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デザインシステムが浸透するために取り組んでいること

電子契約サービス「クラウドサイン」プロダクトデザインチームの藤井です。

全5回で予定しているこの連載も気付けば4回目となりました。
今回は「社内への浸透」ということで、作成したデザインシステムを社内に浸透させるために、どんな取り組みを行なっているのかご紹介いたします!

連載の目次

第1回 デザインシステムを作る上で最初にやること
第2回 デザインシステムのコンテンツづくり
第3回 仕組みづくりについて
第4回 組織への浸透について(👈 今回の記事です)
第5回 デザインシステムの今後について

目指すのは「みんなの当たり前」になること

私たちは「速度・クオリティ向上のための仕組みを誰でも活用できる状態」を目標とし、デザインシステムを作り、運用を続けています。 ここでの「誰でも」と言うのは、プロダクト開発に関わる人(=プロダクト部)です。

デザイナーがデザインルールを確認するためだけにシステムがあるのではなく、エンジニアやPdMなど、プロダクト開発に関わる人にとって価値のある情報をまとめた場所。それがデザインシステムとして目指している姿です。

そんな思いのもと、日々更新を続けているデザインシステムですが、結局のところ対象となる人に知られていなければ、活用には繋がりません。

デザインシステムを知ってもらい、なおかつ浸透するよう継続的なアクションをチームとして行なってきました。

知ってもらうためのアクション

開発共有会でのデザインシステムコーナー

クラウドサインでは隔週に一度、プロダクト部のメンバーが集まり各チームでどんな開発を行っているのか共有する時間として開発共有会というものがあります。

プロダクト部のメンバーが集まるということで、デザインシステムを周知するには最適な場だと考え、プロダクトデザインチームとして時間をもらえないか社内調整を行いました。

最終的に共有会の冒頭5分〜10分ほどをプロダクトチームの時間として使える許可をいただき、デザインシステムについてのアップデート情報や今後の取り組みについて周知する活動を行っています。

どんな小さなトピックであっても発表を行うことを心がけており、チームとしての発表癖をつけることを意識しています。

また、発表内容も工夫しており、プロダクトのデザイン設計をクイズとして出題するなど、参加している人を巻き込みながら少しでもデザインシステムが浸透するよう取り組んでいます。

クイズ事例「デザインシステムで変わった点はどれでしょう?」

他にもこんなクイズを出してきました!

  • アラートの表示ルール

  • ライティングのルール

  • グローバルナビで使われているアイコン当て

Slackチャンネルの整備(情報の見える化)

開発共有会でデザインシステムを周知しても、実際に見たいタイミングは開発状況などによって違ってきます。各個人が必要なときに確認/質問できるよう、デザインシステムやお問い合わせフォームへの動線を設計しておくことも大事だと考えました。

クラウドサインではコミュニケーションのほとんどをSlack上で行なっており、プロダクト部のメンバー全員が参加しているチャンネルがあります。そこをデザインシステム周知の場所として利用させていただいております。

そのチャンネル内では各ページへのURLをまとめているだけでなく、フォーム内容もSlackチャンネルに流れるようにしています。

クラウドサインの公式キャラクター「カプラ」が知らせてくれます。

お問い合わせに対する回答をスレッドにつなげ、投稿者がいつでも状況を確認できる運用にしております。

実際の反応

開発共有会

開発共有会では、一度も休まずトピックを共有し続けてきたことによってデザインシステムコーナーがプロダクト部全体に認知されるようになりました。

特にデザインシステムクイズを用意した際は多くの方がクイズに参加してくださり、出題している方も楽しく周知活動ができています。

日々のやり取りの中でも楽しんでいただけている&ためになっているとコメントをいただけており、続けるモチベーションになっています。

お問い合わせフォーム

エンジニアさんからはコンポーネントの追加要望や呼称質問。PdMさんからはクラウドサインで使用する用語の相談など、今まで出ることのなかった質問や相談が集まってきました。

デザインシステムを作り始めた時から、誰でも(=プロダクト部)活用できる状態であることを目指して取り組んできたので、一歩ずつ着実に近づいている気がしています。

また、いただいたご意見・感想は集めて終わりではなく、チームとして取り組むべき事としてタスク化し、デザインシステムの改善を回しております。
ここら辺は前回記事「死なないデザインシステムを作るために必要なこと」でご紹介しております。

まとめ

今回はデザインシステムの社内浸透についてプロダクトデザインチームとして取り組んできた事をご紹介しました。

開発共有会での継続的な周知活動と、デザインシステムへの接触回数を増やすSlackチャンネル設計を進めた結果、デザインシステムの存在は浸透したと思います。

今後も、デザインシステムの運用と並行して、継続的な周知活動を行い「デザインシステムがあるから開発がスムーズになった」などの声を増やしていければと思います。

次回は連載ラストの投稿になります。
デザインシステムの今後について執筆予定ですので、お楽しみに!

一緒に働く仲間を募集しています!

現在プロダクトデザインチームでは、一緒に働いてくださるデザイナーを募集しています!
デザインシステムのことはもちろん、クラウドサインのプロダクトデザインに興味がある方は、ぜひお気軽にご連絡ください😊


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