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答えを出すのがとても難しい問いがあります。あなたは答えることができますか?[利益とは何か #26]

「われわれの顧客は誰か?」という問いに答えることによって、顧客にとっての価値を知り、組織にとっての成果を知り、行動のための計画を立てることができるようになる。しかし、いかに検討した後でも、顧客には驚かされる。もちろん柔軟に対応していかなければならない。

経営者に贈る5つの質問[第2版]』質問2 われわれの顧客は誰か?
p51より


われわれ顧客は合理的です(*^▽^*)
モノ・サービスを提供してくれる方々が思いもしない反応をすることがあります。

それって、普通のことですよね。
向かい合った人同士では、同じ視点で物事を見ることはありません。
お互いの立ち位置からのモノの見方をします。
同じ人間だからと言って、同じ人生を歩んでいるわけでもないですし、同じ経験をしていても、違うところに注目し、感動しているものです。

自らが提供できるモノ・サービスを必要としている人たちは誰か。
その人たちにとっての本当に必要としている価値あるものは何か。
その価値あるものは自分たちが提供できるモノ・サービスなのか。
違うならば事業の見直しをすべきなのか。
顧客の設定そのものを変えるべきなのか。

この問いが紐解く更なる問いは無限です。

顧客が誰かが決まらない限り、走りだそうにも方向がわかりません。
何をもって成果をあげられるのかを決めることもできません。
求めるべき成果が確定しなければ、行動計画も立てられませんしフィードバックもできません。
現状を把握することすら困難です。


顧客は誰か、顧客にとっての価値は何か、顧客により満足してもらうためにできることは何か……突き詰めて考えてきたから、こんな町になりました、という実例満載の『ふるさと創生ー北海道上士幌町のキセキ』 (黒井克行 著 木楽舎)をご紹介します。

上士幌町は、北海道十勝地方の北部に位置する人口5,000人の過疎の町、20億円を超える「ふるさと納税」の寄付先として選ばれた実績のある町です。
各自治体のHPを覗かずとも、返礼品を一覧化してくれる仲介サイトで寄付額と返礼品目を見比べながら、安価に土地の特産品を選べるようになっているのがふるさと納税、という制度だと個人的に認識しています。
でも、うまく活用することができれば、特産品に頼ることなく、各自治体のファンづくりができる制度であるはずです。
制度創設の2008年からふるさと納税制度の活用を愚直に続けてきた町長と町の軌跡と奇跡が散りばめられています。
顧客にとっての価値は何かを問い続けたからこそ、止まることなく進んでいけます。
決して特殊な事例ではありません。
特別な自治体にしかマネできないものでもありません。
どれだけ顧客のことを考え続けることができるのか、という視点で見ていただきたくて、ご紹介しました。
ぜひ、上士幌町のHPものぞいてみてください(*'ω'*)

シェアオフィスもありますよ♪
疲れ切った心身をのびのびさせるため、深呼吸できる場所も必要ですよね。

いつか、上士幌町の町政に関わることができたら……なんて妄想中です(*ノωノ)


「われわれの顧客は誰か?」という問いに答えることはできましたか?
簡単には答えられる問いではないと思います。
簡単に答えられたなら、ぜひもう一度再考してみてください。

あなたにとって、本当の顧客は誰ですか?

事業がうまくいっているならば、ぜひこの問いと真剣に向き合ってみてください。
うまくいっているような余裕のあるタイミングでなければ、この問いと向き合うことはできないでしょう。

お知り合いに、事業がうまくいっている方がいらっしゃるようでしたら、ぜひこの問いをお渡しください。
顧客がついているのだから事業がうまくいっているのだ、と考えていたりすると、きっとこの問いと真剣に向き合うことは難しいでしょう。
顧客がいなければ利益をあげることはできません。
誠実に、真剣に、顧客と向き合わなければ、いつか顧客にとっての価値を満たせなくなってしまいます。

どうかこの問いが、あなたに届きますように。

あなたにとっての顧客は誰ですか?


実践するドラッカー【利益とは何か】』 
chapter3 われわれの顧客は誰か 顧客にとっての価値は何か p69 #26


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実践するドラッカーシリーズは、膨大な数のドラッカー先生の言葉を選りすぐり、5つのテーマ別にまとめられた書籍です。
編著者の佐藤等先生は、札幌を中心に全国各地でドラッカーの書籍を中心に読書会を開催されてきました。
ドラッカー先生の言葉と佐藤先生の解説が1セット、そこかしこに「今のあなた」に必要な言葉が散りばめられています。
佐藤先生の解説は、ぜひそれぞれの書籍で確認してください(*^ω^*)
ここではわたしが感じたことをお伝えしていきます。
自ら考え、決定し、行動するあなたのためのドラッカー、一緒に探してみませんか?

[利益とは何か]は、ミッションからスタートする<5つの質問>というツールを使いこなせるようになることを目的に書かれています。

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