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SFJCレースフォーマット公開

こんにちは。学生フォーミュラアカデミーのパーシーです。

 大会の開催告知から、各方面で多くの反響を頂いているSFJCですが、その注目ポイントの一つが、これまでの学生フォーミュラ大会とは異なるレースフォーマットです。

 通常の学生フォーミュラ大会の動的種目(アクセラ〜エンデュランス)のフォーマットはものづくりコンペティションとして、本当によくできているのですごく魅力的ですが、今回はあえて異なるフォーマットを選びました。

 コンセプトは「参加者も観戦者も勝敗が一目で分かる面白さの実現」です。

 また、参加チームには初めて走るコースを2時間しかない練習走行で攻略しつつ、そのタイムを元にQFのドライバー選択を考えるといった、戦略的要素を入れることで、自チームだけでなく、ライバルチームも意識した戦いをしてもらいたいと考えています。

 今回の記事では、そのレースフォーマットとコース図を公開したいと思います。

※参加校の数や今後の検討で変更になる場合はご容赦ください。

レースフォーマット

 まず当日の走行イベントは下記の通りです。

・フリープラクティス(120分)
・QF1(計測2周のベストラップを採用)
・QF2(計測2周のベストラップを採用)
・決勝トーナメント(ROC形式)

 まずフリープラクティスは隊列に並んだ順で、時間切れまで走行可能、ドライバーの選択は自由です。
 複数ドライバーでコースの習熟を図るも良し、QFに向けてドライバーを固定して車両のセットアップを優先するも良し、各チームの戦略が分かれるところです。

QF1 QF2

 QFは1,2どちらも計測2周のベストラップで順位が決まる一発勝負です。
 パイロンタッチは2秒のタイムペナルティになります。

 F1でもお馴染みのノックアウト方式で、QF1の上位10チーム(参加台数次第でカットラインは変更になる可能性あり)がQF2に進み、QF2の上位4チームが決勝トーナメントに進みます。

 出走順はQF1については受付時に抽選で決定します。
 QF2はQF1の遅かった順からの出走で最後にQF1の最速チームがスタートします。

 そしてここでQFの戦略上、非常に重要な要素がドライバー選択です。
 
 SFJCではQF1で出走したドライバーはQF2には出走できません!

 つまりチームで2人の速いドライバーを揃えることはもちろん、その中でも優劣がある場合に、どちらのドライバーをQF1に回すかが結果を左右します。

 QF1のタイムはQF2に持ち越すことはできないため、決勝トーナメントを目指すチームはQF2にエースドライバーを残したいところですが、ワンチャンスに賭けてQF1突破に全力を注ぐチームが現れた場合に、思わぬ下剋上が生まれるかもしれませんね!

決勝トーナメント

 QF2でトップ4に勝ち残ったチームで実施される決勝トーナメント、こちらがSFJCの一番の売りであるROC(Race of Champions)方式と呼ばれるフォーマットになります。

 まずこちらはトーナメントの名の通り、2チームで勝負を決する形で、ラップタイムではなく、各レース共に規定周回数で先にゴールに着いた方が勝ちです。
 周回数は準決勝が5周、3位決定戦が7周、決勝が10周で計画しています。
 
 ここでも準決勝で走ったドライバーは決勝では走ることができません。
  
 レースはコースを約半周差で離したところから、2台の車がスタンディングスタートで出走します。
 そうすることで1周走るたびに、スタートライン上ですれ違うたびに、どちらの車が先行しているかが誰から見ても明らかになります。

 また、パイロンタッチをした場合は最終周を除き、2秒のタイムペナルティではなく、コース上に設定されたペナルティレーンを通過を義務付けられます。
 詳細はコース図を見ていただけるとイメージしやすいと思うので、そちらをご覧ください。

コース図

 こちらは説明するより、見てもらった方が早いですね。
 現地視察後に、安全面も考慮して、レイアウト変更の可能性があるので、あくまで暫定版とお考えください。

 予選も決勝もコースレイアウトは変わりません。

 コース図の真ん中に黄旗が上下で2本並んだところが決勝のスタートラインです。
 右下と左端の2箇所(青色の部分)にパイロンタッチ時に通過が必要なペナルティレーンを用意しています。

 なんで名阪スポーツランドなの? 奈良遠い!! と文句を言いたい気持ちは理解できますが、このフォーマットには名阪が最適だったというのが、このコース図でご理解頂けるのではないかと期待しています。(理解できたら、文句を言わずに現地にお越しください。笑)


 今回の記事はここまで!
 謎に包まれていたSFJCのレースフォーマットが公開され、現地観戦が楽しみになってきたかもいらっしゃるのではないでしょうか。

 以前からアナウンスの通り、当日は参加チームはもちろん、今回は残念ながらエントリーを見送ったチームも無料で見学可能です。(見学の場合も人数把握のためにチーム単位での見学申込をお願いします。)

 また、学生フォーミュラ大会関係者や、スポンサー、OBの観戦もお待ちしております。

 その他、大会に関するご質問や、ご提案もお待ちしておりますので、ぜひお気軽に学生フォーミュラアカデミーのTwitterアカウントへのDMもお待ちしております。

 今後もSFJCの情報を定期的に発信していきますので、乞うご期待!

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