フーシ派が、紅海の海底インターネットケーブルを「爆破」したという情報。切断が事実ならヨーロッパとアジアの通信に深刻な影響が
2024年02月27日(火)
https://earthreview.net/houthis-bombed-fiber-cable-lines/
海底ケーブル爆破が事実なら
イエメンのフーシ派が、
紅海を通過する西側の商船を攻撃し続けていますが、今度は、
「フーシ派が海底のファイバーケーブルを爆破した」
と、アラビア語圏の報道が伝えています。
最初に知ったのは、X への投稿で、以下のように書かれていました。
スカイニュースアラビアが以下のように伝えている。
治安筋はスカイニュース・アラビアに対し、
フーシ派が紅海の下に伸びるファイバーケーブル線を
爆撃したことを明らかにした。
初期評価では、
ケーブルへの損傷は非常に大きいものの、
深刻ではないことが示されている。
しかし、ケーブルを標的にすると、
ヨーロッパとアジアの間の通信に影響が出るだろう。
この海洋通信ケーブルの標的は
フーシ派からのエスカレーションのメッセージだ。
フーシ派が、
海底ケーブルを破壊するかもしれないことは、
数日前から報じられていました。
以下は、2月20日の報道からです。
英テレグラフ紙:フーシ派が英国の海底インターネットケーブルを攻撃する可能性がある
新たな報告書は、
フーシ派が紅海で無人機や対艦ミサイルによる攻撃を繰り返し、
ガザ戦争への対応として世界の船舶交通を混乱させたことを受けて、
英国の海底インターネットケーブルに対する攻撃の可能性を警告した。
政策交換組織が発行した報告書は、
フーシ派が「海洋領域」に目を向け、
海底インターネットケーブルを標的にすることで、
ガザへの攻撃への対応を「拡大」する可能性があることを示唆した。
海底インターネットケーブルは
デジタル通信にとって重要なインフラであり、
世界中の海底に約 500本の光ファイバーケーブルが敷かれている。
英テレコムが
ヨーロッパからアフリカを通ってアジアに伸びる
幹線ケーブル (AAE-1) のシェアを所有しているため、
英国企業が一部の紅海ケーブルを
所有していることに注意する必要がある。
この攻撃が本当に実施されたとするなら、
あるいは「さらに攻撃を継続」するとしたなら、
かなりの国のインターネットや通信に影響が出そうです。
紅海周辺には、海底ケーブルが以下のように多数設営されています。
ヨーロッパとアジアをつないでいる感じですかね。
そして問題なのは、
通常なら破壊されても修理すればいいわけですが、
現在、紅海には「少なくとも英国籍の船は行きにくい」状態です。
迅速な修理が難しい可能性があります。
攻撃がフーシ派によるものなのかどうかは確実ではないものの
(アラビア圏では、西側の偽旗作戦と言う人たちもいます)、
ニュースをひとつご紹介します。
それにしても、紅海の海運のサプライチェーンの問題を含めて、
海底ケーブルの切断までに至ると、
この中東の紛争がヨーロッパやアジアの日常生活に
影響を与える可能性が強くなっていると思われます。
すでに実質的な世界戦争ですね。
サウジアラビアの専門家は、紅海の通信ケーブル破壊について、フーシ派を暗黙のうちに無罪とし、情報を提供したが、その理由は驚くべきものだった
مفاجئ!خبير سعودي يبرئ الحوثيين ضمنيا من تدمير كابلات اتصالات تحت البحر الأحمر ويتم هذا الطرف والسبب
almashhadnews.com 2024/02/27
サウジアラビアの専門家は、
ヨーロッパとアフリカを結ぶ紅海の下にある通信ケーブルを
標的にした背後にはイランと提携しているフーシ派民兵組織がいる
との可能性を否定した。
昨日、英企業セコムは、
紅海を通るケーブルシステムの一部が正常に動作しなくなり、
アフリカとヨーロッパ間の情報の流れに影響を与えたと発表した。
通信の停止の原因はまだ確認されていないが、
この地域で緊張が続いており、
ケーブルの修理が保守作業の課題になっていることが焦点となっている。
サウジアラビアの軍事専門家アハメド・アル・フィフィ氏は、
「繁栄の守護者同盟(※ 英米のこと)が紅海で破壊行為を行い、
それをフーシ派の仕業とする可能性を排除するものではない」
と述べた
同氏はさらに、これについて説明し、
「フーシ派に対し、通過する船舶への攻撃をやめるよう
国際圧力をかけることは、(繁栄の守護者同盟の意味で)
彼側の言い訳ではなく、むしろ、
その特徴が明らかになる他の目標のためのものである」
と説明した。
フィフィ氏は、
「西側諸国はバブ・アル・マンダブ海峡とスエズ回廊で中国に先駆け、
ホルムズ海峡を公然支配しようとしている」
と述べた。
情報筋によると、
イランと提携しているフーシ派は、
サウジアラビア王国とジブチの間に伸びる
AAE-1、Seacom、EIG、TGN システムに属する
紅海南部の少なくとも 4本の海底通信ケーブルを破壊した
と考えられている。
この被害は今回の攻撃によって引き起こされたものと考えられており、
ヨーロッパとアジアの地域間で深刻な通信障害を
引き起こすと予想されている。
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