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こんなときだからこそ、川崎フロンターレ2020選手紹介〜貴方は何派?〜part2

前回の続きです!

MF

6 守田英正

盤石だと思われた大島・ネットのWボランチの牙城をいきなり崩した希望の新人も、早いもので在籍3年目。

今季は副キャプテンにも任命され、クラブの彼への期待が見て取れる。

2018年シーズン、プロ1年目でスタメンに名を連ねると日本代表にも招集。プロとして完璧なスタートを切った。

昨年は怪我で離脱していた時期があったものの、チーム事情からボランチだけでなくサイドバックも経験。ユーティリティー性を発揮し、プレーヤーとしての幅を広げた。

そして迎えた3シーズン目だが、おそらく1枠しかないアンカーのポジションを碧と争うことになりそうだ。

碧と守田で1枠しかないポジションを争うという、シュークリームとショートケーキどっちか1つだけ選べと言われているような贅沢感。(伝われ、この想い。)

昨年サイドバックを経験したことによりボールの「受け手」側に回っていた守田。

「出し手」として本来の定位置に戻り、そのイメージや感覚を具現化することが出来れば代表復帰も近いであろう。

1年目より見えるものが増え、出来ることが増えた。選択肢が増える中でプレースピードを落とさずにプレーする。

昨季の守田はその壁に当たっていたように見えた。

ボランチをやり続けても守田ならその壁を乗り越えられただろうが、サイドバックを経験し、別角度からフットボールに関わることで彼はその壁を自力で乗り越えた。

飛躍の3年目へ。漢は黙って完熟ゆでたまご。川崎の顔になるべく守田が、突き抜ける。


8 脇坂泰斗

パズアンドゴーの申し子でありながらペナ外のからのミドルは一級品。

人呼んで「川崎のデ・ブライネ」
今季は本家同様、4-3-3のインサイドハーフに君臨する。

昨季は飛躍のシーズンとなった。リーグ戦5ゴールを記録し、川崎の皇帝として中央に君臨。その甘いマスクと鋭いミドルで等々力を沸かせた。

彼の代名詞とも言える「出して受ける」技術に加えて、状況が悪いときは単独で突破をし、その状況を好転させる技術も彼は持ち合わせている。

おそらく、彼と一緒にプレーするチームメイトはとてもやり易いだろう。

受け手の状況を見て、ベストな状況を出し手主導で変えるというのはなかなか出来ることではない。

「人の気持ちとか考えたことないでしょ?」と言われて最近彼女にフラれた筆者も、彼から学ぶべき点が多々ある。

背番号28から今季は8に変更。クラブの期待の現れが見て伺える。憲剛2世ではなく、泰斗1世という憲剛の言葉通り"脇坂らしさ"でチームを牽引する。

目玉焼きではなく、エッグベネディクト派のプリンスが等々力を再び沸かせる。

欲しい人ー?あ、ごめん。もうなくなっちゃった。君にはコアラのマーチじゃなくて、泰斗のマー…(禁固30年の刑)(本当にすみませんでした)


10 大島僚太

川崎の王。昨季、彼が離脱した試合で我が軍はとことん勝てなかった。

説明不要のテクニックとアイディアで川崎を勝利へ導く。

恐らくだが、彼が離脱をしなければ我が軍は大崩れしないし、負け試合も少なくなる。もちろん「大島僚太を返せー!」などと叫ばなくても良くなる。

過密日程になることがほぼ確定している今季は、彼が離脱せず1年間戦い抜くことができるかどうかがかなり重要なポイントとなる。

また、彼自身昨季のボランチから今季のインサイドハーフへと若干ポジションの位置を変更した。

開幕2試合はまだチューニング段階といった印象であったが、ここのポジションに求められているのは「ゴール」である。

大島個人としてはアシストの前に関与するのが好きらしいが、組み立てもやりつつ空いた瞬間にミドルを突き刺す、往年の名プレーヤー「シャビ・エルナンデス」のような活躍を今季は期待したいところだ。

