計画のグレシャムの法則
オーガニゼーションズ 第2版 より
# 悪貨は良貨を駆逐する
「悪貨は良貨を駆逐する」という言葉でよく知られる、金本位制の経済学の法則。
英国の財政家である Sir Thomas Gresham による表現。
# 計画のグレシャムの法則
経済学の話であるが、これは組織論にも当てはめられる。
どういうことかというと
- 「悪化 = ルーチンワーク」
- 「良貨 = 計画」
として「ルーチンワークは計画を駆逐する」と言えるということである。
# もう少し言い換える
ここでいう計画は中長期計画、ルーチンワークは日々の業務と言い換えた方が理解が容易になるかもしれない。
エンジニア組織において日々の業務をこなすことと、生産性向上や技術的負債の解消を置いたとき、日々の業務が優先されることになることは容易に想像がつくであろう。
# どうしたらいい?
1. 締切
2. 目的明確
# 締切
解決すべき「問題」の発生が一つの発端となりうる。
解決すべき問題があればそれが解決されない限りは前進できないので、必然的に解決のために動くことになる。
# 目的明確性
ルーチンワークとは別で独立した予算(リソース)の確保が必要。
# 最後に
組織において目標を設定すれば配下のメンバーが目標達成のために活動するだろうという期待を持ちがちだが、そこに「締切」も「目的明確性」もなければ、誰も動かないことになる。
そこに気づかずに、「なぜみんな目標に向かって動かないのだ!」と感情をあらわにすることでは何も変わらない。
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