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アートとビジネスの研究会「アートラボbiz」これまでの研究内容まとめ 前編

2019年5月から始めた、アートとビジネスの研究会「UMUMアートラボbiz」。
スタートから早1年、毎月の研究会に加え
研究会参加者がコアメンバーとなり、ワークショップを開催するまでに至りました。

その1年間の取り組みを、ここでまとめて振り返ってみようと思います。
まずは、この研究会の第1フェーズ「アートとビジネスについて、考察しよう」にあたる、全4回の振り返りです。

研究会の主な構成

本研究会は、アートの専門性や職種を問わず
「アート」と「ビジネス」というキーワードに興味を持った方が参加しています。
毎回の参加はもちろん、単発の参加もOK。
各回テーマは異なりますが、主な構成は下記の通りです。

1.グループセッション(対話する)
仕事の現場にはどのような課題がある?
なぜアートが必要と感じる?
どのようなアートが実際に取り入れられる?
考察をどのようにワークショップデザインに落とし込む?
...などなど
「ビジネスとアート」をテーマに
参加者ひとりひとりの生活や思想を起点に対話します。

2.アートワークショップ(
実践する)
実際に画材を使い、手を動かして作品を制作し
対話から生まれたものの考察を深めます。
1のグループセッションで対話が白熱し、机上の空論になりがちな議題を
現実に引き戻すフェーズでもあります。

3.作品鑑賞(共有する
対話と実践を通して生まれた気づきを、参加者の皆さんで共有し
さらに理解を深めます。

4.還元する
1~3で得たものをそれぞれの生活い持ち帰ることで
みなさんの仕事/ビジネス、そして生活に還元します。
また、職種をこえて対話し、表現活動をともに行うことで
アート活動を介したコミュニティ形成を目指します。

4つのフェーズを通して
さまざまな現場で応用できるアイディアを模索し
参加者それぞれの明日の仕事/ビジネスに活かせる
根源的なアート
を探求しています。

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Vol.1「アートとビジネス」の関係は?(2019/5/4)

参加者:中小企業診断士/文具メーカー会社員/アートキュレーター/公務員

①グループセッション
問い:アートはビジネスに有効なのか?
   具体的にどうやってアートとビジネスに活かすのか?
考察:
・伝達方法(わかりやすさ、インパクト、付加価値の創造)として有効
・コミュニケーション方法(解釈の多様性、相手への観察、対等な対話)として有効

アートワークショップ
「線」をテーマに、様々な画材を自由に使い平面作品を制作する

③作品鑑賞
作品のテーマやコンセプトを作者が発表し、意見交換する

グループセッションその2
再度①の問いを考察する
-個人の内面/イメージ/精神とより深く向き合う
-他者とのコミュニケーションを深める
-組織構築(チームビルディング)への活用

第1回では、「アートはビジネスに有効なのか?」という直球の問いを立ててみました。セッションやワークショップを通して見えてきたのは、個人の内面への働きかけと他者とのコミュニケーションという、アートがもつ2つの有用性でした。

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参加者の方が書いてくださった、この日のグラレコ!


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Vol.2「アート」と「こじつけ」(2020/6/2)

参加者:文具メーカー会社員/アートキュレーター/エンジニア/主婦兼販売員/対話型鑑賞ファシリテーター

①グループセッション

問い:アートで出来ること(期待・実践ほか)
    アートを仕事に繋げる難しさ
    アートって何だろう?アートの定義

期待....自己理解・相互理解・ストレス発散(精神衛生)・メッセージ発信
難しさ....利益・目に見える成果・即効性・効果・説明・表現への抵抗
定義....言語、論理の反対側、再現性がない、正解が1つではない

②アートワークショップ
画材、紙素材を自由につかい、短時間で感覚的に平面作品を制作

③作品鑑賞
他人が感覚で描いたものに、後からテーマを「こじつけ」して発表する。
(作者の意図を知らない状態で、作品にテーマやコンセプト、付加価値をつける)

