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好きなことを仕事にしなくていいし、嫌なことは仕事にしない。

仕事が嫌だという友人になんで?と尋ねると、「好きなことを仕事にできる人はいいよね、みんなが好きなことを仕事にできるわけじゃないねん」とかえってきた。これは大学生のときにもすごくたくさん言われた。好きなことを仕事にしたら、それが好きではなくなったときが心配と言う人もいた。ほぉ。大学の時は、気にしていなくて、なんも思わなかったのですが、妙に気になった言葉なので、書く。

私は今、企画や編集の仕事をしているのですが、好きなことを仕事にしたという感覚はない。もちろん、企画も編集も大好きな仕事になってはいるが、この仕事を一生やる!という風にも思ってない。だって、何が起きるかわからない。

私が、この仕事についたのは、嫌なことをしたくない、嫌なことはできない、嫌なことで時間を使いたくない、という想いが人一倍強かったからだと思う。毎日同じひとつのことを考えたくない。こうしなさいと言われたくない。これをやってくださいと言われてやるとうまくいかない。ルールが決まっていると動きづらい。自分の飽きがきてほしくない。消費されるようなものはあまり好きじゃない。そのやりたくないことをしなくていいのが、私にとって編集や企画の仕事であった。嫌なことをしないでいい場所を見つけて、それをし続ければ、自分のできることが鋭くなっていく。嫌じゃないから続けられて、今だからこそ好きな仕事と言えるようになった。だから私は出版社もスタートできた。

好きなことは睡眠、食事、本を読む、喫茶店、図書館へいくこと。その好きなことに関わる仕事ができているのは、結果論の話だと思う。私は今後も、嫌なことをしたくないので、そんな風に新しい仕事を見つける可能性もある。いい条件もいい仕事も誰かが作ってくれることはほとんどない。昼夜問わず働いている人たちをバカだと言う人、好きなことを仕事にできていいよなぁと羨む人、いろんな人がいるのは知ってはいるけど、嫌なことじゃないから全然平気なんだよ、と言いたい。

まとめると、自分はやりたくないことをやらなくていい生き方を見つけてきた。好きなことを仕事にしなくちゃいけないと思っている人は、自分の嫌なことは何かを考えてみるといいと思う。嫌なことがそもそも少なく、なんでも仕事にできる人もいるはずだし、そんな自分に自信を持つべきだと思う。嫌なことが自分の仕事になければ、その仕事が好きでなくても自信を持てばいい。嫌なことが多ければ、嫌なことが少ない仕事を探せばいい。ようは、好きなことを仕事にしなくていい、そして、嫌なことは仕事にしない。

と思いました。

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