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ドイツの暖房事情(灯油編)

ドイツの一般家庭の暖房は、灯油です。賃貸契約では「冬季に暖房すること」が義務付けられていて、多分義務でなくても暖房します、なぜなら暖房が切れて数日も経つと外気温と変わらなくなってしまいますし、-15度前後にはドイツのどこでも冬季にはなる可能性があります。

我が家の灯油タンクの容量は約6000L、地下のデジタル残量計は67%(4035L)を指しています。地下1階地上3階の全館暖房(ドイツの1家屋では標準的な大きさ)だと、もって2年半、厳しい冬が来ると2年で空になります。タンクはガレージの扉の外側の地下にタンクが埋まっているのでどこにタンクがあるのか見えないですし匂いもしません。

今まで民家で「こんな大きなタンクが許されるのか?」と自問自答したものは、20000Lでした。最初の家のタンクは人が一人すっぽり入れるような大きさ(1500L)で、大家さんに「私は危険物取り扱いの免許とかないんですけど?」って言ったら「そんなものは必要ない、私だって持っていない、こんな小さなタンクで何を言っているんですか?」って言われて、その後に見せてもらった大家さんの家のタンクが20000L(給油所にあるような鋼鉄製で中二階の小部屋にむきだしの状態でコンクリ打ちっぱなしの床に固定)でした。

我が家のタンクは油面が15センチ以下になると配管や噴射ノズルの詰まり防止のためにタンクの底から16センチくらいの高さまでしか吸油の管が降りていないので、油面高102cmの現在の状況から逆算して安全値5cm(油面スレスレだとボイラーの燃焼が不安定になる)を足すと残り82cm、ただタンクローリーは注文してから4週間±で来るので更に10cm(冬場は灯油の消耗が激しくなる)を引くと72cm、つまり油面高表示が30センチになったら灯油を注文することになります。


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