ハリル、西野、森保、とぅもねばの4名の代表監督がそのチームに招集した唯一の国内組選手である大島。誰からも評価されると言う点が彼の凄さを物語っている。

彼が点を取り出したら、いよいよ止められなくなる。目玉焼きではなく、もちろんオムライス一筋の大島が、チームを勝利へと導く。


14 中村憲剛

俺たちのバンディエラは、リハビリからのシーズンインとなった。

40歳を目前にしての大怪我。

正直、気持ちが折れてしまってもおかしくはないだろうし、我々には想像できない辛さが「チームの顔」である彼にはあったであろう。

それでも「この歳でこの怪我から復帰するという前例を作る。」と言いリハビリを続ける姿に我々サポーターは逆に勇気を貰ってきた。

そもそも、彼はこの数年間前例が無いことをやり続けて来た。

35歳・・・年齢と体脂肪率を気にしまくる代表監督に「川崎の35歳もしっかり見ている」と言わせる。

36歳・・・自身初のリーグMVP

37歳・・・自身初のリーグ制覇。

38歳・・・自身初のリーグ連覇。

39歳・・・自身初のカップ戦制覇。

この数年間、彼はこれだけのことを成し遂げてきた。これだけのことをやってきた彼なら間違いなくこの怪我を乗り越え、40歳になったシーズンに再び記録を残してくれることであろう。

コロナウイルスの影響でJリーグの再開は未定となっており、このまま行けば憲剛が復帰予定の夏頃になってもおかしくはない。

彼が大好きなバルサと同じ4-3-3にポジション変更をした我が軍。

恐らく憲剛はインサイドハーフの位置に入るだろうが、ここに彼が入ったときに何を魅せてくれるのか。今から楽しみである。決定的なラストパスも、ミドルシュートも、サイドへのプレゼントパスも。このポジションなら何だって出来る。

なかなか目玉焼きが焼き上がらないIHのコンロに向かって「火力!もっと強く!」と煽る背番号14は、今季も等々力を煽り、我々を熱狂させる。



16 長谷川竜也

J1屈指のドリブラーは今季で在籍5年目。

今季は主軸としての期待がかかる。

なんと言っても特徴はそのドリブル。細かなステップワークと高い技術でサイドを竜也色に染めていく。

また、ドリブラーながらストライカー気質であり、ファーに構えてズドンといったようなワンタッチゴールの多さも彼の持ち味である。

17年にサイドバックに回された時、彼自身相当な葛藤があったようであるが、その経験からか近年は守備も格段と上手くなった印象である。

昨年阿部ちゃんがやっていたような「守備の火付け役」を今季は恐らく長谷川が担うことになる。

彼のところで制限が出来れば、ハイラインを敷く我が軍のボール回収率はグンと上昇するであろう。そんなところからも目が離せない。

昨季のドリブル成功率はJリーグのNO.1。自慢のドリブルと決定力を武器に、目玉焼きには絶対タコさんウィンナーを添える長谷川が川崎攻撃陣を牽引する。



18 三笘薫

4年ぶりに川崎に帰還したハンサムドリブラー。

最大の特徴はそのドリブル。長谷川、学とはまた違う独特のリズムとタッチでサイドを切り裂く。

かつて我が軍に在籍した、中野嘉大にドリブルのイメージは近いものがある。

また、ドリブラーでありながら最終局面に絡むのが得意であり、ルヴァン清水戦では早速得意のアウトサイドクロスでアシストを記録。

筑波大在籍時にはアンダー世代のポルトガル代表を1人で攻略。「あれ…三笘帰ってこないんじゃね…これ即海外じゃね…」と我々(主に筆者)を不安にさせたが、無事川崎に凱旋。

ちなみに、公式プロフィールを見ると「初恋はいつ?」という問いに対して「忘れた(笑)」という実にハンサムな回答をしている。

この回答はズルすぎる。かっこ良すぎる。ちなみに筆者はというと、あれは確か中1の夏休みの話…(クレームが入りそうなので割愛)

目玉焼きは必ずハムを下に敷いてハムエッグ派の三笘薫が、人生のホーム川崎で躍動する。

ハ(ンサ)ムエッグ…なんてね。いや本当ごめんなさい。そんな怒らないで。話し合おう。


19 齋藤学

2年前のシーズンオフ、そろそろ寝ようかと思った午前2時。Twitterを覗いていたらにわかには信じられないニュースが飛び込んできた。

「齋藤学 川崎F移籍へ」

そのニュースを目にしてしまった筆者が興奮のあまり朝まで眠れなかったことは言うまでもない。次の日のデートの予定をすっぽかした。そしてフラれた。

そんな学は大怪我からの復活を経て、18年、19年と徐々に出場時間を増やしている。

得意のドリブルだけでなく、近年はチャンスメイカーとしての顔も見せることが多々あり、プレーヤーとしての幅を広げている印象である。

今季は4-3-3を採用。サイドの選手にはより"仕掛ける"ことが求められる。学のストロングポイントそのものだ。

ピッチの上を楽しそうな表情で駆け回る学を見ていると、こちらもワクワクしてくる。目玉焼きも直前まで固さ、味を決めずにワクワクしながら焼く。そんな齋藤学が川崎を更に躍進させる。

