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[読書記録 vol.11]もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら


友達にどんな本か簡単に伝えるとしたら

懐かしいよね〜。この本がヒットしたのがもう14年も前らしいよ。
Amazonで安くなっていたから今更だけど初めて読んでみたんだよ。

大元の本であるドラッカーの名著「マネジメント」は読破するのはなかなかハードルが高いけど、この本であればラノベ的なノリで楽しくあっという間に読める。大枠を掴むって意味では入門に最適だね。

マネジメントって、企業だろうが野球部だろうが、人の集団があるところ必ず必要になるものじゃん。
この本読んでると、中年の僕でも「うわ〜、これ全然できてないわ〜」ってことがたくさんあって、ハッとさせられたよ。
組織にいる限り絶対みんなも必要な味方だからとりあえず読もう(笑)

書籍概要

もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら
著者:岩崎 夏海
初版発行日:2009/12/3
出版社:ダイヤモンド社
kindle unlimited:なし(投稿時)
kindle:660円(投稿時)


マーカー引いた箇所、メモ、気付き

・この本の主題であるマネジメントとは何なのか。
それは、人の強みを生産的なものにして、人の弱みを中和し、それを組織としてまとめること
・どうしたら甲子園に行けるのかを考えることから始めるのではなく、とにかく甲子園に行く、と決めること。すべてはそこから始まる。

・何が正しいかだけを考え、誰が正しいかを考えない。知的な能力よりも真摯さの方を評価する。
・人のマネジメントとは、人の強みを発揮させること
・組織の目標を「専門家」の用語に翻訳してやり、逆に専門家のアウトプットをその顧客の言葉に翻訳してやることもマネージャーの仕事である
言い換えると、専門家が自らのアウトプットを他の人の仕事と統合する上で頼りにすべき人がマネージャーである
・相手の現実、欲求、価値というものを引き出す

企業が持つ基本的な二つの機能
①マーケティング
・「我々は何を売りたいか」ではなく「顧客は何を買いたいか」「顧客が価値ありとし、必要とし、求めている満足が何であるか」
・顧客によって事業は定義される。顧客は私たちの何を持って満足するのか
・その顧客は誰か、想像範囲外にもにいる可能性が高い
②イノベーション
・イノベーションの尺度は、組織の中ではなく、外の世界への影響である。
・古いもの、死につつあるもの、陳腐化したものを計画的かつ体系的に捨てるという価値観

・トップマネジメントのメンバーは仲良くする必要はない。尊敬し合う必要もない。ただし、攻撃しあってはならない。会議室の外で、互いのことをとやかく言ったり、批判したり、貶したりしてはならない。褒め合うことさえしない方がいい。

感想

マネジメントで最も難しいことは「一歩引いた立場で俯瞰的に組織を見なければならない」部分だと個人的に思っている。
どうしても思い入れがあると細部に目がいってしまうし、ある特定の部分に感情が偏ってしまう。
この本の主人公みなみは、自分の感情よりも現状を客観的に見ることを優先できる、まさにマーネジャーとしての素質を持っているところにとても感心させられた。
フィクションといえばその通りだけど、実際にも年齢に関係なくこのような見方ができる人はたくさんいる。
自分の仕事的には、この本に出てくる「専門家」の立場になるかと思うが、ここで学んだマネージャー側からの立場・考え方をわかっているだけで動き方も変わってくるだろう。
原書であるドラッカーの「マネジメント エッセンシャル版」は何度か挫折してるんだけど、この本で全貌を把握できた後に読み直してみたらまた違った理解も得られると思う。今度読んでみよう。

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