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【イベント登壇レポート】ゲーム事業と現状と展望、AWS費用削減の挑戦

こんにちは、株式会社Fuji Culture X(FCX)の公式note編集部です。

2024年9月、フジテレビ社屋にて「JAWS-UG GameTech」主催のイベントが開催されました。FCXからは、フジテレビのIPを活かしたゲーム事業の現状やその他の事業について、さらにAWS費用削減プロジェクトの成功事例を共有しましたので、今回はその様子をお伝えします。


1. はじめに – イベントの概要とスピーカー紹介


「JAWS-UG GameTech」は、ゲームテックに関する技術やトレンドの情報交換を通して、ゲームテック界隈を盛り上げていくことを目的としたコミュニティです。

Amazon Web Service(AWS)でのサービス展開、開発環境としての AWS、AI/ML を活用したユーザー行動分析など様々な情報を扱っています。
今回6回目となるイベント開催に際して、弊社はスポンサーとして、会場(フジテレビ18階・社員食堂)の手配と、フードの提供をさせていただきました。

イベントでは各企業の担当者がスピーカーとして、担当プロジェクトや取り組みの事例を紹介しました。
私たちFCXからは、フジテレビのIPを活かしたゲーム事業の現状やその他の事業について、さらにAWS費用削減プロジェクトの成功例を共有しました。

ゲーム事業をどう運営し、IPを活用のコラボをどのように進めているのか。
そして、技術面で直面する現実的なコスト課題に対して、どのような解決策を打ち出したのか。
FCXの「挑戦」について解説します。

 2. ゲーム事業の未来とIP活用の戦略

岸本はゲーム事業部のディレクターとして、ゲーム事業を中心としたFCXの事業紹介と今後のビジョンについて説明しました。

ブラウザゲームの主力運営

2024年現在もブラウザゲームを主軸とする事業戦略に力を入れており、以下の3タイトルが現在の主力タイトルとなっています。

1. 「ゲゲゲの鬼太郎 妖怪横丁」(IP活用)
2. 「テルマエ・ロマエガチャ」(IP活用)
3. 「大漁!地引き網」(オリジナルIP

フジテレビとの連携

FCXは、フジメディアホールディングスの一員として、フジテレビのIPを活用したゲーム開発を展開しています。代表的なプロジェクトとして、「料理の鉄人」や「逃走ごっこ」など、フジテレビの人気番組をテーマにしたゲームも紹介。
「フジテレビさんをはじめ、その他IPホルダー様からお借りしている資産を活かしたゲーム作りができるのが弊社の強みです」と語りました。

VODサービス「FOD」、ECサイト「JET」の運営

さらに、FCXではゲーム以外にも、VOD(ビデオ・オン・デマンド)サービス「FOD」や、フジテレビ番組の海外販売を行うECサイト「JET」の運営も手がけており、多角的なビジネス展開を行なっています。

今後の展望と協力の呼びかけ

今後の展望として、ブラウザゲームを中心に事業を拡大する方針は継続しながらも、フジテレビとのコラボゲーム開発や、外部パートナーとの共同開発にも意欲的な姿勢を強調。

 3.AWS費用削減の取り組みと成果

続いて登壇した加藤からは、AWS費用削減プロジェクトの具体的な取り組みについて紹介させていただきました。
「アラフィフの二児の父で、趣味は筋トレとDJです」とユーモアを交えながらの自己紹介で、会場の雰囲気を和ませました。

背景と課題

FCXはプロジェクトごとに個別のAWSアカウントを管理しており、その数や契約形態が多岐にわたるため、月額費用の全体像が不明瞭という課題を抱えていました。
特に、使われていないリソースや終了済みのプロジェクトに関するコストの無駄が長らく問題視されていました。

削減の方針と実施内容

  1. 社内のプロジェクトで利用しているリソースから削除
    他社と連携しながら進めているようなプロジェクトも対象にしたかったが、どうしても確認に時間がかかってしまうので、とにかくスピーディに対応できるところから着手。

  2. どうしても確認がとれなかったものは、勇気を出して一旦停止
    何に利用しているか調べても分からなかったリソースについては、すぐに復旧できる体制をとったうえで一旦停止し、どのプロジェクトでも問題が発生しなければバックアップを作成してから削除。

  3. 具体的な技術施策
     負荷試験用サーバーの停止:高スペックなEC2インスタンスが使われていない時も動いていたため、これを必要なときだけ稼働させるように変更。
     RDSのリーダーインスタンスの活用:DBに対して参照しかしないAPIを洗い出し、向き先をライターインスタンスからリーダーインスタンスに変
    Aurora Serverlessの設定最適化:ライターインスタンスとリーダーインスタンスが、それぞれ個別にスケールアップするように設定変更

成果とチームへの影響

これらの取り組みの結果、AWS費用をなんと約3割削減することができました。技術的な工夫に加え、以下のポイントも成功要因として挙げました。

  • 運営チーム外のメンバーによる主導

「自分がやる」という覚悟で、加藤自身が運営チーム外からこのプロジェクトを主導。これにより、チーム間の摩擦を最小限に抑え、スムーズに進行できたと語ります。

  •  成果を「自慢」できる文化

費用削減の成果を定量的に示すことで、社内でも評価され、達成感を感じられたことがプロジェクトのモチベーションにつながったと振り返りました。

AWS費用削減は「クリエイティブな仕事」
最後に、「AWS費用削減は地味な作業と思われがちだが、実は金脈を探し当てるようなクリエイティブな仕事である」と述べ、今後も削減に向けた取り組みを続けていく意欲を示しました。

4. まとめ – 今後の展望とメッセージ

今回のイベントでは、ゲーム事業とAWSコスト削減の両面で、エンタメと技術の融合を軸にした挑戦を続けていることをお伝えしました。

今後もエンタメ事業とデジタル技術の活用の両面で新たな価値を創出し、このような取り組みをさらに強化しながら発展へとつなげていけるよう努めてまいります。


5.最後に

『JAWS-UG GameTech 』のイベントレポート、いかがだったでしょうか?

FCXの仕事の一端を感じ取っていただき、少しでもFCXのことを知っていただけたら嬉しく思います。ここまでお読みいただきありがとうございました。
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次回も FCXのnoteをお楽しみいただけますと幸いです。

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