Ⅱ-3.プレゼント〜ドーピング検査がなくたって

訪問ありがとうございます。フィギュアスケートを考えるnoteです。

この記事では、プレゼントに食品を選ぶのはNGということを書いています。
当たり前だと思うじゃないですか? いたんですよね…(驚)


贈ることができるプレゼントは連盟が指定している

今回の記事はもうこの見出しに尽きるのですが…。

日本スケート連盟内、よくあるご質問のページにこう記載があります。

以下の品目は受け付けておりませんので、あらかじめご了承ください。
× 食品 (選手の安全のため)
× 動植物 (鉢植えも含みます)
× 現金、貴重品(貴金属、宝石等)、金券、商品券等
× 連盟登録選手以外あてのもの (プロスケーター、外国人選手あて等)

フィギュアスケート選手は日ス連に資格を発行してもらっています。全員、連盟登録選手ということです。

そのため、全選手に対して、日本スケート連盟サイトに書いてあるこの文章を守ったプレゼントを贈るべきでしょう。


消え物をプレゼントする「非常識」

通常あまり面識のない間柄で選ばれやすいプレゼントに消え物があります。

消えるもの、つまり消耗品の類。そのなかのひとつが食品です。食べればなくなるので、置き場所等の後の迷惑を掛けることがありません。

しかし前述の通り、スケート選手には食品をプレゼントしてはいけないとあります。

食品不可の理由は『選手の安全のため』
この文言について深く考えたことはありますか?

自分の考えでは、食品は体内に入れるものだから不可なのだと思っています。

食品を体内に入れるとどうなるでしょう。
食中毒の原因になるかもしれない。ドーピング検査陽性の原因となるかもしれない。

昨シーズン、シーズン最盛期の大会終了後に某未成年スケーターがもらったプレゼントの写真をInstagramのストーリーにUPしていました。その写真の中には、遠征のお土産品的な食品(米菓)がまじっていました。
もうドン引き。そのスケーターのファンは連盟のルールに目を通さないのか?他の選手にも同じようなプレゼントを贈っているのか?とにかくビックリしたのを覚えています。

「食品をあげるって言っても商品をプレゼントしてた。手作りでもないんだから平気でしょ」と思いますか? 自分は平気ではないと思います。
食品を送らないことがルールなのですから、例外はなくすべきです。
それがたとえ対面での手渡しで、親戚からの贈り物だとしても、日常を共に過ごす家族でない限りアスリートが口に含むものには気を配るべきではないでしょうか?
その気遣いができないようなら、アスリートを応援するのはやめておいた方がいいと思います。彼らは遊びで選手をしているわけではないのですから。


金品の授受~クラウドファンディングの10%制度について

スケート界ではクラウドファンディングが利用されることが多くあります。

そのためか、連盟ホームページ内にも割と目立つところに各種申込・申請書(関係者向け)というページがあり、クラウドファンディングについての専用ページもリンクされています。

数年前、CFについてこういった反応がありました。

この頃に、現在のルール…クラウドファンディングをした場合500万以下の寄付であれば全額をCF主催が受け取れるという内容にルールが変わったようです。(500万を超えると従来どおり10%は「承認料」として連盟に入る)

これは、日ス連が選手の収入を不当に絞っているという話ではなく。(以前書いたプロ・アマ・“エリジブル”記事内の[フィギュアスケート選手は稼げない]という項目で載せましたが)国際スケート連盟のルール自体が選手達の収入10%は各国連盟がもらっていいよ」と言っているのです。

スケート連盟は競技を運用し、発展させ、大会を主催する。しかしそれらは無償で行えるのではないわけですから、サポート費用として10%取るのは妥当なところでしょう。

スケートは氷がないとできない競技という分、他のスポーツとは違う条件が設定されています。各競技にもそれぞれの条件があるでしょう

『スポーツ』だからといって、すべてのスポーツ選手が同一条件と考えることはできないのです


まとめ

プレゼント、クラウドファンディング。スケート選手には細かいルールが存在します。

中には、なぜ? と思うルールもあるかもしれません。

なぜ? と思ったらルールが設定された理由を考えてみるべきでしょう。

理由のないルールはありません

自ら考えて。他者の意見を鵜呑みにしないで考えて。

それでもなお、今のルールがおかしい、と思うなら問い合わせをすれば良いのではないでしょうか。


最後までご覧いただきありがとうございました。 YC


今回参考にしたWebサイト

日本スケート連盟 https://skatingjapan.or.jp/


目次noteへ戻る