貴方がリーダーならどうしますか?シリーズvol 207 店販力が弱い問題(スタッフ一人当たりの店販売上)大型店の問題点 第3弾 店販が苦手なスタッフへの対応

  美容室経営における店販力をアップさせることは、優先度の高い重要課題であることは、言うまでもありませんよね。特に大型店の経営にとっての店販での成功は、必須といっても過言ではありませんよね。

 ところが、美容室の大型店に限らずですが、店販が苦手なスタッフって,一定数おられますよね。スタッフ数の多いサロンでは特にですが、店販が苦手なスタッフを苦手なままに放置しておきますと、いつまでたっても、一人当たりの店販生産性10万~20万を安定的にキープすることが難しくなってきますよね。

 店販が苦手なスタッフは、店販キャンペーン中ですらも、ほとんどお勧めししない‥ということが起こってしまいます。

 では、どうすれば、店販が苦手なスタッフを減らすことができるのでしょうか? そもそも、店販が苦手なスタッフが店販を苦手とする主な理由は、

 1.店販は美容師の仕事だと思っていない(何で売らなきゃいけないの⁉)

 2.後ろめたい気持ちになる(押し売りをするのが嫌!)

 3.説明するのが苦手(どう伝えたらいいの?)

この3点ではないでしょうか?

 1番と2番は、『店販の目的』を正しく丁寧に伝えることが大切だと思います。きちんとお伝えされていないと、ただ単に『目標を達成するための店販活動』になってしまいますよね。目標を達成するための店販であれば、『売り手や会社の為に売る』という図式になりやすいですよね。

 正しい店販の在り方は、『お客様のための店販であり、お客様の為に売る』ですよね?

 美容師の仕事は、カットやパーマやカラー技術を駆使して、ヘアースタイルを提供することですよね。プレカウンセリングでヘアースタイルの打合せをして、仕上がったスタイルを合わせ鏡で確認して、料金を頂きますよね?

 美容師としての責任は、この時点で終わりなのでしょうか?

 違いますよね?美容室から帰られる時だけキレイでも、もしもご自宅で再現できなければ、美容師の責任を果たしたことになりませんよね?

 もう一つ付け加えるとしたら、次回ご来店日までキレイを持続して頂くところまでが、美容師の責任だと思います。

 ですので、美容師さんは、ただ単に希望するスタイルを作ることばかりに注力するのでなく、ご自宅で再現できるのかどうか?少しでも長持ちするにはどうしたらいいのか?を考慮しなけばなりませんよね?

 そうするためには、当然、ご来店されたお客様に、ホームスタイリングレクチャーとホームケアのアドバイスは、美容師の責任として、必ずお伝えしないといけませんよね?

 店販は、美容師の責任の範囲内で、むしろお伝えするべきだと思いますし、本来の正しい店販の目的をきちんと伝えるとよろしいかと思います。

 1.サロンでのスタイル満足度

 2.ご自宅での再現性(スタイリングレクチャーとスタイリング剤のアドバイス)

 3.次回ご来店日までのコンディション(ホームケア―のアドバイスとお悩みに適したヘアケア剤のアドバイス)

 売り手や会社の為の店販ではなくて、お客様の為の店販であり、美容師の責任の範囲内を丁寧に説明することによって、

 1.店販は美容師の仕事だと思っていない(何で売らなきゃいけないの⁉)
 2.後ろめたい気持ちになる(押し売りをするのが嫌!)

  美容師さんの勘違いが是正されるのではないかと思います。

お試しください。

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