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11年にわたる保育園との関わりが終わり、人生最後の朝の保育園送りに寄せて

皆さんこんにちは。藤原と申します。この3月末で次女が保育園を卒業し、長女の時から続いた11年にわたる保育園との関わりが終わりを迎えます。その記念に、この気持ちを忘れないうちに書いておきます。

役割分担について

うちでは朝の送りは僕が、お迎えは妻が担当しています。朝の送りというこのアクティビティももうすぐ人生最後になるのかと思うと感慨深いです。

雛壇タイムマシンフォト_2021v2

お雛様のタイムマシンフォトも完成し、もうここに来ることはないんだなと思うと、少し寂しいようなすがすがしいような、そんな気分です。

特にまだ子どもが小さい頃の朝の送りはやっぱり大変でした。仕事が立てこんでたり、重要な会議に遅れそうだったりすると、子どもの準備が遅いとイライラもしますし、意味がないと分かっていながら「早くしなさい」という最も効果のない言葉を何回発したか分かりません。

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雨の日などはいつもの倍の時間を要しますし、濡れますし、電車は混むし、まぁ最悪な訳です(笑)

でも11年間これをやって思ったのが、やっぱり朝の送りはお父さんが行った方が良いと言うことです。シングルマザーのおうちは仕方がありませんが、両親が健在なのであれば、ぜひお父さんが送り届けることを、これから保育園にお世話になる方々にはオススメします。

仕事への罪悪感は体験しないと得られない

自分の子どもを他人に預けて仕事に行くというのは、やはりどこか後ろ髪引かれる気分になるものです。

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特に僕の場合は毎朝こんな感じになっていたので(笑)、行かないでと泣き叫ぶこの小さい子どもを振りほどいて仕事に向かうことに、当時はかなり罪悪感を感じていました。

また、熱が出たりすると保育園は預かってくれません。運悪く重要な社外アポなんかがあって休めない日だと、自宅にベビーシッターが登場する訳ですが、これも基本ギャン泣きされます。

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▲見知らぬ人の登場に現場は大混乱である(笑)

熱を出して泣き叫ぶ我が子を見知らぬ人に預けてまでやらなければならい重要な事っていったい何なんなのか分からないまま、罪悪感を感じながら仕事に向かうのです。

でもこれってとても貴重な経験だと思っています。子どものことを全部奥さんがやってくれている家庭の男性は、基本的にこの感覚を得るタイミングが人生においてないので、働きながら子育てをし同じように思い悩む方(多くは女性でしょうか)を根本的に理解することができません。

新しい管理職像へのきっかけにもなる

これからは多様性の時代と言われて久しいですが、僕も外資系企業にいたことがあるので、当時はダイバーシティーだ何だと口を酸っぱくして言われていました。

様々な事情を抱えた、多様な方々が職場にいる中で、家のことは全部妻がやっていくれているからそういう人の気持ちが理解出来ない、という昭和風の管理職より、実体験として仕事へ行くことに罪悪感を感じたことがある、という管理職の方が、僕はこれからの時代において重宝されるのではないかと思っています。

子育てに限らず介護でも構いませんが、何らかの『ケア責任』を負っている人が、これからの時代はリーダー的ポジションに付いていくべきだと、僕は昔から思っていました。何のケア責任も負っていない仕事だけ100%集中してできる人と、マインドシェアの何割かがケア責任の方へ少し持って行かれている人、実際に多様な組織をうまく運営できるのは後者の方なんじゃないかな。もちろんその職場に多様性がある事が前提ですし、余りにも能力が低い人はいくらケア責任があってもダメです。当たり前ですが。

あとスタートアップの場合はステージによっては試行回数が重要な場面がどうしても出てきます。1→10で一気にブーストをかけようというフェーズであれば、それこそ24時間働けますか?というようなガテン系を多数取りそろえた極めて同質性の高い組織の方が都合が良いこともあるので、そこは自身のライフプランもよく考えて、スタートアップにチャレンジされると良いと思います。

時には一定の図太さも重要

これから保育園にお子さんを預けて仕事に復帰される方や、今保育園に絶賛預け中で、お子さんが度々熱を出して仕事に穴を開けて悩んでいる方に、少しおこがましいですが、アドバイスしたいと思います。

保育園には、ぜひとも朝はお父さんに行ってもらいましょう。連中は仕事だとか朝は重要な会議がとか色々抜かすかもしれませんが、どうせ大した事ではありませんので、そこは押し切って問題ありません。

とは言え、重要な仕事の日に運悪く子どもが熱を出す、両親も遠くにいて頼れない、というケースは、ベビーシッターをアサインしたり少し遠い病児保育に連れていったりと、かなり大変な朝になると思います。ただ今思うとその重要な仕事、実はあまり覚えていないです。

僕もベビーシッターを急遽アサインしたり(特急料金だと高い)、病児保育に連れていったり(朝は診療を受ける必要があり預けるだけでとても時間がかかる)して、大変な調整をしてまで行った仕事の内容について、実はひとつも覚えていません。「おかしいなぁ。あれだけ重要だと思ってアタフタしたハズなのになぁ」と後になって思います。

子どもも仕事も大事だし、いったいどうすれば良いんだと、自分を追い詰める必要はないです。実は大したことないんだと思えば、少しは気が楽になります。もちろんフォローしていただいた周りの方への感謝は常に忘れずに。そんな感じで気楽にやっていきましょう。

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長女のときから11年間、いろいろ大変だったけど、今では2人ともほとんど病気もせず、次女は泣いたりせず、元気に登園しています。僕はもうこの朝の送りができなくなると思うと少し寂しいです。

適当で大丈夫。子どもは勝手に育ちます。

では、保育園生活、楽しんでね〜。

御礼

最後になりますが、長女と次女が合計11年間お世話になった保育園の先生方、関係者の皆様、ありがとうございました。また、近隣の方々や、ママ友パパ友の皆様もありがとうございました!

そして、子育てプロジェクト最強のパートナーとして今も一緒に奮闘してくれている僕の妻に感謝したいと思います。ありがとう!!

サポート代は大好きなスタートアップへの取材費に充てさせていただきます