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正社員ってなんだ

週2日正社員ってのを見かけた。週に2日の勤務でも正社員として扱いますってことのようだ。

そもそも正社員ってなんなんだろう。俺が今の仕事始めた20年前にも言われてたし、そのずっと前から言われてきた疑問なんだろうけど。

昭和の時代と呼んで良いか、正社員と言えば人生を会社に捧げる働き方を期待されそれに応える人たちなイメージがあったのだと思う。人生って言うと少し大げさかも知れないが、時間的空間的な自由をすべて会社に捧げるという点では人生そのものと言っても良いんじゃないかな。

契約で決められた所定労働時間を超えても働く。休日であっても働く。転勤を命じられたらたとえ家族と離れ離れになっても引っ越して働く。会社が辞めていいよって言うまで辞めずにずっと働く。

いつでも、どこでも、なんでも、である。

正社員に対して契約社員と呼ばれるものがある。いや、正社員だって契約はしてるんだけども。一般に契約社員というのは正社員に比べて捧げるものの度合いが低いと思われがちである。たしかに一生は捧げない。1年間とか半年間とか、会社とのお別れを見据えて働く。

がしかし、残業だの休日出勤だのといったことは正社員と同じように働いてる人だって多い。

正社員との違いは、たとえばボーナスがないとか役職につかないとか給料の上がり方が緩やかだとか、仕事そのものというより処遇や報酬に大きく現れることが多い。会社の立場からすると、人件費を抑えるための方策として契約社員を雇っているって感じじゃなかろうか。

あと、我が国日本には「一旦雇うとクビにできない」っていう神話みたいなのがあって、そこに「契約社員はクビにできる」みたいな誤解が加わって、「契約社員」という言葉が人を雇うときの安全弁的な響きを持っているとも言える。実際そんな単純なことではないんだけど。

「週2日勤務の契約社員」ではなく「週2日勤務の正社員」が取り沙汰されることについて、いろいろ考え直さなきゃいけないものがあるように思う。

正社員ってほんと変な言葉。

世界のゴキゲンが増えるといいなって考えたりしゃべったり書いたりしてます。ありがとうございます。