【資格勉強】水質管理(浄化槽管理士)

【引用URL】浄化槽管理士養成塾
https://www.youtube.com/@jokasokanri

透視度
・SS,BODはある程度相関関係がある。
・単位装置ごとの変化状態、前回点検との比較で処理状態を把握
・30,50,100㎝などの種類がある。
・周囲の明るさに影響されるため、昼光の下、直射日光を避けて測定
・視力差があるため、測定者は統一する。
・沈殿して誤差が生じるため、測定は速やかに行う。
※浄化槽であれば、30㎝異常が目標
(曝気型で5㎝、腐敗型で7㎝でBOD90mg/L以上の目安)

透視度計(イメージ図)

コンポジットサンプル(混合サンプル)
各採水時間の流量日に応じて混合し、平均的な水質を調査する。
(サンプル後、冷蔵保管が必要)
※現場で測定すべきもの:温度,pH,透視度、SV30など
※試料容器:リン酸イオン、ヘキサン抽出物質→ガラス瓶
溶存酸素→溶存酸素用瓶、大腸菌群→滅菌容器

SVI(汚泥容量指標)=SV30(%)×10000/MLSS(㎎/L)

総アルカリ度(mg/L)
水中に含まれる炭酸塩、炭酸水素塩、水酸化物などのアルカリ成分を炭酸カルシウムに換算したもの

ヘキサン抽出物質
揮発しにくい鉱物油、動植物性油脂類をさす。

pH
・校正は週1一回以上実施する。
・2種類の標準液を用いる2点補正法が一般的
・測定しない時は、電極を水でキャップしておく。
・電極が汚れたら塩酸やアルコールなどで洗浄する。
・塩化カリウム溶液の補充は行う。

pH変動要因(浄化槽)

DO
隔膜ガラス電極法:隔膜を酸素が通過する際の電流で測定
校正を行う。(空気校正、ゼロ校正とスパン校正による2点校正
測定時にある程度水流が必要(沈殿槽では動かす)

ORP(酸化還元電位)
溶液の酸化力や還元力の強さを示す
酸化(好気性反応、硝化)+、還元(嫌気性反応、脱窒)ーに傾く
白金電極と比較電極の電位
標準液(スパン校正は不要)
フタル酸水素カリウム(もしくは中性リン酸塩)+キンヒドロン
規定値と20mV以上異なる場合
電極表面表面を研磨する。
希硝酸に数分間浸漬する。

残留塩素(塩素消毒)
DPD法;試薬投入後1分以内に、標準比色液と比較して、遊離残留塩素を測定。※亜硝酸性窒素が存在すると、試薬と反応して、類似の反応をして色に示す。
消毒が十分に行われている指標(大腸菌の中には耐性のあるものがある、)
アンモニア性窒素と反応して、結合残留塩素になる。
クリプトスポリジウム(原虫)はオーシスト(硬い殻)の状態ではほとんど塩素消毒が効かない。感染すると下痢や嘔吐を引き起こす。

塩化物イオン
みなし浄化槽で高い値が出ると、トイレ汚水の希釈が不十分で流入BODが高くなっている傾向がある。
イオン電極法:塩化物イオン電極と比較電極間の電位差によって測定
泡立ちしない程度に強く攪拌しながら測定
測定の意義:浄化槽の処理過程では除去されない。見なし浄化槽のし尿希釈倍率測定、雨水混入調査(混入すると著しく低下するため)で活用
(し尿は約5500㎎/L含まれる)

全窒素:無機性窒素&有機性窒素の合計
(有機性窒素+アンモニア性窒素+亜硝酸性窒素+硝酸性窒素)
測定方法
①窒素化合物を硝酸イオンに酸化して測定
②ケルダール法で有機性窒素&アンモニア性窒素

SS
2㎜以下の物質(測定はガラス繊維のろ紙で捕捉できる1μmまで)
SSとBODにも相関がある。

MLSS
・測定法
ガラス繊維ろ紙法、遠心分離法、自動測定だと光電式、超音波式がある。

流量計
・開水路:上部が開放されされている
①せき式:せき板から溢流する水の上流側の推移を測定
②フリューム式:水路の一部を絞り、流速を早めて水位を測定
(パーシャルフリューム:部分的な人工水路)
③流量式:水路各部の流速と推移を測定して演算(精度はやや劣る) 
・管水路:満管流状態の管路
①電磁式流量計:流量に比例した起電力を利用
②オリフィス式:管路途中に搾りを入れ、前後の差圧を利用
③ベンチュリ管式:オリフィス識と同様(ベンチュリ管を利用)
④フロート形面積式:流量に応じてフロートが上下することを利用

・し尿の希釈倍率
希釈倍率が高いと曝気室における滞留時間が短くなり、処理水BODが高くなる可能性がある。
単独浄化槽の場合:50倍希釈が標準
し尿の塩化物イオン濃度-洗浄水の塩化物イオン/放流水の塩化物イオン-洗浄水の塩化物イオン

・長時間曝気方式
汚泥返送は常時実施する必要がある。

・浄化槽放流水
BOD20㎎/L以下、除去率90%以上(SSも90%近く除去できる)
(水質汚濁防止法ではCOD,リン、窒素も規制)
・ATU-BOD(C-BOD)
アリルチオ尿素(ATU)を添加して測定するBOD
硝化反応を抑制し、有機物の酸化分解のみの酸素消費量を測定。通常のBODより低くなる。

※ミズワタ:糸状菌が線状に集まって形成されたコロニー。有機物が豊富な河川などで見受けられる。

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