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飲み込むこと。まだたまにやってしまうからこそ、考える。

さて私は、ものすごく率直でオープンで、何事も溜め込まず、何でも思ったことを言える人だと周りに思われやすいわけです。それは自分でそういう風に見える人物像を創り上げてきたわけですし、実際にそこそこ苦労してそういう自分になってきたところもある。なので、ある意味成功しているんだけども、実際は違うところもある。そしていまだにしんどい時がある。という話を書きます。

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↑気に入ってる私のイラスト(サイトより)↑

意外とめっちゃ、パッシブ(非主張的)

もともと、肝心なところで妙にパッシブ(非主張的)で、気持ちを飲み込んで、我慢して、具合悪くなるタイプなのです。特に、自分より年齢や立場が上(だと思う)の人に対しては、本当にぐぬぬぬぬ、って感じで、我慢しようとします。見えない力がすごく働く。自分の中で。

心理学の修士課程の時に、アサーションに出会いました。英語のワークブックを和訳しながら内容を実践するというかなりハードな授業だったんだけど、そこでアメリカ生まれのアサーションを知り、衝撃を受け、自分の人生に取り入れ、だいぶ、本当にだいぶ、楽になりました。


ところが、修士で学んで実践して、色んな人間関係がえらく楽になったのに、ですよ。

最初の会社では、上司との相性が悪すぎて、辛いことすべてを飲み込むことにしたら、体を壊した。その後の研究機関でも、ちょっとしたことを飲み込み続けてじわじわと詰んでいった。2年程前に、結構な人生の節目となった出来事(人間関係のトラブル)があったのだけど、その頃は、特定の人に期待された「まりこ像」を演じ続けていて、本音や違和感を飲み込み続けて、最終的にあまり良くない形でそれを表出させてしまい、自分も周囲も辛い思いをした。

そういうことがあるたびに、もがきまくって、向き合って、そこから脱していく、ということを続けてきている。脱するパワーだけはものすごく強いので、傍からは「切り拓いてるね」って感じなんでしょうけども、本人からしたら、「自分に自信がなくて、飲み込み続けているうちに、限界がきて、自信がないとかどうでもいいくらいのレベルにまで達して、プッツンいく」みたいな感じ。(プッツンって!昭和感!w)

あ、プッツンといっても、ブチ切れて叫んだりはしません。コミュニケーションをとって、アサーティブに向き合って、それでもダメならその人との関係性から去る、という感じです。その勇気が持てるまで案外時間がかかる、という意味です。

ただ、精神状態が結構悪いときは、「黙ってそこから去る・逃げる」という方法を取ってしまいがちです。逃げることで救われて切り拓けてきた道もあるので、それ自体は別に否定してません。しんどい場所や人からは、逃げていいんですからね。でも、できればなんとか、向き合ってよい状態にしたい、そのために飲み込み癖を治したい、と思っています。


でも、まだ飲み込み癖が残ってる(根深い)

ねー。どうして言えないんでしょうね。わかってるのにさ。


傾向として分かっていることはいくつかあります。

仕事でもプライベートでも、「私の時間や知識や気持ちを尊重してくれていない」「私を蔑ろにされている」「私そのものではなく『こういう像』『こういう役割』でいて、と押し付けられている」と感じると、とても苦しく違和感があり、なんとかしたい!と思うのに、なぜか虚無感のようなものに襲われて、飲み込んでしまう。虚無感、無力感かな。

そんなことが、まだたまにあります。たまにだけどね。


最近、講演や取材の依頼がありまして。それぞれに、私の経歴や発信の中に、それぞれのロールモデル的なものを見出してくださっての、ご依頼だったようです。どちらも、ありがたく、でもご縁は持ちませんでした。

飲み込まずに、違和感をため込まずに、行動できたこと、他の人からしたら些細なことだったり、「もったいない!」というようなことかもしれませんが、私にとっては意味のある出来事でした。「言えたね」「やれたね」と思えました。


それから、仕事を一緒にしている年上の人から、尊重されていないと感じる扱いを何度か受けてきて、ずっと飲み込み続けていたんだけど、先日限界がきまして。頑張って、勇気を振り絞って(酒の力も借りて)、率直な気持ちをメールで伝えたところ、相手は真摯に受け取ってくれて、より良い状態に向けていくべく話し合いをすることになってます。


とにかく勇気がいるもんだ(だから私はやっている姿を見せようと思う)

飲み込まない、溜め込まない、のが大事だとわかっているし、アサーティブに伝えていくことが色々なものを打破していく&関係性を良くしていくのは重々わかってる。たくさんやってきている。人の支援もしまくっている。

でも、まだ自分もこうやって辛くなるし、自分に素直になって行動することは、胃がキリキリするくらい勇気がいること。でも、怖がりながらも行動すると、その先によい状態が待っているのも知ってる。それは確信しています。だって今、人生で一番生きるのが楽だもん。


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↑生きるのが楽になった人の図(サイトより)↑


胃をキリキリさせながらも行動していってる私のありのままの”もがき”を、こうやって誰かに見せることが、たぶん何かの役に立ったり、誰かの勇気になると思う。どうでもいい人にはどうでもいいけど、それでいい。私はそれでいいと思って、これを書きました。

みんな、飲み込み癖、頑張って取っ払っていこう。難しいけど諦めずに。癖を緩めてこ。私はいつまでも実践者であり続けるので、安心してトライしてください(なんでw)


読んでくださってありがとうございます。力が抜けたり元気が出たり、人間ってそんなもんかーと思ってくれたら嬉しいです。