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北欧から学ぶ。家庭のぬくもりを作る考え方:Hygge(ヒュッゲ)

10月もあと4日ですね。これをすぎると、あっという間に年末がやってきます。先日、自分の誕生日だったのですが、お祭りが終わってしまったような、ちょっとさみしい気持ちになります。何歳になっても誕生日は一つの節目。ジェットコースターのてっぺん。ここから一気に、1月という節目に向かって過ぎ去ってしまうから余計にそう感じます。

肌寒く感じる日が増え、シチューのCMがテレビで流れ始めると、もう冬が近づいているんだなぁと感じます。冬も大好き。温かいものに囲まれて、温かい飲み物で身体を温めていると幸せを感じます。こたつでみかんスタイルもいいですし、暖炉でホットミルクみたいな洋風スタイルもいい。冬は心の距離を縮めたくなる季節なのかなと思います。

以前、北欧の慣習で「ヒュッゲ」というものに興味をもったことがあります。もっと心に余裕が欲しい…「ああしなきゃ」「こうしなきゃ」と追われる生活がつらくて、海外の人たちはどうしているんだろう?と気になり、その言葉にたどり着きました。

この本の紹介文から引用すると、ヒュッゲとはこういった意味の言葉だそうです。

ヒュッゲとは
人とのつながりを通して、あたたかさや癒やし、幸福感を得ること、
そして、一瞬一瞬を大切にしながら、好きなものに囲まれて過ごすことを表します。

日本語では、一言で表しづらい言葉です。私には、とても理想的な姿に思えました。

北欧では家庭が一番の居場所、外界のネガティブなことをシャットアウトしてくれる場所なのだそうです。家の中がギスギスしないように、一番リラックスできる場所であるようにする心の持ちかた。物理的にも精神的にも幸福感を得られる考え方が紹介されています。

生活の一つ一つを大切にしてみる。日本では「こうありなさい」と作法として伝えられがちです。作法は決まりごと。その決まりから外れてしまうことはNGのように感じてしまいますが、ヒュッゲは心の持ちように注目し、「こういう形にしなさい」とは言いません。

シンプルさに価値を置くこと、スローダウンすること、くつろいだ雰囲気、仲間を大切にすること、もてなし方、心の持ちよう、寛容さ、そして自然であること。これらはすべて、人生を今より少しだけ楽しみ、より豊かで深いものにするエッセンスなのです。

毎日のことに追われていると、つい家族にもキツくあたってしまったり、もやもやと溜め込んでしまいがちですが、ヒュッゲで示された言葉を眺めているだけで、ささくれだっだ心がすっと落ち着きます。それは、寒さから毛布にくるまったり、温かい飲み物を入れたり、温かい部屋でのんびり過ごしたりすることを想像することと似ています。

北欧に思いを馳せながら、ヒュッゲの精神を取り入れてみてはいかがでしょうか。

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