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卵管水腫の手術日決定。

桜もあっという間に散り、新緑の季節がやってまいりましたね。
燦々と照りつける太陽の光が眩しく、夏がもうそこまできているような晴れの日。
今日は、卵管水腫の手術を受けるために紹介された病院へ受診でした。
婦人科の腹腔鏡手術専門の先生に紹介状と画像データを手渡し、話をする。
以下、診察時の先生とのやりとり。

先生「うーん・・・そんな酷くはないよ? 絶対に手術をしないといけないかといわれるとうーん、ってとこです。あとは〇〇さんがどうしたいか」
私「不妊治療専門の病院で診てもらった先生からは手術を勧められました。卵管水腫は着床障害の原因になるんですよね?」
先生「原因の一つにはなるね。過去に卵管水腫の手術をされた方でその後に妊娠された方はおられましたね。」
私「先生、その過去のデータって教えていただけないでしょうか。」
先生「そのデータは今すぐに出せないんだけど・・・」
私(そこ一番大事なとこやん・・・)「そうですか。妊娠したいので、一つでも原因を取り除きたいんです」
先生「そうですか」
私「手術お願いします!!」

という流れで他院での手術を受けるという運びになった。そこまで先生が積極的に手術を勧めてくださらなかったので、一瞬不安になったけれども。過去のデータなどを色々と読み漁っていると、やはり卵管水腫は着床障害の原因となる。

卵管遠位部疾患に対する手術の予後不良な患者は、卵管周囲に強い癒着があり、卵管は大きく拡張し、卵管壁は厚く線維化しており、内腔粘膜は薄く、繊毛が欠如しているような場合です。予後不良の卵管水腫は体外受精成績に悪影響を及ぼすため、腹腔鏡下卵管切除術が適応となります。
2つのメタアナリシスによると、妊娠率、着床率、分娩率は、卵管水腫があると約50%低下することが報告されています。
理由として、
①胚が子宮腔内から卵管水腫の内腔液により物理的に洗い流されてしまうこと、
②子宮内膜の受容性が低下させてしまうこと、
③水腫内腔液が直接的な胚毒性があることなどが挙げられます。

無作為化試験では、腹腔鏡下卵管切除術を受けた女性の体外受精成績を比較した場合、卵管切除術の必要がない女性と同程度の妊娠率と生児出生率まで改善することが報告されています。片側性の卵管水腫であっても、体外受精による妊娠率は低いことが報告されていて、片側卵管切除術で体外受精成績が改善しています。片側性の卵管水腫の場合、片側卵管切除術を行うと自然妊娠できる可能性も生まれ、過去の報告では平均不妊期間3年の25人中、術後22人(88%)が術後平均5.6ヵ月以内に自然妊娠し、子宮外妊娠はなかったと報告されています。

ちなみにメタアナリシスとは、ある程度似ている研究の複数の結果を統合し、ある要因が特定の疾患と関係するかを解析する統計手法です。

このまま治療しないまま、残りの胚を移植することはほぼほぼ捨てにいくようなもの。(だと解釈しております)
検査により、着床しない原因が分かったというのは、一筋の光が宿ったのと同じ感覚。その光の量を少しでも増やせるよう、何かできることがあるというのは救いなのだ。

自分の子供に会えるチャンスがまだあるということ。

不妊治療に「絶対」なんてない。ただ可能性を上げたいだけ。

頼みます。先生。どうが手術が無事にうまくいきますように。

普段は病院勤務なので、手術がうまくいくかどうかは、先生達(医療チーム)の手にかかっているのを良く知っているだけに、誰に手術してもらうか、って本当に大切なんです。患者が医師をきちんと選ぶ時代です。

今日の診察でも「先生、どうかお願いします」と神に頼むように強い念を送っておいた。きっと先生は重かっただろう。

5月24に入院して25日に手術となりました。
1週間は入院。
退院後、1週間は自宅療養。

こんなスケジュールで頑張りたいと思います!!

卵管水腫された方がいらっしゃれば、体験談など是非お聞きできると嬉しいです。
よろしくお願い致します。


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