プロとアマの差は何か？

本日のニコ生で聞かれた質問。

「プロとアマの差は何か？」

質問者さんは、
プロとアマの差は熱意・画力・構成力にあるんじゃないかと
推測されておりましたが。

私個人の意見としては、「責任感の違い」くらいじゃないかなと思います。

熱意も画力も構成力も、
プロよりも高いレベルのアマチュアの方なんてゴロゴロいらっしゃいます。
ただひとつだけプロとアマで明確に違いがあるとすれば、
「絶対に守らなければいけない締切があるかないか」じゃないでしょうか。

私は同人活動も長くやってきましたが、
同人活動においては締切は自分で設定しますし、
やむを得ず間に合わない場合は落としたり、延ばすことだってできます。
新刊を楽しみにしてくれている方をがっかりはさせるかもしれませんが、
責任を追求されるいわれはそこには無いわけです。

一方、プロにとっての締切は絶対です。
破れば信用を失いますし、
落とそうものなら雑誌に穴を開けて色んな人に迷惑をかけます。
プロの漫画は、出版社で描いている以上は
ひとりだけで作っているものではありません。
写植、編纂、宣伝、配本、販売…
原稿が描き上がってもその向こうにまだいろんな段階の作業があって、
その全てにそれぞれの担当者が関わっています。
締切を破るということは、その全ての人々に迷惑をかけるということ。
プロが追われている締切には、それほどの重圧と責任が伴います。

そして、締切は待ってはくれません。
どれだけネタが浮かばなくても、気分が乗らなくても、
決まった持ち時間で一定の成果物を上げ続けなくてはならないのです。

これらの重圧に耐えうるか。責任感を持って仕事ができるか。
プロとアマの違いなんて、そのくらいだと思っています。