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京都ボヘミアン物語㉓たまり場「ボヘハウス」誕生 ネコ1匹とズボラ2匹がママを翻弄

例会場うしない長屋へ引っ越し

常識の欠如した学生が20人もあつまるとかなりうるさい。ぼくらが2回生のころは、百万遍の北東にあるタケダの下宿が例会場だったが、「うるさい」「しずかにしろ」と近所から苦情があいついだ。
 出町柳にちかいシオモトの下宿に例会場をうつしたが、またまた苦情がつづき、「いいかげんにでていってくれ」と大家さんから通告された。シオ
モトをホームレスにするわけにはいかない。
 以来、ボヘミアンは文字どおり「放浪者」になった。例会は教養部(吉田南構内)の教室でひらいた。当時はまだ施錠もされず、教室で寝泊まりすることも可能だった。
 でもこのまま冬になると、暖房のない夜の教室はさむすぎる。
 1986年10月、セージとタケダとシオモトで、「ボヘハウスプロジェクトチーム」が発足した。

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