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「任せる」ことは、相手だけではなくあなたの成長も促進します!![行動編 #11]

重要なことに取り組めるようになるには、ほかの人にできることはほかの人にやってもらうしかない。

経営者の条件』 第2章 汝の時間を知れ p60より



今回の引用箇所は「時間の使い方を診断する」節から引用されています。
【体系的な時間の管理のための3つの方法】
①捨てる
②任せる
③時間浪費の原因を排除する
から、今回は②任せる です。

組織に属すると、1~3年程度で部署や業務が変わっていくことが多いでしょうか。
もっと長い期間同じ業務だったとしても、2~3年もやっていれば、仕事のやり方もわかってきますし、効率も上がっているので、できる量が格段にアップしているでしょう。
でも同じ業務を続けているだけでは、視座も変えにくいし、成長もしません。
区切りをつけて自分の業務を棚卸しして、その業務を始めたころに比べてできるようになった業務・作業については誰かに任せる、ということを考えてみましょう。

任せるということは、相手に新しいチャンスを渡すことにつながります。
「よろしくね!!」と仕事を任された後輩にとって、先輩から頼りにされた、という実感は何よりも業務に推進力を与えるのではないでしょうか。

同時に、任せるということによって、あなた自身が新しいチャンスをつかむことにつながります。
自分でやったほうが早い……当然です。経験の差はスピードに現れます。
でも、任せずに自分でやっている以上、自分自身の成長を阻害していることでもあります。

ひとりに与えられた時間は、限られたものです。

こちらでもnoteの記事をご紹介しましたが、毎日86,400秒という時間が無料であなたのもとに届けられています。
あなた自身が時間に対する愛情ある配慮をもっていることで、誰かに仕事を任せる、という決断をしたならば、誰かの時間を有意義なものに変えられる可能性が高まります。

あなたの時間の価値を高めることで、誰かの時間の価値をも高めることができる可能性があります。
あなたはどんな選択をしますか?


「任せる」というキーワードから、『最軽量のマネジメント』 (山田理 著 サイボウズ)を選んでみました。

出版当時の山田さんの対談記事もありますのでHPもご覧ください。
目次を眺めるだけでも
「「任せる」と「放任」の違い」
「マネジャーには「説明責任」メンバーには同等の「質問責任」がある」
とあります。
ひとりでできることには限界があるから、組織は誕生しました。
その組織で活動するにあたり、ひとりにあてがわれた業務・役割がひとりでできることの限界を超えた、という現状があります。
限界を超えたなら、捨てるか任せるかしかありません。
マネジャーだから捨てる・任せるを考える、ということではなく、新人さんも含めて、みんなでより多くの成果をあげるために何ができるかを考え続ける必要が在ります。
サイボウズさんはまだまだ変化の過程にあるのでしょうし、この本も2019年の時点で進めてきた組織改革の一端が描かれているだけです。
テレワーク・リモートワーク・ダブルワーク……多種多様な働き方が今後も広がっていく中で、サイボウズさんの変化の一部を再確認しておくのはいかがでしょうか♪


任せるからといって、放置してはいけません。
任せる以上、すべてを手取り足取り教えなさい、ということではありません。
任せたい相手に対して、必要な期限までに期待する成果をあげてもらうために、やり方も含めて成果に至る過程をすべて任せる、ということです。
相手がつまづいてしまったり、理解が足りていない場合ややり方がわからないタイミングであれば、手を貸す必要が出てくるでしょう。
期日まで1/3程度進んだところで、戸惑っているところはないかを確認する必要があるかもしれません。
期日に対する心構えを伝えておく必要もあるでしょう。
でもそれは最初だけですよね。
部下・後輩にとっては、上司・先輩それぞれの期日までの時間のとらえ方や成果品の精度について大切にしていることを学び、相手によって異なる、適切なパフォーマンスで応える必要があります。
そこについては、何度もすり合わせが必要かもしれませんが、「見守る」ことで得られる成長があります。

任せることで得られることは、自由に行動できる時間だけではないと思います。
部下・後輩の成長だけではなく、あなた自身の進化も得ることができます。
「任せる」以上にあなたの進化を促進するものはないのではないでしょうか。

重要なことに取り組む時間を確保するために、あなたは誰に何をお願いしますか?
誰かに何かを任せることで、あなたは時間以外に何を得ますか?
任せることで得られた時間を使って、あなたは何をしますか?
得られた時間をどのように有効活用しますか?
時間を確保することで、将来のあなたはどんな風に変わっていますか?


実践するドラッカー【行動編】』 
chapter1 時間が成果を決める p26 #11


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サークル始めました♪
読書会のたびに、参加者さんが現在進行形で進化していることを教えてもらえるのが楽しいです♪


実践するドラッカーシリーズは、膨大な数のドラッカー先生の言葉を選りすぐり、5つのテーマ別にまとめられた書籍です。
編著者の佐藤等先生は、札幌を中心に全国各地でドラッカーの書籍を中心に読書会を開催されてきました。
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佐藤先生の解説は、ぜひそれぞれの書籍で確認してください(*^ω^*)
ここではわたしが感じたことをお伝えしていきます。
自ら考え、決定し、行動するあなたのためのドラッカー、一緒に探してみませんか?

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