[映画]i新聞記者ドキュメント

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i新聞記者ドキュメント

監督は「A」「FAKE」などのドキュメンタリー映画を手がけてきた森達也さん。
映画「新聞記者」(←面白かった)の原案者としても注目を集めた、東京新聞の望月衣塑子さんを追ったドキュメンタリーです。

まず感じたのが、望月さんのマンパワーが凄まじいなと。
まわりにもいませんか?
体の大きさやら性別やら人種やらにかかわらず
「この人、すげぇなあ」
と感じさせられる人。
僕が共通して感じるのは、フットワークが軽く、声が大きく、よく食べる人。
この3つとも、望月さんすごいです。

望月さんはもう一つ。
ハートが強い。
絶えず戦い続けるには、折れない心が必要で。
きっとしんどい瞬間もあるんでしょうけど、それを感じさせないんですよ。
それはきっと、その苦痛よりも「自分がやらねば」という使命感が遥かに勝っているから。

もう一つ感じたのは
望月さん自身の思想を感じなかったなと。
良い意味で。
右翼だ左翼だなんだと。
そういうことではなくて。

望月記者が一貫してやっていることは
「届かない・届きにくい声を届けること」
理不尽を突き、抑えつけてくる体制を良しとしない。
自分が「おかしい」と思えば、とことん追求する姿勢。
それは相手が官房長官であっても(←見どころ)

いや、厳密にいえば思想が入ってるのかもしれませんけど
少なくとも、公平であろうとする姿勢を強く感じました。

望月記者の他にも、こういう姿勢で臨んでいる記者はたくさんいるのか
それとも、望月記者が最後の一人なのか
僕には分かりませんが。

望月記者のような新聞記者がいたことが、すごく嬉しく、救われた気持ちになりました。
アクセス数を稼ぎたいだけの、バイトがネットで見たことを書いたようなネットニュース記事が氾濫しているこのご時世ですから。
自分の足を運び、見て、聞いて、感じて、戦って記事を書いてる
薄れつつある「記者の良心」を持ち続けている記者さんが、まだいたなんて。

さらには、子育てもしているというスーパーウーマン。
職種は違いますが、自分のぬるさを思い知らされました。

それにしても、国や行政が守っていない約束って、本当に多いのだなあ。
そして、そのことに麻痺してしまってる自分たちが怖い。
良いドキュメンタリー映画でございました。

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