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#236 [音楽] ロマン派の最後の巨匠

第34週 第5日(金)音楽「ヨハネス・ブラームス」

1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365を読破しようという企画。
この本の概要についてはこちらを一読ください。

今日は音楽「ヨハネス・ブラームス」です。

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本の要約

ドイツのハンブルクの貧しい家庭に生まれたブラームスは、幼いときからピアノを習い、20歳のとき、ハンガリー出身の優れたバイオリニスト、エドゥアール・レメニーとともにヨーロッパの演奏旅行にでかけた。この旅行中、ブラームスはフランツ・リストやリヒャルト・ワーグナーと出会ったが、彼の最大の親友となり、その音楽を長く支持してくれたのはロベルト・シューマンだった。

シューマンは、なくなるまでの二年間、精神に以上をきたして妻クララに辛く当たることが多く、そんなクララをブラームスは優しく慰め、やがて彼女を激しく愛するようになった。しかし、その恋が成就することはなかった。

彼はシューマン夫妻のため「ピアノ協奏曲第一番 ニ短調」(1859年)を作曲。1876年には最初の交響曲を書いて大成功を収め、1888年までに、さらに3つの交響曲を完成させた。

古典派でもありロマン派でもある作曲家で、ブラームスの死はロマン派の時代の死を示すものとなった。

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ピアノ協奏曲第一番 ニ短調(1859年)

シューマン夫妻のために作曲したと言われている協奏曲。

第2楽章をクララに捧げる曲、第1楽章ではロベルトの最初の自殺未遂(ライン川への投身)を連想させるものとなっている。

これ、ロベルトに対してあまり好意的じゃないよね。敵意すら感じるけど…
ブラームスがクララに恋をするところから歯車が壊れていったのかも知れないけど、そんなドロドロな関係の状態で名作を生み出せてしまうのがやはり天才だなと思う。

ハンガリー舞曲集

絶対音楽と言われる、標題音楽と違って、音楽的な要素だけで芸術表現を目指した管弦楽曲。それぞれの長さは1分程度のものから4分程度ものまでまちまち。なかでも第5番が有名。私でも聴いたことがある。わりと短い曲だったんだ。全21曲あるが、どれも素晴らしい曲ばっかりで、ついつい聞き惚れてしまう。

余談だが、ブラームスは、フランツ・リストのコンサートで居眠りをしてしまい、そのためリストに嫌われたというおっちょこちょいな部分もある。



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