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vol.10 お洋服作りの次のステップ、サイズ出し。

経験ゼロの事務OLが、ひとりでアパレルブランドを立ち上げたお話。

「お洋服好きだから、自分のアパレルブランド作りたい!」


「できちゃった!」


 んなわけない。
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お洋服のデザインが決まったら、次は使用する素材とサイズを決めます。
今回はサイズの方のお話。体に身に着けるものですから、サイズはとても重要です。

究極的には、着る人の数だけ体型があり、サイズもパターンも違う。
でも既製品のお洋服でどこまでシルエットの美しさや着心地を追求できるか。

Fifty Sevenは小柄ブランドという特性上、サイズ設定にはこだわっています。
まずは、小柄体型にもお直しなしでフィットすること。
そして少しでもスタイル良く見せられること。

・低身長でもバランスが取れる丈
・ウエスト位置はやや高めにして脚長効果を
・脇がすっきりするようにアームホールの大きさを調整
・ベルトなどは身長に合った幅になるよう少し細めに
などなど。

少しでもひとりでも、多くの女性を美しく見せられるようにと考えています。

さて、例えば5号サイズの服を作りたいとします。
自分でパターン作成や縫製が出来る方は良いのですが、自分では出来なくて外部にお願いする場合が問題です。
「このデザインで、サイズは5号でお願いします。」という発注は基本的にできません。

なぜなら、5号ならウエストは〇cm、着丈は〇cm、という決まりはないからです。(一応JIS規格はありますが。)
デザインや素材によっても変わりますしね。

サイズ出しは、服の各所のサイズを決めること。
基本のバスト・ウエスト・ヒップの他にも、肩幅・背幅・着丈・袖丈・裄丈・袖周り・裾周り など。

美しく、且つ動きやすいシルエットを目指して。

体にメジャーをあてて測った寸法にゆとりや運動量などを加え、実際に服として仕上がる数値を導き出していきます。

いくら上手にデザイン画が描けたとしても、サイズの指示ができないと服の作りようがありません。

なにごとも、仕事は具体性が大切です!

つづく

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