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2020年TVドラマ個人的ベスト3

明けましておめでとうございます。
GP帯(19:00-23:00)のTVドラマを片っ端から見てきた私の、2020年個人的年間ランキングを作ってみました。
完全に私個人の好みなので悪しからず。異論はいくらでも受け付けます。

早速ベスト3を発表します!!

第3位『恋はつづくよどこまでも』

通称「恋つづ」
佐藤健さん演じるドSドクター・天堂先生と、上白石萌音さん演じる新人看護師・七瀬の胸キュン♡ラブストーリー。

七瀬は、未熟な看護師と思いきや、患者さん一人ひとりに人として真っ直ぐ向き合う強みがあって、苦手なことは素直に認めて努力する謙虚な頑張り屋さん。恋愛面でも天堂先生に真っ直ぐぶつかって行ってて、とにかく応援したくなります。

天堂先生は、ドSで厳しい、腕のいいお医者さんというイメージが先行するけれど、その裏にはそうさせた辛い過去があって、つい感情移入してしまう場面も。
さらに、第3話では七瀬の採血の練習に協力。第5話では七瀬をアブレーションに入れるなど、七瀬を一人前の看護師に育てようとする熱心な一面が見えてきて、気付いたら好きになっています。

そしてなんといっても見どころは胸キュンシーンの数々!!
第2話でのハグからの「お前は天堂担だろ」に始まり、第4話ではキスからの「これは治療だ」。第5話ラストの頭ぽんからの「俺の彼女だから」。もはやここだけでも観て欲しいレベルです。。
極めつけは第8話ラストのバックハグ。このシーンは、ハグする瞬間まで、七瀬と天堂先生は電話をしているため、意識は完全に声に集中していました。映像は七瀬の表情に寄っていき、囁くような優しい天堂先生の声に、すでにときめいているのです。そこでいきなりの本人登場!驚きと喜びが全てキュンキュンに変換されます。

第8話ラストのバックハグは、再放送の時にTBS公式さんも「バックハグのアレ!!!!」と表現するほどの名シーンとなりました。。

少女漫画原作にありがちな、“恋敵がヒロインを陥れる”みたいな展開がないのもポイント。七瀬ちゃんを手に入れたい清原翔さん演じる上条さん患者さんが邪魔しにきますが、、、

感情移入する上で、主人公の感情の波は必要だし、ピンチがあるのはすごく強いと思います。ただ、ピンチを作り出すために、ヒロインをいじめたり、嘘をついたりといった嫌がらせが横行する展開は、私は好きではありません。一気に辛い気持ちになって、どんなに幸せな展開が待っていたとしても、そこまでたどり着くまでに心がすり減ってしまいます。
ちなみに、『逃げるは恥だが役に立つ』が平和な展開のままピンチを作り出してヒットしたので、今後はこうした展開が増えるのではと期待しています。(私の主観です。)

『恋はつづくよどこまでも』ぜひ観てみてください!
詳しくはこちら▼

第2位『MIU404』

警視庁の機動捜査隊を舞台に、
綾野剛さん演じる、考える前に身体が動いてしまう野生のバカ・伊吹藍と、星野源さん演じる、常に先回り思考で道理を見極める理性的な刑事・志摩一未がバディとなり事件解決に奔走する、一話完結のノンストップ「機捜」エンターテインメント。

このドラマは、野木亜紀子さんが脚本、新井順子さんがプロデュース、塚原あゆ子さんが演出を手掛けています。この制作陣を見た時点で、期待値が跳ね上がりました。

そもそもこの制作陣は『アンナチュラル』と全く同じです。
ドラマの中でも世界観がシンクロし、登場人物が『アンナチュラル』の役のまま出演したことでも話題になりました。

見どころは伊吹と志摩の会話劇。
感情剥き出しの伊吹と、自分も他人も信じない冷静な志摩は、車の中で言い争ってばかり。しかし、その会話はとてもテンポがよく、痴話喧嘩のような微笑ましさもあり、思わず笑ってしまう場面も多いです。
特に好きなシーンは、第1話で犯人の車を見たから緊急配備したいと主張する伊吹に、志摩が説得するシーン。冷静な志摩の「俺までマウントとっちゃったじゃねーか!」が人間っぽくて、一気に志摩を好きになりました。

また、伊吹と志摩だけではなく、陣馬さんや九重、桔梗さんといった4機捜のメンバーそれぞれの個性が際立っているのもポイント。第10話で桔梗さんが志摩にこぼした「古臭い男社会の中で、めげずにきっちりやってきた人の努力をさ…なんだと思ってんの?バカなの?」という言葉からは、普段は頼れる隊長としてカッコよく振る舞う桔梗さんの、本音が垣間見えたような気がしました。

ドラマのストーリーにも毎回翻弄されます。
1話ごとのストーリーとしても、序盤の何気ない会話が事件解決のヒントになっているなど、前半の伏線が綺麗に回収されているのですが、全11話を通してみると、より夢中になってしまう構成となっています。特に、渡邊圭祐さん演じるナウチューバー・特派員RECは、物語が進むにつれて存在感が増していきます。初めは「ストーリーと全然関係ないシーンだな」と感じていた場面が、のちに無くてはならない場面へと変わっていくのです。初めは気付かず観てしまうため、後から見返したくなるシーンが各所に出てくるドラマでした。

