『ピンクのぞうを しらないか』佐々木マキの絵本を知っていますか?
『ピンクのぞうを しらないか』
佐々木マキ 作・絵
フレーベル館 昭和58年8月 第1刷 発行
村上春樹さんの本の挿絵などで有名な佐々木マキさんの自作の絵本です。
売れないサーカスの団長と年寄りの道化師と怪力男と猛獣使いの四人が、でっかくてはなやかなピンクの象を探して、世界中を旅して大冒険をします。
彼らは、旅の途中で無数の象に出会います。島では、おかしな怪獣たちに何匹も出会います。大蛇に食べられたり、恐竜の背中に乗ったり、川に流されたり、火山の爆発で吹き飛ばされたりします。それでも、へこたれません。ピンクの象を探し求めます。
他の物には目もくれません。
ピンクの象は見つかったかって。それが、いたのです。
サーカスの新しい人気物になりました。大入り満員となりました。
それは、四人で操縦するロボットであったのです。
絵本の最後は、こう終わります。
「ピンクのぞうのなかで、4にんはとてもしあわせでした。」
この絵本は、これからみんなで会社を立ち上げようとしている人たち、バンドをしようとしている人たち、芝居や音楽に生活をささげて、うちこんでいる人たち、自信がないけどnoteをはじめようとしている人たち……などなど。
そうした人たちすべてに、明るい勇気を与えてくれます。
ほしいのは、自分たちだけの「ピンクのぞう」です。大蛇でも恐竜でも怪獣でも、他の物では、絶対にだめなのです。わかりますよね。