極的にシェア

個人的に印象的だったのは、ある取材をきっかけに経済産業省の産業人材政策室が携わる「人材像WG」という複数回にわたって開催されたワーキンググループに、メディア枠として取材参加させてもらえることになりました。

シンプルに「コンテンツが増える」だけでなく、よりマクロな視点から「自社にできること、求められること」「自メディアにできること、求められること」を言語化するのにめちゃくちゃ活きたように感じます。

この辺の話はこちらのインタビューでも紹介しているので、よかったらご覧ください。

(その他)社長登壇やスポンサー講演に同行し、レポート記事化した

これは2017年ってより、2018年以降がメインの話なのでその他としているのですが、社長の登壇には結構な頻度で同席していましたね。広報を通じて「記事化して差し支えないか」というのも逐一確認とっていました。

ときには、一緒に登壇内容を、メディア掲載する前提で講演タイトルや構成を一緒に考える、などのシーンもありました。たとえばこの講演・記事とか。

また、こちらのようなスポンサー講演のレポート記事化については、カンファレンス出展というフローでのリード獲得施策にとどまらず、ストック型コンテンツとして活きるほか、マーケに限らずISやセールス、CSなど各ファネルで活用できるので、一石二鳥にも三鳥にもなりえるなと感じます。

地道にコツコツやる。そのためのリズムをつくる。

このような取り組みの結果、冒頭述べたように入社7ヶ月の間に144本、1営業日1本の配信ペースを築けました。

また、入社時約1万だったUUは、2018年6月時点でその10倍を上回る12万UUとなるなど、結果として確かなメディア成長に繋がりました。

こう振り返ると、取り組んでいた4つのこと一つ一つはそんなに特別なことではないし、複雑なことでもないんですが、であるからこそ継続とやりきりが重要で、リズム感やサイクルがそれを後押ししてくれたんだなと今になって思います。

これからオウンドメディアを立ち上げる、あるいは転職してオウンドメディアにチャレンジしていく、といった方の参考になれば幸いです〜。


(2023.02.03追記)
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