22 下田北斗

チャントに合わせて手を振ると「バギバギッ!」と肩からやばい音が鳴り、運動不足を知らせてくれる中盤の汗かき役も今季で3シーズン目。

昨シーズンは碧と組んだWボランチが大ハマり。首位FC東京攻略に成功すると、しばらくそのままスタメンの座を守り続けた。

圧倒的な運動量と正確なキックで中盤からゲームをデザインするだけでなく、シュートレンジの広さも彼の特徴。

バイタルエリアで彼がボールを持てば、相手は「寄せなきゃ」とポジションを捨てて前に出る。

寄せられたらこのチームには「ゴール欲」の強い方々が沢山居るので裏に優しく出してあげるのみ。

寄せなきゃ寄せないで得意のミドルを突き刺す。

ある種、彼一人で戦術が成り立つくらいの選手である。

過密日程が予想される今季、彼のような運動量豊富なタイプは必ず重宝される。目玉焼きを作ったことを忘れそのまま家を出てしまう。そんな下田北斗がピッチをデザインする。


25 田中碧

「チーム期待の若手選手」は瞬く間に「チームの中心選手」へと成長した。

デビュー戦で初ゴールを決め、少年のような笑顔で飛び跳ねて喜んでいたのは僅か2年前の話。

今や中盤の底にドシっと構えるまでになった。

川崎育ちなだけあり、足元の技術は一級品。特にターンの技術に優れており、劣勢な状態でパスを受けてもクルッと回って状況を好転させる。

今季は4-3-3の中盤の底「アンカー」と呼ばれるポジションを担う碧。

しかし、彼の良さは最終局面に絡んで行くことであり、鬼さんもアンカーというよりは3枚横並びの「スリーセンター」のような形で碧の攻撃参加を求めているように感じた。

東京五輪が来年に延期になったので、今季1年は川崎で更にその才能を爆発させ、来たる五輪に万全な状態で挑んでほしい。

中盤の底から目玉焼きはオリーブオイルのみで食べる碧が、試合を決めにかかる。



28 原田虹輝

昨季の31から28に背番号を変更。脇坂兄貴の背番号を継いだ。

ルーキーイヤーとなった昨季、出場機会は無かったものの、各種媒体を見る限りかなり力を付けたようだ。

思えば碧もルーキーイヤーは出場機会が無かった。2年目の途中から一気に才能が開花して今に至っている。

原田も碧ルートを辿る気がして仕方ないのは筆者だけであろうか。

テクニックは折り紙付きの原田。

…なんで、何かを保証できる時って「折り紙付き」っていう表現をするんだろうか。折り紙ついててそんなに嬉しいか?

調べてみた。

折り紙付きの「折り紙」の由来は「金色と銀色のやつを使うのに勇気がいる」あの折り紙ではなく、書面や骨董に付ける鑑定書として、奉書や鳥の子紙を使っていたことから転じた言葉らしい。

なので「どうでもいい作品は茶色で作る」「折り紙卒業するタイミングで男子は漏れなくデュエル・マスターズに移行する」で知られるあの折り紙ではないようだ。

話が逸れまくった。そう。まさに「折り紙付きのテクニック」を待つ原田。その才能が開花するのは今シーズンなのではなかろうか。

等々力デビューへ。目玉焼きはもちろん大好きな車屋先生の味付けと同じもの。日本に久々の「ファンタジスタ」が誕生する日が近い。

https://www.frontale.co.jp/profile/2020/mem_28.html


34 山村和也

「Jリーガー登録ポジションそこなんかい!ランキング」に於いて3年連続1位という快挙を達成し、殿堂入りする形でDF登録となった谷口大先輩。その後釜として期待の選手がやってきた。

