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楽園へ逃げる

今日も朝イチで”師”のnoteを更新する作業を。

昨日の夜、原稿が送られてきていたことは知っていたのですが、睡魔に勝てず「明日・・起きたらやろう」と。

全国的に異常な暑さに包まれています。6月とは思えない程。関東は、6月6日に梅雨入りしたっぽいですが、24日、気象協会が異例のタイミングで梅雨明け予測を発表しました。

関東地方は・・下手したら今月の下旬に明けてしまうとのことですが、この予想が発表された24日に「あれ?もう明けた?」と感じた人も多かったと思います。それを決定付けたのは25日の猛暑でした。ちなみに、関東地方の最も早い梅雨明けは・・2018年。6月29日頃明けた記録が残っていると。それを更新する可能性が濃厚です。マスク生活問題+電気代高騰の真っ只中・・この暑さは”死”に直結します。この事はBlogに書かせて頂きましたので、こちらには別の話を少し。

話を”師”のnoteに戻します。

今朝も暑さで目が覚めてしまい、ベッドの中でキュウリのことを考えていました。友人のお母さんから沢山送ってもらった美味しいキュウリ。お馴染みの中華屋さんに6本あげて、浅漬けに3本使い・・それでもまだ大量にあります。嬉しい悲鳴ですが「このままでは・・」と思い、キュウリと新生姜とワカメの酢の物でも仕込もうと・・。

そして原稿を見たら・・タイトルが『和える』。こんな偶然にも慣れてきましたが、EXさんが言っていた通り・・もしかしたら、ちょっとした未来が見えるようになってしまっているのかも知れません(笑)。な〜んつって(笑)。まぁ、そんな話はどうでもいいのですが、”師”の『和える』を読んで、またまた何処かが締め付けられる気持ちになりました。

2013年にリリースされた阿部芙蓉美さんのアルバム『"HOW TO LIVE"』が大好きで今日も朝から聴いています。

なんとも不思議なジャケットですが、それも込みで好きな1枚です。1曲目の”革命前夜”は・・ポテトチップの唄です。

正面から聴くとポテトチップスの唄なのですが、Roni Size Reprazentの名曲”Brown Paper Bag”のように、曲名に裏の意味が含まれていたり、何かの比喩だったりする楽曲も沢山あります。

”革命前夜”に・・こんな歌詞があります。

いつか we're going to die
あくびひとつで escape to paradise

いつか・・私たちは死ぬつもり
あくびひとつで・・楽園へ逃げる

die(ダイ)とparadise(パラダイス)・・”ダイ”で遊んでいるのもナイスです。色々と気になったので、ちょっと調べてみたところ、当時のインタビュー記事を見つけました。

--で、今の話があって、ニューアルバム『HOW TO LIVE』の1曲目が「革命前夜」ですよ。

阿部芙蓉美:(笑)

--どれだけ格好良いんだと思って、いざ聴いてみたら、革命起こす前夜にポテトチップス食べ過ぎて満たされちゃうっていう……なんでこうなっちゃったんでしょう(笑)?

阿部芙蓉美:これねー。私の場合、最初からメロディと内容がリンクして出てくるものもあれば、「このメロディに対して何を書こうかな?」って別々に出てくるものもあるんですけど、この曲は別々だったんですよ。で、「革命前夜」という言葉が良いなと、ある日ふと思って、最初は「人々はそれぞれが革命前夜である」的な厳ついイメージがあったんですよ。平賀さんは明日革命を起こすかもしれない。マネージャーは明後日革命を起こすかもしれない、みたいな。でもその感じだと全然しっくり来なくて、なんかもっと自然で、かつメロディが生きる言葉はないかなと思っていたら、急に「ポテトチップス」のことが思い浮かんで(笑)。やっぱり自分の思惑を取っ払ったところに閃きがあって、この曲であれば「ポテトチップスがあればそれでいいや」って完成していく。自分の書きたいことが曲に入ってこようとすると、やっぱりそれが台無しにするんですよ。だからルールを壊すっていうことが絶対的に必要。

阿部芙蓉美 『HOW TO LIVE』インタビュー

私は”師”のnoteから・・”死””逃げる”というキーワードを頻繁に連想します。向き合い続けて、本気で生きて来た人なら・・それらのキーワードを必ず感じると思います。

”逃げる”ことは・・カッコ悪いと思って生きてきました。でも、ここ数年、やっとそのカッコ悪さを受け入れることが出来るようになってきました。と、言っても「あ〜〜、も〜や〜めたっ!!」と全てを放り出すことは、もちろん出来ません。「・・後でやろう」と思っても床のゴミを拾っています。「・・手を抜こう」と思ってもカップ麺にワカメを入れて、好みのスパイスを入れて、野菜を1品・・用意してしまいます。

先程のインタビュー記事は、今さっき初めて読んだのですが、その中に・・


阿部芙蓉美
:やろうとしている人はいるかもしれないけど、やっぱりルールって根深くて。まだ今は昔からの業界の流れ……、まぁ私はもう数年前に死……これ、言っていいのかわかんないけど。

--「死」まで言っちゃいましたけどね(笑)。

阿部芙蓉美:もう死に絶えているものっていう認識がすごくある。業界の末期を経験した者としては、皆さん、いろいろ試した方がいいんじゃないのかなって。私も試そうと思ってます。

阿部芙蓉美 『HOW TO LIVE』インタビュー

さて・・酢の物でも仕込んできます。

楽園へ逃げる・・。トリップするヒントは意外と近いところにあるかも知れません。それが・・冷蔵庫の中だったり、曲の中だったり、言葉の中だったり。


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