
『にくをはぐ』を読んで
さらっと拝読。パートナーには読んだか訊いてみようと思うが、他の人には別に訊きも薦めもしないと思う。話題にもしない。というか、できないのだ。すまん同士。ここに書くので許して欲しい。単なる感想なので、分析とかしてません。
【感想】
①親
主人公はなぜ親の期待というか、希望?、押し付けの幸せの形に応える必要があるのか、応えようとしているのか私には全くわからない。なので、同じ当事者とはいえ全く別人のフィクション、ファンタジーとして読んだ。母親が先立ったとはいえ、親という理由だけで自分の苦しみを封じて親を悲しませたくない一心でそう思うのか?だったらもっとその理由がわかるエピソードか何かが欲しかった。田舎で父子二人きりでやってきた、それだけでは私は納得がいかなかった。
だが、後半の親父の『子どもが親を幸せにしようと思うな』だったか、そんなようなセリフには好感が持てた。
②SRSやってみないか
SRSをやってみないか?って現実の医師のセリフとしては状況的にも不適切と思うので、フィクション、ファンタジーとして読ませてもらった。
まるでSNS やってみないかっていってるみたいだ。っていうか、もしかしてそっちが正解?
③夢の中
肉をはいでいる夢。面白い描写だなぁと思った。確か父が剥いでいたと思うけれど、そんなに父のことを思ってるんだなぁ。思われたいんだなぁ。と感じた。もしも自分がそんな夢見たら気持ち悪いとしか思えないけど。
④男友達
血の付いたズボンを履いてくれた彼。俺はどう思われてもいいから、って。超かっこいい。けどその前に水で流せよ。目立ちすぎだよ。薄くなるだろうがよ。水で落ちるとか、知らないか。かっこいいついでに血を水で流す知恵くらい披露してくれよ。いや、お漏らし様ズボンじゃ白黒画面じゃショッキングな絵にならないじゃないか、だから流さなくていいんだよ、たぶんね。そういうこと言ってひどい!私。
④大きな胸とYouTube
自分のからだとしてではなく、稼ぐため、目立つためのアイテムでしかないんじゃないかな。
そんな感じです。
自分も巨大だったからわかる、自分の体じゃない感覚。常に他人からそこ中心に見られているような感覚。振り返るとぶつかる感覚、狭いところは通れない不便さ、授業中机の上にのせて枕になるのだけは便利だった。
⑤その他
パートナーに聞いたら、読んでないって言ってた。どういうの?って聞かれても、短編でftmが主人公でお父さんが猟師。ってくらいで、特に推す理由はなかった。パートナーとして生活してきた今までや、今の方がずっとエピソードが多いってのもあるし、インパクトもあるしで。あとうちらにとっては、例え親だとしても、他人の言うことや思いを実現するために生きてないから、共感とかない。なので、ゴメンて感じ。
漫画にしてフィクションでも世の中にはこういう人がいるっていうのを匂わすのは、悪くないと思う。でもなんか複雑。エンタメとして消費できない、自分は。それでも、一部の人には衝撃を与える、救いになるのかもしれないね、聞いてみないとわかんないけど。そういうタイプの人は身近にいないんだけどね。
以上です。