昨季のリーグ戦出場はほDFだが、例にならってMF登録。

「ユーティリティープレーヤーは間をとってMF登録」という鉄則を守っている。

そんなこと話はさておき、昨季はまさにセンセーショナルな大活躍。

ジェジエウの負傷離脱をきっかけに夏以降はCBとしてスタメンに定着。

谷口に引けを取らないビルドアップ能力と、ここぞと言うときの驚異的な決定力の高さを見せつけた。

今季は4-3-3のハイラインにトライしている我が軍、恐らくCBでの起用がメインになるとは思うが、個人的にはこのシステムならやまむーのアンカーが見てみたい。

高さ◎ 技術◎ ビルドアップ◎ サッカーIQ◎

そう。まさに「セルヒオ・ブスケツ」ではないか。

昨季見ていて思ったが、やまむーは憲剛に引けを取らないくらいサッカーIQが高い。ポジショニングは常に完璧であり「そこにいて欲しい」ところに必ず居てくれる。

急に現れることでお馴染み「そこにエウソン」ではなく、いつもそこに居てくれるありがたみ「やっぱり山村」を体現し続けた。

気の利くポジショニングからチームを支え、攻撃を促進していく。

誰にでもできるようなことではないが、彼にはこれができる。

目玉焼きも栄養価をなるべく逃がさない焼き方を研究してから焼く。高IQの持ち主が今季も「そこに」居続ける凄さを我々に提供する。


41 家長昭博

「時を戻そう」ではなく「時を止めよう」的なエッチなボールキープで我々をecstasyな世界へ連れて行ってくれるアキ様。

2018年シーズンはMVPを受賞し、彼自身最高のシーズンであったと思うが昨季はコンディション不良が伺えるゲームも何試合かあり、リーグ戦はノーゴールという結果に終わった。

昨季の彼を見ていると、エウソンを失った代償を1番受けているように感じた。

18シーズンであればエウソンが居る場所に預け、エウソンが1.2枚剥がし優位なスペースでボールを受けられた。なので、得意のボールキープにスッと入ることができた。

しかし、出してから再度「いい位置」で受けるまでの時間を作れるエウソンが居なくなってしまったので、家長本人からしてみれば「いやここちゃうねん!ボールきてもーた!」という感じで受け続けていたのではないだろうか。

しかし、そんな家長の苦悩を分かっていたかのように時間を作り出し、家長のベストを昨季引き出せた選手が1人だけいた。

そう。チーム事情でサイドに回った守田だ。

元々キープ力があるというのもあるが、彼はもう何年も彼と組んでいるかのように、家長が1番ボールを欲しいタイミング、場所にボールを供給し続けた。

試合後のインタビューで「エウシーニョのプレーをイメージした」と守田が言っていたのも頷ける。

今季は恐らく山根と右サイドで組むのが基本線となるだろうが、山根はキープ力、そして剥がす力のある選手。もう家長とのコンビが抜群なのは言うまでもないであろう。

開幕戦ではサイドを変えつつ自由に動き回り、チャンスを演出していた。

今季の戦術が固まってくればよりサイドの選手は固定化されると思うが、そうなった時に彼が何を魅せてくれるのか、楽しみで仕方ない。

もう一度、頂点へ。「目玉焼きはあんま食べへん。」タイプの天才肌。背番号41が今季も川崎の顔として躍動する。



FW

9 レアンドロ・ダミアン

かつてミラン、バルサが注目したセレソンのストライカーは1番脂が乗っている時期に川崎加入を決断した。

1年目のシーズンは、出た試合で必ず結果を残していたと言っても過言ではないほどの決定力を見せ付けたが、チームにフィットしたとは言い難く、出場数もそこまで伸びなかった。

