日の出のおはなし
郷土芸能で笛を吹いていた僕がプロになった大きなきっかけは、笛吹き不足で全国多くの地域で祭が消えかかっているのを知った事から。
そこで祭りを残すために自分がやれる事をやろうと思い、笛で全国行脚を始めた。
全国至る所に笛の魅力を伝える人が出て来たら、
地域と笛の距離が縮まり、
祭り笛の魅力に気がつく人も増えると信じ活動してきた。
しかし残念ながら、それでも消える祭がたくさんあると知った。
既に淘汰される運命だったり、時代の変わり目と共に役目を終えるものもある。
あたかも日本という人格が祭りというカテゴリの中で断捨離をしているようにも感じる。
人間が断捨離する場面に多いのが、引っ越し、失恋、結婚。
新しい風を感じる、感じようとする時だ。
これから祭りにも新しい風が吹く。
今までの規模の大きい祭りが残るとは限らない。どんな風が吹くか誰も分からない。
でもひとつだけ言えることがある。
全国至る所に胸張って笛の魅力を伝える人が出てきたという事実。
この先には、必ず日本の文化を見直す流れが待っている。
カタチは少しずつ変わっても
祭りはこれから熱くなれる。
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