語順を変えればツキが良くなるかも 行動経済学『ヘンテコノミクス』
大人の絵本を紹介したいと思います。
大人の絵本と言っても、そっち系じゃありません。マジメな本。
紹介するのは
ヘンテコノミクス(HENT-Economics)。
行動経済学まんが ヘンテコノミクス
マンガですが、大人向けの絵本という感じ。
デートから部下の育て方、子育てまで幅広く活用できます。
行動経済学を最初に学ぶ1冊としてよいと思います。
また本書にはユーモアと笑いがあります。
占い師のアドバイスの巻
第9話「占い師のアドバイス」の巻を少し紹介。
憧れの相手とデート行くことができたネガ彦。
しかし自分の発言の"クセ"でデートに失敗してしまう。
ネガ彦の"クセ"は、
「ネガティブな情報を最後に言ってしまう」こと
たとえば、「今日は楽しかったけど、あの映画はつまらなかったね」みたいに。
これではデートが台無しです。
ネガ彦は占い師のもとへ相談に行く。
そして占い師ののアドバイスに従うことで、憧れの相手を振り向かせることができた。
占い師のアドバイスは次のようなもの。
その後、ネガ彦はいつもなら「おいしかったけど、高かったね」と口にするのでなく、次のように変えた。
「高かったけど、おいしかったね」
終わりよければ全て良し
私たちは最後の情報をえこひいきして、評価してしまうクセがあります。
「親近効果」と呼ばれる心理現象です。
同じ情報でもネガティブなことを最後に言うと相手はネガティブな印象を持ち、ポジティブなことを最後に言うと相手はポジティブな印象を抱く傾向があります。
場の空気を壊さないためにも「語順」は大事。
ネガティブなことを最後に言うと、その場の雰囲気を壊し、空気の読めない奴というレッテルを貼られてかねません。
また心の声(セルフトーク)においても最後をポジティブにして終えることが大切といえます。
「週末は楽しかったけど明日から仕事だ」
→「明日から仕事だけど週末楽しかったな」のように。
さいごに
「親近効果」には個人差やシチュエーションによってその度合いは様々。
「親近効果」を使って食事の満足度を上げるためには、やっぱり、
美味しいものは、最後に。
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