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5月14日-都民ファーストの会流「代表質問の作り方」

こんばんは、東京都議会議員(府中市選出)の藤井あきらです。
本日も都議会へ、会派総会と第2回定例会の代表質問作り、そのための総務部会、特別広報チームの動画作成などあり、都議会へ行ってまいりました。

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せっかくですので、改めて代表質問がどのように作られているのか、解説します。

◆改めて、代表質問は最重要です

議会では様々な質問・質疑の機会を通して確認や提案をすることで、審議を進めています。
127人の議員と知事・全局長の前で行われる本会議での「代表質問」は、その中でも重要度が一番高いものになります。

本会議で行う一般質問や、委員会での質疑はどちらかと言うと議員個人が行うものです。
一方、代表質問は、会派(議会内のグループで、概ね党と同じです)を代表して行われます

そのため、代表質問でのやり取りは都庁側の受け止めも大きく、政策実現の可能性が個人の質問よりも高くなり、非常に重要です。

議会の規則?や議会運営員会で話し合われ、現在の都議会では、5人以上の会派に代表質問の機会があるようです。

◆都民ファースト流「代表質問の作り方」

都民ファーストの会では、全員野球で代表質問作りに臨んでいます。
会派の政務調査会が中心となりながら、各部会で質問作りをする体制です。

具体的には、私は総務部会に所属しているので、都庁の総務局や政策企画局、戦略政策情報推進本部などに関する質問を作ることになります。

ある程度の方向性が政務調査会から示されたものを具体的に質問に仕立てたり、部会として「ぜひ代表質問に入れるべき」と判断したものを逆に政務調査会に提案をしたりします。
代表質問の最終判断権限は、政務調査会を通して会派の三役(幹事長、政調会長、総務会長)などが行います。

例えば、今回私が準備をしている質問案は、新型コロナを受けての都庁のデジタルトランスフォーメーションや、対策サイトや知事の毎日のライブ配信などのデジタル広報戦略、ホテル療養施設でのロボットの活用などなどがテーマになっています。

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写真は小池知事の毎日のライブ配信の様子です。

会派によっては政調会とその事務局がメインで質問を作る所もあるそうです。
質問の作り方は、会派によって様々で、それぞれ特色があると思います。

◆都庁からのレク、オンライン化はできないのか?

第2回定例会の代表質問は時間的に45問ほどです。
この45問の枠を巡って、各部会や各議員が質問をブラッシュアップしていきます。

特に今回は新型コロナ対応の内容で、既に質問の枠の多くが埋まっています。
どうしても実現したい政策は、会派内の重要度を上げて代表質問に入れ込む必要があります。

そのためには質問のブラッシュアップが必要です。
事前に都庁側からレクをうけて、意見交換を重ねることで、質問の精度を高めていきます。

新型コロナの対応を受けて、テレワークが進んでいるわけですが、レクはどうしても直接する必要があります。
なぜなら、都庁のネットワークは総務省からの通達により、外部のインターネットに接続できるものがかなり限定されてしまっていて、クラウドサービスなどは使いにくい状況にあるからです。

これはどこの地方自治体もほぼ同じ状況でして、例えばZoomなどを使ってオンラインでの意見交換をするには高いハードルがあります(ほぼ不可能?)。

会派内のやり取りはかなりZoom化できています。

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そして、これは議員とのやり取りだけでなく、外部の事業者等とのやり取りもできない事を意味します。

この辺の改善の提案と言うのも、代表質問となり得る大きなテーマになっています。

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