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9月25日:水平線の一部

久しぶりの出張。北へ向かうのは2年ぶりとかだと思う。絵本の制作のため生産者さんへ挨拶、地域のリサーチ、作家さんとの打ち合わせ、作家さんの展示の見学。近畿外の移動は2年ぶりでした。移動中の車では、お腹の上にずっと赤子を乗せていたので、さよならを言ったあとの今はお腹がすーすーします。あったかかったんだね。
いろんな匂いを嗅いで、吸って吐いて、初めましてをして、圧倒されて、吸収して疲れ果てて、今朝は朝食の約束をすっぽかしたまま寝てしまっていた。そのあと移動して、昼ごはんを食べて、今は空港にいる。作家にとっても生産者にとってもチームにとっても大事な絵本の編集を任せてもらえること、チームに入れてもらっていること。4年前のイタリアの体験を思い出したり、遡って、クウマのボスのれみさんとの出会いを思い出したり。自分だけの力はちっぽけだけど、相互しあって、何かがグゥと生まれる瞬間があって、それが面白くて編集者をやり続けているように思う。自分の見ている水平線も地平線もほんの一部で、誰かが見せてくれた線もほんの一部で、その現れた一部が全てじゃないこと、見えない線の存在を思い返す。そうだね、目に見えないことのほんの一部が、線になっただけ。

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