「豊饒の海」と夏目漱石作品
三島由紀夫「豊饒の海」4部作の
「春の雪」の下敷きは「こころ」
「奔馬」の下敷きは「草枕」
「暁の寺」の下敷きは「三四郎」
「天人五衰」の下敷きは「明暗」
である。
「こころ」のKは私見では西郷である。三島も松枝清顕は薩摩系に設定している。「こころ」では西郷の恋はかなわない。「春の雪」では、瞬間的にかなう。しかし、最終的にはKと同じく若くして死ぬ。
「こころ」では先生は娘さんをKに取られそうになって焦って結婚を申し込む。「春の雪」では松枝は聡子を皇族に取られて俄然燃え上がり