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世界の遺産を知ろう!GoTo世界遺産クイズ!

世界観光の日

皆さん、昨日9月27日は世界観光の日だったということをご存知でしたか?

1980年に世界観光機関が定めたもので、国際社会における観光への意識を高めるとともに、どれほどの社会的、文化的、政治的、経済的な価値を世界にもたらすか示すことを目的とされているそうです。

国内や海外へ旅行に行くとき、皆さんは何を一番の目的にしますか?
自然に癒されたい
温泉に入りたい 
おいしいものを食べたい
有名な観光名所にいってみたい!
人それぞれ、いろんな目的がありますよね。

観光名所というと、国内外でも、その土地によって様々な名所があるかと思いますが、やはり有名なのは世界遺産になっている場所や建造物ではないでしょうか。世界遺産といわれて思いつくのは、国内だと富士山や京都の建造物、海外だとフランスのモン・サン=ミシェルやスペインのサグラダ・ファミリアなどですね。


世界遺産に登録されるには

でも世界遺産って、一体だれがどうやって、何を基準に登録するのか、知っていますか?
例えば、日本の世界自然遺産である「屋久島」(鹿児島県)ですが、なぜ屋久島が世界遺産に登録されているのか。ただ自然豊かな場所で、縄文杉が有名だから、という理由だけではありません!
世界遺産にはその国や土地の文化や特徴、動植物の進化、さらには地球の歴史が刻まれています。


世界遺産クイズ!①

それではここで、世界自然遺産の屋久島について、クイズを出題したいと思います。

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【Q】
屋久島が世界自然遺産に登録された理由の一つは次のうちどれでしょう

①これまでに日本列島や大陸と地続きになったことがない
②幅広い植物の垂直分布がみられる
③原生的なブナ天然林が世界最大規模で分布している










【A】
答えは ②幅広い植物の垂直分布がみられる です!

屋久島は、島面積が東京23区ほど。
その島の広さに対し、標高1000mを超える山々が連なっているため、「洋上のアルプス」とよばれています。この特徴的な地形により、海岸線から山頂までに様々な植物の分布をみることができるのです。これは屋久島の大きな特徴といえます。

ちなみに、①③は同じく世界自然遺産に登録されている日本の遺産の特徴です。それぞれ、①は小笠原諸島(東京都)、③は白神山地(青森県・秋田県)、の特徴でした!

皆さん、正解できましたか?
何か一つでもその遺産について知っていると、観光へ行った時の感じ方が、知る前とは少し変わってくるのではないでしょうか!
それではここで、屋久島について興味が湧いた!もう少し知りたい!と思った方に、おすすめの本をご紹介したいと思います!


おすすめの本①

フレーベル館ノンフィクション①
『もうひとつの屋久島から 世界遺産の森が伝えたいこと』(武田剛/著)

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1993年、日本で初めて世界遺産に登録された屋久島。
この自然豊かな島の至る所で、つい40年前まで、広大な原生林が伐採されていた事実があった!
屋久島の過去・現在・未来に迫る、渾身のドキュメンタリー!
著者の武田剛さんが実際に屋久島に移り住み、取材を行ったからこそ描けるもうひとつの屋久島の姿をぜひ読んで、知って、感じてみてください。


世界遺産の登録数が一番多い国

ところで、世界遺産の登録数が一番多い国って、どこだと思いますか?アメリカ?中国?アフリカ?ヨーロッパの国も多そうですね。実は現在、世界で最も登録数の多い国は、中国・イタリアの二か国となっています。確かに、中国は歴史の長い国ですし、イタリアも、ローマ帝国の繁栄による歴史的建造物が多いので、納得の結果です。

2020年3月では、中国・イタリアの世界遺産は55件になりました。日本は23件なので、倍以上です。イタリアは、登録されている55件のうち、なんと50件が文化遺産!イタリアの有名な観光名所といわれると、パッと頭に浮かぶのは、コロッセウムやフィレンツェ、ヴェネツィアなどではないでしょうか。もちろんそれらもイタリアの世界文化遺産に登録されています。しかし、それ以外にもイタリアには素晴らしい文化遺産がたくさんあるんです!

それではここで、イタリアの世界文化遺産についてクイズです!

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世界遺産クイズ!②

【Q】
イタリアのミラノにあるサンタ・マリア・デッレ・グラーツィエ教会は、15世紀半ばに建造された修道院ですが、修道院の食堂壁面には、有名な壁画が残されています。その壁画とは一体どれでしょうか。

①最後の審判
②アダムの創造
③最後の晩餐










【A】
答えは③最後の晩餐 です!
サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会の正式な世界遺産登録の名称は、 「レオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」があるサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会とドメニコ会修道院」です。『最後の晩餐』はレオナルド・ダ・ヴィンチ唯一の壁画作品であり、とても有名ですよね。教会は、第二次世界大戦で一部が破壊され、『最後の晩餐』も損傷を受けました。

ちなみに、①②はともにイタリア・ローマ市内にあるヴァチカン市国のシスティーナ礼拝堂に描かれたミケランジェロ・ブオナローティの作品です。
①『最後の審判』は祭壇壁に描かれた巨大なフレスコ画で、②『アダムの創造』は天井に描かれています。

このような壁画は、展覧会などで展示することが難しいため、実物を見るためには直接現地に行かなければなりませんが、広く高い壁に描かれた作品は壮大で、感動も大きいのではないでしょうか。

しかし現在、海外旅行へ行くことが難しくなってしまいましたね。それでも、海外気分を味わいたい!という方に、フレーベル館おすすめの絵本をご紹介します。


おすすめの本②

美術館公式「さがせ」絵本① 『ルーヴル美術館でさがせ!』
ニコラス・ピロー/作 木村泰司/日本語版監修
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まさかの美術館公式!!
フランス・パリにあるルーヴル美術館の名だたるアートに、美術館の人気者がかくれんぼしました!表紙の「モナ・リザ」の微笑みのかげには、青いカバの「ヒッポ」がまぎれこんでいます。
さてさて、かくれじょうずな彼を見つけられるでしょうか?
巻末には、探し絵の答えと一緒に、西洋美術史家・木村泰司先生の解説がついています。

ルーヴル美術館は、フランスの世界遺産「パリのセーヌ河岸」に包括登録がされています。現在、世界で最も有名な美術館といっても過言ではないほど、たくさんの有名作品が展示されているルーヴル美術館ですが、実は当初は、要塞として築かれたということはご存知でしたか?その後、宮殿として改装が繰り返され、現在の美術館の姿となりました。

いつかルーヴル美術館に行くときには、『ルーヴル美術館でさがせ!』を読んで予習をして、展示作品とともに建物もじっくり見てみると、楽しさも倍増するのではないでしょうか。

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