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UMUM田中令の、アート考。

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#芸術教育

公教育現場から考える、アートのこと、こどものこと②場を制すものはなに?

公教育現場から考える、アートのこと、こどものこと②場を制すものはなに?

前回からスタートした、わたしの公教育冒険記。

今日は第2話。

この学校には、2人の図工専科の先生がいらっしゃり
そのうちのお一人の産休に代わり、わたしが半年間授業をもつことに。

前任の先生との引き継ぎを終え、私は2,4,6年生3学年×2クラス、合計6クラスを担当することが決まりました。
一年間のカリキュラムは作成されていましたが
コロナウイルスによる休校で、予定していた授業はほとんど行われて

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公教育現場から考える、アートのこと、こどものこと①小学校の先生デビュー

公教育現場から考える、アートのこと、こどものこと①小学校の先生デビュー

ひさしぶりの更新となってしまいました。
UMUM田中です。

相変わらずコロナがざわざわしていますが
ウィズコロナ感もでてきましたね。

私もUMUMのオンライン企画は継続しながら
保育園&幼稚園での芸術指導、学童での造形講座が再開し
9月から新しい現場も始まりました。
私立小学校の、図工科教員です!

この現場に挑戦する大きな理由は
いわゆる「公教育」現場での、芸術教育のリアリティを感じたかった

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企画当日は、きっと私もアドレナリンが出て、感性の扉がばっこんばっこん開くんだと思う。

企画当日は、きっと私もアドレナリンが出て、感性の扉がばっこんばっこん開くんだと思う。

今日はumumアトリエ特別編。
展覧会をつくろう!
でした。

あした、展覧会をつくります。|umum たなかれい|note(ノート) https://note.mu/frogizm03/n/n1d8bfef30c12

一言で振り返ると
あっぱれ!!

完成した空間は
参加者のみなさんのアイディアや試行錯誤
丁寧な手作業のおかげで
しっかり作りこまれた見事なものになりました。

実は今回の企画

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表現を、楽しむ。〜umumアトリエvol.6現代アート編 開催レポート〜

表現を、楽しむ。〜umumアトリエvol.6現代アート編 開催レポート〜

6月から始まった工芸カフェReaLenceでのumumアトリエも、いよいよ最終回。

よりわかりやすく内容を伝え
広く興味を持っていただけるように
第6回目は「現代アート」をキーワードに開催しました。

今回は、私の独断と偏見で
4人の現代アーティストを紹介するテキストを作成!

現代アートの父、デュシャンをはじめ
ラウシェンバーグ、ポロック、そしてchim↑pom。
アートを日常の空間や経験に取

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「正解がない」を咀嚼してみる。〜umumアトリエvol.5開催レポート〜

「正解がない」を咀嚼してみる。〜umumアトリエvol.5開催レポート〜

記念すべき(?)平成の夏最後の日に
umumアトリエvol.5「こころで観察しよう」を開催しました!

企画のコンセプト、初回の様子はこちら↓

「うまいね!」を封印した、アートの時間〜実践編 umumアトリエ開催レポート〜|Ray Tanaka|note(ノート)

昨日の開催に集まってくださったのは老若男女合わせて8名。

まずは、毎度おなじみの準備体操。
お一人に一冊クロッキー帳をお渡しし

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ちいさな一言、おおきな変化

ちいさな一言、おおきな変化

先日noteに書いた
「うまいね」の封印の記事。

この記事を書いた数日後
新潟県の美大に通う4年生から
「教育実習で引用させてほしい」
というありがたいご連絡がありました。

もちろん、快諾。
実習で彼が目指すこと
わたしが日々の活動で目指すことを共有しました。

この時点ですでに
1人の誠意ある青年に
自分の思いが通じたことや
同じ志をもっている人がいることに
胸がぽかぽかしました。

そして

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進化はプロセスにある。

進化はプロセスにある。

今日は都内の保育園で
コネルテのワークショップ
「えのぐであそぼう」
を開催してきました。

今回参加してくれたのは3-5歳。
大きな布の上で1時間
思いっきりえのぐであそびます。

わたしたちコネルテは
あくまでフォロー。
「これはだめ」
「こうしたほうがいい」
なんてことは言わず
表現の変化とこどもたちの変化に合わせ
絵の具のおかわりをつくり
映える色にかえてみたり
新しい布を出したり
こども

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「うまいね!」を封印した、アートの時間〜実践編 umumアトリエ開催レポート〜

「うまいね!」を封印した、アートの時間〜実践編 umumアトリエ開催レポート〜

前回、今のアートに対する価値観は
なぜ「うまい」かどうかに縛られているのか考察し
これはまじでもったいない!!
という記事を書いた。

「うまいね!」を封印した、アートの時間|Ray Tanaka|note(ノート) https://note.mu/frogizm03/n/nb1bdf29409b8

そして、数々の現場でこのもったいない現象に出会い
おとなの感性にもアプローチすることが大切だ!

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「うまいね!」を封印した、アートの時間

「うまいね!」を封印した、アートの時間

この10年あまり、アートワークショップなどの現場で
「私、絵が下手なので」
「才能ないから」
という言葉をたーくさん耳にしてきた。
打ち合わせから現場まで
言われなかったことはないくらい。
ときに子どもに
「うまくないと怒られるから、(作品)いらない」
なんて言われたりして、とても悲しい。

おいおいおいおい!!
みんなめっちゃ「うまい」に縛られてるよ!!

いわゆる「うまい」作品を写実表

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