見出し画像

アシックスグライドライド2シューズレビュー アシックスが出したレスドロップシューズ第2弾

みなさん、こんにちは。藤原商会代表:シューズアドバイザー藤原です。

アシックスがセンセーショナルに2019年秋に発売したグライドライド、その第2世代、グライドライド2を今回はご紹介致しましょう。

*どんな経緯で発売された商品か

なぜセンセーショナルであったか?

それは、70年代からずっと、シューズの前後差、ドロップを効かせたスタイルを貫いてきたアシックスが、まさかの潮流のレスドロップシューズを発売してきたからです。ただ単にNEWモデル登場というより、もっともっと大きな意味がありましたね。

その直前に発売された上位モデル、メタライドはなんとゼロドロップスタイル。

ホカオネオネ、アルトラ・オンなどレスドロップ勢の存在が大きくなり、アシックスがそこまで踏み込むのかという驚きが大きく、そんなメタライドの後ということもあり、初代のグライドライドにはちょっとオマケで発売感が実はありました。

しかし、今回は、約1年半経って、第2世代へのモデルチェンジというより、まるで新しいモデルを発売したぐらい、前例の少ない第2世代でのアッパー、ソール両方ともとフルモデルチェンジとアシックスレスドロップシューズ第2弾には意気込みが感じられますね。

*グライドライドは、どんなシューズか

とにかく特徴は、レスドロップ、舟底型ソール構造と屈曲制限した前足部がポイントです。このセットはシューズガイドの潮流になってきています。


ソール全体の構造、アシックス・グライドライドソール・テクノロジーがスームスな足運びをサポート
特に、3Dグライダンスライン、前足部の跳ね上げ(トゥースプリング)がとても強く、前方でのカクンッを早く起こすコトは前にスムーズに進むコツですね。

この構造、レスドロップは、踵の厚みが強調されない作りになっていることで、過度なヒールストライクを抑えることにつながり、足首の動作が少なくなり、ふくらはぎの筋活動量を減少させ、エネルギーロスを抑えると、アシックススポーツ工学研究所でも実証されているんですね。


そして、エンジアードメッシュアッパーは、踵、ヒールカップもしっかりとしたフィット感はさすがアシックス!という感じです。つま先のトウボックスがはっきりしていて、指先の動きは自由度が高いですね。デザインはやや丸ぽっくて好みが分かれるかな?

サイズ感はトルーサイズ、わたしはいつもの25.0cmでした。シューズの幅面もほどほど、相当ワイドな方以外問題なくレギュラーで対応できそうです。

*わたしが履いた感想

とにかく、前モデルの余韻があまりない、まさに新しいモデルです。

そう、アシックスの大きな象徴でもあるアルファーゲルクッションも今回から搭載していません。伝統と定評のあるゲルクッションよりも、軽量化を選択したこれもアシックスの大きな挑戦です。
>グライドライド6ここまで

ソフトなフライトフォームをトップ層に、反発弾性を意識した硬度のフライトフォームプロペルをボトム層に、ソフトな足あたりと地面から反発感を同時に達成しようとした二層構造のミッドソールになっています。

しかも、男女、ジェンダーでソール硬度を調整しているのこと、女性はソフトを好むとされているのは他社さんでもデータとしてありますからね。


とにかくこのシューズ、前足部の跳ね上げがポイントだと感じます。これは前モデルよりさらに強く作用してスムーズに前に傾くように感じます。

強いヒールストライクが自然にできなくなるシューズだと言えそうですが、できればカクンっを意識してほしいです。わざわざヒールストライクでつきながら走ってみましたが、前足部の良さが伝わりません。


このシューズにしっかり乗り切ることも、履きやすさを実感できるポイントでしょうね。わたしは、グッと前に体を傾けてみると、まるでケネニサベケレのように足を大きく上げて振り下ろすダイナミックなフォームになれる感じがします。


*では、どんなランナーに勧めるのか?

どんなランナーに勧めるのか?

まずはフォーム意識ですよね、このシューズは。びっくりするほどカクンっと来ますから、厚底レーシングがいまだにうまく使えないランナーとか、このシューズにうまく乗ることでコツは掴みやすいかなって思います。

わたしは、ワークアウトトレーニング前のウォーミングアップで、その前にフォームをセットするのに使っています。

また、アシックスのドロップの効いたGT2000やゲルニンバス、カヤノは持っているから違うタイプ、って方もいいでしょうね。

例えば、カヤノとグライドライドを履き分けているのは、構造的には、アシックスとホカオネオネを履いているような履きわけになるわけですよ。

シューズに意識が行って、それぞれをうまく使おうとすることは、フォームにも好影響があるでしょう。

そのフォームということであれば、ヒールストライクも抑えてくれそうです。踵の摩耗が激しいランナーなんかも試してみてもいいかもしれませんね。

ちなみに、アシックスではメタライド、そしてこのグライドライドがレスドロップのデイリートレーナースタイルです。エボライドはレスドロップのテンポアップシューズという位置付けで考えて頂けるとラインナップも整理できるのではないでしょうか?

アシックスは本当にラインナップが多すぎて、ちょっと分かりづらいぐらいですからね。

シューズアドバイザー藤原でした。

↑ウォーミングアップで使いました!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?