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【読書メモ#10】1兆ドルコーチ

こんばんは。

今回は昨年11月に発売されたばかりの新書
『1兆ドルコーチ』を読んで、
心に残ったことを以下に書いていきたいと思います。

■あらすじ

アメフトのコーチ出身でありながら
有能なプロ経営者であり、
“ザ・コーチ”としてシリコンバレーで知らぬ者のない存在であった
伝説的人物ビル・キャンベルの“教え”をまとめた本になります。

スティーブ・ジョブスの師であると同時に、
グーグル創業者たちをゼロから育て上げ、
ジェフ・ベゾスを救ったビルのコーチング方法が
6つの章に分けて、エピソードを交えながら紹介されています。

ビル自身は2016年に亡くなられてしまったのですが、
このままではその“教え”が永久に失われてしまうと
危機意識を抱いた元グーグル会長のエリック・シュミットらが
約100人に近くにインタビューを行い、本書が完成したそうです。

■【メモ①】最優先かつ最重要の価値観は「信頼」

人間関係における最も重要な要素は信頼であり、
信頼は常に最優先かつ最重要の価値観である。
信頼とは、「相手の行動へのポジティブな期待に基づいて、
進んで自分の脆さを受け入れようとする心理状態」と定義され、
約束を守ること、誠意、素直さ、思慮深さである。
by ビル・キャンベル

ビルにとって「信頼」は最優先かつ最重要の価値観であったそうです。
実際にビルの教え子にインタビューを行う中で、
何人もの教え子から、繰り返し「信頼」という言葉が出てきたのだそう。

ビルは信頼を築くために、必ず意味ある雑談から1on1を始め、
相手を深く知り、信頼関係を築くことから始めたのだそうです。

またコーチをする相手も選び、
コーチングを受け入れる姿勢のある、謙虚で向上心旺盛な、
生涯を通じて学び続ける意欲のある人だけをコーチしたとのこと。

ビル自身がありのままの自分をさらけ出し、相手にも同じことを求め、
相手にとてつもない信頼を寄せ、高い目標を設け、
もっと勇敢になるようハッパをかけたのだそうです。

ビルが部下に「信頼」をおかなければならない
わかりやすい例えとして、アメフトを用いながら、

マネージャーはなにをするか指図をするな。
なぜそれをやるべきか物語を語れ。
フットボールのランニングバックみたいなものだ。
どのルートを走れなんて指示しない。
どこに穴があるか、どのスキームでいくかだけを伝えて、
あとは自分で考えさせろ。

と語っています。

■【メモ②】最適解を得るには、「個人」より「チーム」を最優先

全員のために自分を犠牲にする覚悟のある部族は、
ほかの多くの部族に対して勝利を収める。
これが自然淘汰である。
by チャールズ・ダーウィン

ビルによると、
経営トップが全ての決定を下すようなトップダウン方式では
最適解を得ることができないのだそうです。
最適解を得るには個人よりもチーム最優先で
全ての意見やアイデアをグループ全体で話し合うのが一番とのこと。

そのために、
・適材を選ぶため採用を重視し、
・女性にも同じテーブルについてもらって、意見を出してもらい、
・ギャップを埋めるため、誤解は小さいうちに解いておき、
・部下が大成できるよう手助けし、
倫理的に「正しく勝つ」ことにこだわるのが重要なのだそうです。

わかりやすい例えとして、ビルはアメフトを用いながら、

クォーターバックだけでチームを作るんじゃない。
チームの構成に細心の注意を払い、
多様な才能が巧みに織り合わされたチームを作れ。

と語っています。

■【メモ③】ビジネスに「愛」を持ち込む

ビルは人を大切にするためには、
人に関心を持たなくてはならないと語っています。
そのためにマネージャーは相手のプライベートな生活について尋ね、
家族を理解し、大変なときには駆けつけることが大切だそうです。

メンバーのことを知り、気にかけると、
チームを導くことはずっと楽しくなり、
チームは実力を遺憾なく、発揮できるのだそうです。

ビルは全ての人をまるごとの人間として理解し、
そうすることで彼らにビジネスパーソンとしての
力を発揮させることに成功しました。
ビルは人間的価値を高めることが
ビジネスに成果をもたらすということを知っていたようです。

NFLの49ersでクォーターバックとして活躍したスティーブ・ヤングも

49ersが1981年から1998年までの間に活躍できたのは、
僕らがお互いに「愛」を持っていたからだ
(※実際に49ersは1981年〜1998年の間に5度のスーパーボウル制覇を達成。)

と語っています。

■まとめ

シリコンバレーのIT企業というと
他社にないのハイテク技術を生み出したことが
成功の主たる要因であると今まで考えていたのですが、
本書を読んでやはりビジネスの成功は
「人と人」のコミュニケーションに起因している
のだなと強く感じました。

今後私自身がマネージャーになったり
誰かをコーチングする機会が出てきた際は、
本書を思い出し「こんなときビルならどうするだろう?」と
考えながら、行動に移したいと思います。

長文読んで頂き、ありがとうございました。

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1992年生まれ。20代後半の会社員。 半年間の休職をきっかけに 「note」を始めてみました。 よろしくお願いいたします。

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