ルッキズムの話


興味深い話題だったので観てみた。

上田と女がDEEPに吠える夜
人を見た目で判断したり容姿を理由に差別したりするルッキズム・・・美しくなければ価値が無い刷り込みの罠
9月10日(火)放送分

大学生のころ、容姿を揶揄されることがあった。

それまで生きてきた中でも私は自分が一般的に男性ウケするような"カワイイ女の子"ではないということに薄々気づいていた。

元々見た目のコンプレックスがひどいほうだったし、思春期はそれが顕著で写真を撮るたびに泣いていた。自分がブスすぎて。

でも、そのときの自分なりに自分の容姿が嫌なら努力しようと思っていたんだと思う。
メイクもヘアアレンジもたくさん覚えてきた。

もっと自分に自信を持つために、勉強を頑張ったり、得意なことを伸ばしたり、他人に思いやりを持って優しく接することを心がけてきた。

そうすることが自分を守ることに繋がると信じていたから。

でも、容姿に対する心無い言葉は、自分が今まで信じて積み重ねてきた努力すらなかったのではないかと疑ってしまうほどの破壊力を持ったものだった。

容姿が自分の今まで生きてきた歴史全てをかき消した。

自分を大切に育ててくれた人たちや自分が大切にしてきた自分の人格がないものとされたような気持ちになった。

容姿で傷つかないために築いてきたはずの防壁でも言葉の破壊力から自分を守りきることができなかった。

その言葉をかけられてから時間は経ったけど、今でもその言葉の呪いを解くことができていない。


瀧波ユカリさんが番組の後半で
「美しくなければ価値がないという呪いにどうか縛られないでほしい」
「自分の価値を見出すことは美しさ以外もいっぱいある、それを探してなんとか自分に自信をつけて」
とおっしゃっていた。

そうしたい。だけど。
美しさ以外で自分の価値を見出しても、美しくないということが美しさ以外で得た価値を打ち負かす。

容姿のことで傷つかないくらい、美しさ以外で自分の価値を認めてあげたい。

容姿のことで傷つくたびに、守ってあげられなくてごめん、と少女だった頃の自分に謝ってしまう。


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