さらにサプライズ出演も話題に。
のちに物語のキーマンとなる菅田将暉さんの出演情報すらもサプライズになっており、毎週SNSがざわついておりました。

『MIU404』ぜひ観てみてください!
詳しくはこちら▼

第1位『知らなくていいコト』

吉高由里子さん演じる週刊誌記者・真壁ケイトが、
出生の謎と父の秘密に直面し向き合っていく、お仕事系ヒューマンドラマ。

ドラマを通して、ケイトには困難が次々に降り注ぎます。母の突然の死。“父は殺人犯かもしれない”という疑問。離れていく婚約者。情報提供者からの恨み。個人情報を晒される恐怖。普段は明るく自信あり気に振る舞っているケイトですが、1人になると本音や不安をこぼします。特に、第5話で柄本佑さん演じるカメラマンの元カレ・尾高由一郎に「納骨は1人でできたんだ」と強がる姿は象徴的でした。のちに酔ったケイトを家まで送った尾高は、リビングで骨壺を見つけてしまうのです。
そんなケイトの姿に、気付いたときには深く感情移入しており、現実の苦しさと闘いながら生きる姿に心が揺さぶられ続けました。

ケイトに寄り添い続ける尾高は、とにかく優しい!!かっこいいの次元を超えています。「どした?」の一言だけで、ケイトへの愛が溢れ出ているのです。刺されそうになったケイトを命懸けで守るなど、どれだけケイトのことを想っていたかを感じられる場面も多く、何度も心が苦しくなりました。特に、第2話のラストの尾高のスタジオでのシーンで、「私が乃十阿徹の子どもだって分かってて、結婚しようって思ってくれてたってこと?」と聞いたケイトに対して、当たり前のように「うん」と尾高が頷いた瞬間は、涙が止まりませんでした。

そんな尾高の優しさを際立たせているのが、重岡さん演じるケイトの元婚約者・野中春樹です。回を経るごとにダークになっていき、最終的にはケイトを陥れます。野中の行動には怒りを通り越して恐怖を感じる場面もしばしば。しかし、野中の存在があるからこそ、どんな時でもケイトに優しく接し続ける尾高がとても輝いて見えます。

『知らなくていいコト』がこんなにも私の心に響いたのは、ケイトの父・乃十阿の事件も、各話で扱うスクープの中でも、“なぜその人はそのような行動を取ったのか”という点が描かれていたからだと思います。犯罪者だからといって悪者にするのではなく、1人の人間として向き合ったからこそ出てくる登場人物たちの一言一句が、ケイトの置かれた姿に重なって頭から離れなくなりました。

『知らなくていいコト』ぜひ観てみてください!
詳しくはこちら▼


そして、ベスト3には入らなかったものの、どうしても“このドラマのここがすごい”を伝えたかったので番外編にしました。

番外編『この恋あたためますか』

通称「恋あた」
中村倫也さん演じるコンビニチェーンの社長・浅羽拓実と、森七菜さん演じるコンビニアルバイト・井上樹木が、スイーツ開発をしながら甘い恋に落ちていく「スイーツ×ラブ」ストーリー。

まっすぐな樹木と口ベタな社長の対立や、仲野太賀さん演じる新谷誠や石橋静河さん演じる北川里保との四角関係が見どころなのですが・・・

このドラマを番外編に選んだのは、

タイアップが素敵だったから!!

ドラマで樹木たちが開発したスイーツが店頭に並ぶと、現実世界でも同じものがセブンイレブンに並んでいたのです。ドラマの世界と現実の境界線が薄くなる仕掛けに、ドラマの世界に入ったような気持ちになりました。

実際に私も買ってしまった商品がこちら。
(極上パンプティングは逃しました。。)

▼樹木がスイーツ開発に参加するきっかけとなったシュークリーム

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▼浅羽が頼み込んで復活させたスイーツ改革の成果。アップリンの最終形

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ドラマに興味がなくても、セブンイレブンに行けば目に入るので宣伝効果も大きかったと思います。ただ、私はそれ以上に、“味覚と体験による思い出を作った”という点で他のドラマとは違う楽しみを届けていたと感じました。

ドラマと映画の1番の違いは、時間的制約が大きいことだと思います。1つのドラマを楽しむのにかかる時間は3ヶ月。視聴はテレビかスマホの配信サービス。映画よりも長い期間をかけて、手軽な体験として楽しめるため、日常生活に習慣として入り込みやすく、思い出も日常生活と共に記憶に残ります。過去のドラマを思い出す際に「受験期に観てた」「あの子に片想いしてた時に観てた」といった思い出が一緒に思い浮かぶことはないでしょうか?日常生活と一緒に記憶されるという点は、映画にはないドラマの強みだと思っています。

そんな中、「恋あた」はドラマの記憶にスイーツの味とスイーツを食べるという体験を追加しました。ドラマの世界と日常生活の境界線が薄くなり、より記憶に残るドラマになったのではないかと思っています。

『この恋あたためますか』ぜひ観てみてください!
詳しくはこちら▼

2021年もドラマが楽しみ!!

今月中旬からは、新作ドラマの放送がスタートします。
今年もたくさんのドラマと出会えるのがとても楽しみです。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
素敵な一年をお過ごしください。

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