④振り返り
こじつけ(言語、論理)もアートの世界で存在する
=アートとロジック対立項ではないかもしれない。

第2回では、より「ビジネス」とアートの関係性を深堀する問いを設定。
こじつけ鑑賞によって、意外にもアートとロジカルの親和性が見えた反面
ビジネスへのわかりやすい紐付けは難しいかもしれないという見方が濃厚になりました。

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Vol.3「仕事とビジネス」(2020/7/7)

参加者:文具メーカー会社員/アートキュレーター/エンジニア/対話型鑑賞ファシリテーター/看護師/銀行員

①グループセッション

問い:ビジネス、仕事の意義と課題とは?

ビジネスの解釈.....お金が関わる営み(企業戦略、金儲け、仕組み)
ビジネスの意味.....利益追求
ビジネスの課題.....生産性、差別化、共通理念の創出

仕事の解釈.....お金以外の営み(家事、修行、育児、労働)
仕事の意味.....責任、いきがい、楽しみ
仕事の課題.....自己実現、ストレス、時間、個性無視

②アートワークショップ
アートで企業の課題を解決することはできるのか?
グループで、課題解決(共通理念の創出/自己実現)のためのアートワークショップデザインをする
Aチーム課題:共通理念の創出.....任意の企業理念をコラージュ作品で表現するアートワークショップ
Bチーム課題:自己実現.....参加者同士の印象を抽象画で表現し、相互理解を深めるアートワークショップ

③作品鑑賞
各チーム、アートワークショップデザインの発表と作品を紹介する。

第3回では目線を変えて、「仕事」と「ビジネス」とは何かを考察しました。日本語と英語という言語的な意味を超えて、ふたつの言葉には違う文脈があることがわかりました。

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Vol.4「アート」と「もやる」(2020/8/4)

参加者:文具メーカー会社員/アートキュレーター/エンジニア

①グループセッションその1
問い:「もやる」理由、「もやる」価値とは?

考察:
・解決、新しい発見への期待がある
・明瞭化して伝えたい
・日常の思考停止を見直す
・きれいなもやもや=自主的
・どろどろしてるもやもや=人から押し付けられたもの
・「もやる」ことと「アート」を体験することはリンクする

グループセッションその2
参加者間で共通の「アートの価値」がうまれつつあることから
第三者にそれを伝えようとする試みとしてワークショップを開催してはどうか

これまでの研究会では毎回あたまから上記がでるような、家に帰っても考え続けるような「もやり」が発生していました。
その「もやり」について考えてみた時、現れたキーワードは「答えが一つではないこと」と向き合うこと。これをポジティブに捉えていることが、この研究会での大きなテーマとなっていることがわかりました。

ではこれを多くの人が体験できる場、ワークショップを作ってみよう!

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以上が第1フェーズ「アートとビジネスについて、考察しよう」の研究内容でした。
アートとは何か、ビジネス/仕事とは何か、もやるとは何かを
手を動かしながら考え、正解がないことに向き合う哲学的な時間でもありました。
(毎回みなさん頭から蒸気がでるほど考えている!なのですごい疲れて帰ります...笑)

<各回の様子を詳しくレポートした記事はこちら>
第1回:UMUMアートラボbiz はじまりました!|UMUM 田中 令https://note.com/frogizm03/n/ne9515b0a31d8

第2回:アートにおける 「わかる」と「わからない」|UMUM 田中 令  https://note.com/frogizm03/n/nda7fb8fdda27

後半の第2フェーズ「アートワークショップを作ろう」に続きます。

アートラボbizメンバーによるnote更新が始まります!

これまでUMUMアートラボbizに参加してくださっている方の考察や実体験など
自由に綴られた記事をアップしていきます!
マガジンでまとめていますので、ぜひフォローしてください○

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<UMUMアートラボbiz 開催スケジュール>

コロナウイルス対策のため、現在オンライン開催への切り替え準備中です!
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