しかし2季目となる今季、我が軍は4-3-3にシステムを変更。サイドからの手数をかけない攻撃が昨季より増えた。それに伴い1トップにはダミアンを指名。

とにかく「ストライカー」に必要な要素を全て詰め込み、協調性を大切にする素晴らしいメンタリティの持ち主であるダミアン。

彼が所属するクラブのサポーターは自然と「彼に活躍してほしい」「彼が報われてほしい」と思うようになる。

そして、その期待に応えるようにきっとダミアンは今季もゴールを量産。シーズン終了時には金の盾をもち、笑顔で壇上に上がっているであろう。

ふと思ったのだが、ダミアンが笑った時の表情が中学時代のチームメイトの兄にそっくりだ。

その人は当時「ディマリさん」と呼ばれていた。そう。「ディ・マリア」にそっくりだったからだ。

ダミアンとディ・マリアを見比べてみるとあまり似ていない。しかし、両者ともディマリさんにはそっくりだ。

これらの事象から
ダミアン⇄ディマリさん⇄ディ・マリア
という構図が出来上がる。ディマリさんすげぇ。なんの話だこれ。

エウソン同様、プロフィールの「お弁当に入れてほしいおかず」の欄に「フェジョン」と書く彼。ブラジル人がフェジョンを愛するように、私たちはダミアンを愛する。

「目玉焼きも好きだよ!形がかわいいね!」なんて言いそうなダミアンが、川崎ゴールショーを開催する。


11 小林悠

俺たちのエースは2017年にキャプテンに就任すると、創設以来1度も取れてなかったタイトルを3年連続で獲得し、谷口にそのマークを受け渡すという離れ業をやってのけた。

個人としても、2016年から4年連続2桁得点、2017年は得点王・MVPとまさにキャリアの絶頂のような4年間であった。

そして今季、チームはフォーメーション変更を決断。開幕2試合はベンチからのスタートとなった。

とは言え、このフォーメーション自体はそこまで彼にとって向かい風というわけではない。

「裏抜け」と「クロスをファーでズドン」が得意な彼にとって、今季のフォーメーションはどちらかといえば分がいいはずだ。

もっと言えば、右WGから相手の背後を突き続ければ得点王も取れると思う。しかし、そこは彼自身がCFでやりたいという強いこだわりがあるのだろう。

鬼木新監督が「川崎の顔になれ」と声をかけたあの日から早3年。"目玉焼きを作ろうとしたら卵焼きを作ってました😁"というブログを更新しそうな遅咲きストライカーの全盛期は、これからだ。


20 宮代大聖

山口での武者修行を終えて、川崎の大砲が帰ってきた。

山口では出場機会に恵まれ、かなり実戦経験も積んできた。ストライカーとして、プレーの幅をかなり広げた印象だ。

その証拠として、ルヴァンではCFではなくWGで出場。少々固さは見られたものの、随所で規格外のセンスと実力を魅せつけた。

主戦場はCFだが、WGでも対応できる攻撃センスは注目だ。目玉焼きは塩を少しだけ。川崎の大砲が、等々力を沸かせる。


30 旗手怜央

チーム静学から期待の新人が加入した。

開幕2戦に途中出場すると、その類稀なるセンスで等々力を沸かせた。

静岡学園出身とあって、我が軍に於いても技術は確かなものがある。鮮度の良い上質な止める・蹴るは見ている我々を興奮させるには充分すぎる材料であった。

「世の中興奮することは沢山あるけど、1番興奮ふるのは上手い人の"止める・蹴る"を見たときだよね。」

「間違い無いね。」

「あっ、あんなところで旗手が止める・蹴るしてる。興奮してきた。」

(何事もなかったかのように)さて、大卒1年目であるが、谷口・車屋らがそうであったように、恐らく1年目からフル稼働になるであろう。

大島・長谷川・旗手の静学トリオがピッチに揃い、かつてファンタスティック4と呼ばれた川崎攻撃陣のように我が軍を牽引してくれることを期待している。

目玉焼きは綺麗な丸で。形にこだわる。期待の大型ルーキーが鮮烈なルーキーイヤーをお届けする。


以上。今シーズンの全選手を紹介した。

日常を楽しみを奪われた時初めて、私たちはそれが「特別」なものであり「当たり前」では無かったとこに気付かされる。

Jリーグは春になれば開催されるもので、冬までずっと続くものだと、そう思っていた。

しかし、現在リーグは開催されていない。こうして選手たちに関して文章を書くことはできても、彼らのプレーを見ることはできない。

「当たり前」だと思っていたJリーグは実は「特別」なものだった。

しかし、日常が戻ってしばらく経てば、私たちはそんなことは忘れ「日常」の中の「当たり前」な日々を過ごしていく。

当たり前なことなんてひとつもない。

世の中のあらゆること・ものは様々な人の見えない苦労があって初めて形になる。

だから、こんな時くらいは誰かの悪口や批判ではなく、頑張っている人を賞賛してみてはどうか。

最近のニュースやSNSを見て、そんなことを強く感じている。

1日も早く、私たちの日常が戻ってくることを祈って、戻ってくると期待を込めて2020年の選手を紹介した。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。





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