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G1のオッズをおさらいする

今週は秋G1初戦「スプリンターズS」が行われるということで、今回は2024年上半期のG1オッズをおさらいしてみましょう。

これはG1出走馬全ての単複回収値をまとめたものです。つまり控除率を除いた80%であれば普通。これが上がっていけばいくほど荒れているレースが多い、下がっていけばガチガチのレースが多いと捉えてもらって構いません。

今年はヴィクトリアマイルで単勝200倍オーバーのテンハッピーローズが勝利したことで単回収値は164%と強烈に高くなっていて、単勝ベタ買いで投資21300円→回収35100円という結果になっています。しかし複回収値は71%とやや低調。2024・G1トータルで見ると大人しい結果と言えるでしょう。
その下に2019~2023年のデータも載せていますが、基本的にG1は荒れにくいというのが数字からも見て取れます。
ここから距離別に絞った数字がこちら。

おお!1200mが一番荒れてる!今週のスプリンターズSも楽しみ!
と、思えるかもしれませんが情報収集に長けた競馬通の人であれば「スプリンターズSは荒れてない」ことは周知の事実。実際2019年~2023年のスプリンターズSの荒れ具合はこちら。

単44/複59とかなり絶望的な数字だということが分かります。では同じ1200mのG1高松宮記念はというと…

スプリンターズSが荒れてないんだったら残された数字的に荒れてるのは分かりますよね。ここでひとつ気付いた人がいるかもしれません。

「スプリンターズSは良馬場でしかやってない」

これなんですよね。馬場別で回収率を見た数字はこちら。芝の重・不良はやや荒れ傾向にあるといっていいでしょう。ダートの良馬場も含めると「パワーを要する馬場」になればなるほど荒れやすいということかもしれません。これはノーザンF系の馬が幅を利かせている現代競馬、スピードの違いは距離短縮でカバー出来る(実際距離短縮+初距離は良く狙うパターンでもあります)けど、パワーにいきなり対応するというのは難しいというのが現実ということでしょう。

あとチェックしておきたいのは1人気のオッズ。1人気に絞ったG1の結果はこちら。

一番平均オッズの低かった2020年はなんと1人気がG1を18/26で勝利し、単137/複113とかなりの安定感を残していました。逆に一番オッズの高かった2022年は単48/複44と散々な結果に。ここからわかることはシンプルに「みんな予想が上手い」ということです。
今年のG1・1人気はかなりオッズも高目で結果も低調。スプリンターズSで1人気に推されるであろうサトノレーヴの単勝オッズと結果は非常に気になりますね。割れて3倍台に突入するようなら…消すのも一考かもしれません。

【今週の推定設定6】
中京12R 10エフエイト(秋山J)
過去に芝スタートのダートは3戦。その中で一番古い6走前がハイレベルで出走メンバーは次走以降馬券内に1度は入っている。前走の東京ダ1600は明らかに長そうで、前走中京ダ1400mで巻き返してきた。差しが苦手な荻野J+逃げベストのシンエン、こちらも逃げベストのグリーズマンが少しでもやり合ってくれれば。前走でバレている可能性、1頭分少なくなるので前走の1/3、単勝20倍なら設定6でしょう。

赤坂テンパイ
パチスロライター。勝負にこだわった店選び、立ち回りを披露する“ガチ系”。勝ち負けをズバッと言い切るトークが持ち味。「狭く深く」が信条で一度ハマったギャンブルはとことんやりつくす。著書に『赤テン 巻一』『勝負師の一打~赤坂テンパイの流儀~』(原案・取材協力)。24年9月28日より『ウマい馬券』に参加。
X(旧ツイッター) @genkiakasaka

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