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フリーランスはどんな保険に入るべき? 民間保険のポイントは「優先度」!

こんにちは。ファイナンシャル・プランナーのタケイ啓子です。

私は44歳で乳がんの手術、47歳で卵巣のう腫の手術をしました。どちらも手術時には入院しましたが、長期の入院にならなかったのは助かりました。やはり、自宅のほうが落ち着きますし、医療費を抑えられたと思います。
ただし、退院したからと言ってすぐに働ける状態ではありません。しばらく仕事は休み、自宅療養をすることになりました。

仕事をしなければ、収入減にダイレクトに響くのがフリーランスの辛いところ。しかも、医療費に加えて基本的な生活費はかかるので家計が厳しくなりがちです。


そんな状況に備えるには、各保険会社で扱っている保険に加入する方法があります。今回は、フリーランスで働く人がどんな保険に入っておいたら安心なのか、保険に加入する優先度についてお伝えします。

■医療保険:優先度★★★

病気やケガで入院、手術をした際に給付金が受け取れるタイプの保険が、医療保険です。

たとえば、入院1日につき5000円、手術をしたら5万円を受け取れる、といった保障がメイン。毎月払う保険料は30歳で2000円前後から加入できます。
保障内容は次のようになっています。

入院給付金:入院をしたら給付金が受け取れるが、「1入院につき30日まで」など上限が設定されていることが多い
手術給付金:手術の種類に応じて給付金が変わるタイプと、一定額のタイプがある。日帰り手術は対象外になっていることもあるので要チェック

病気やケガの可能性は誰にでもあります。しかも、突然であることが多いもの。貯蓄があれば、数日程度の入院、手術とその後の療養による収入減に対応できますが、貯蓄がまだ心細いという場合、医療保険に入っておくと安心です。

医療保険には、メインの保障(=主契約)にオプション(=特約)がいろいろ付けられるようになっていることが一般的。
特約には、次のようなものがあります。

三大疾病特約:がん、心疾患(急性心筋梗塞など心臓の病気)、脳血管疾患(脳卒中など脳血管の病気)で入院、手術をすると、給付金が増額される
女性疾病特約:女性特有の病気で入院、手術をすると給付金が増額される
先進医療特約:先進医療を受けると、給付金が受け取れる
健康お祝い金特約:一定期間、入院も手術もないとお祝い金が受け取れる

特約をいろいろ見ると、どれも付けておいたほうが良さそうに思えますが、もちろん無料ではありません。保障を手厚くすれば、毎月の保険料が高くなります。
そして、特約の対象にならなければお金は返ってきません。ですから、特約はあまり付けず、シンプルな保障がお勧めです。

■がん保険:優先度★★

がん(悪性新生物)になった場合で、入院、手術、通院などをした場合に給付金が受け取れるタイプの保険です。

がんの治療は高額な抗がん剤を使うことが多く、また治療期間が長くなりがちです。がんの種類や状態にもよりますが、抗がん剤を半年間してから手術、その後は約1カ月間で放射線治療、その後も投薬治療が続く、といったケースも珍しくありません。
長期戦になることも考えると、がん保険は心強い味方です。

がん保険の保障内容は、保険会社によって特徴があります。
がんの治療と言えば「長期入院と手術」がメインだった時代には、がん保険も入院と手術の保障がメインでした。ですが、治療方法が多様になっている昨今では保障内容も様々です。

入院給付金:がん保険では、1入院の日数に制限がないタイプが多い
手術給付金:所定の手術を受けた場合に給付される
診断一時金:がんと診断されると給付されるが、詳しい条件も確認を。入院治療をした場合に受け取れるものや、複数回受け取れるもの、1回だけ受け取れるものなど様々
通院給付金:放射線治療や抗がん剤治療のための通院で受け取れる

今後もがん保険は、がん治療の進歩とともに変化していくでしょう。
そのため、あまり細かい給付条件のものが多数あるよりは、「診断一時金を300万円」などシンプルな保障が役に立つのではないかと思われます。
がんにならなければ給付金を受け取ることはありませんが、その分保険料は安く抑えられます。
保障内容にもよりますが、30歳だと保険料は月2000円以内でも加入できます。

■就業不能保険:優先度★★

病気やケガで長期間働けなくなったときに、給付金を毎月受け取れるタイプの保険です。
“長期間”とはどのくらいなのかというと、一般的には60日や180日で設定されていることが多いようです。では、どんな場合に受け取ることになるのでしょうか。

病気やケガ、たとえば脳卒中になって倒れてしまったとします。入院して手術など治療をするため仕事をすることができません。その状態が60日(もしくは180日など)続いたら、その後毎月10万円、といったようにあらかじめ決めておいた給付金を受け取れるというものです。

治療が長期化したら、家計への影響も大きくなります。そんなときに毎月給付金を受け取れたら安心ですね。
ただし気を付けておきたいのが、就業不能になったからと言ってすぐに受け取れるわけではないということ。少なくとも60日間続いた場合に受け取れる仕組みです。
ですから、それまでの治療費や生活費に困らないよう、医療保険や貯蓄などで備えておくことが必要になります。

また、原因となる病気などの条件もしっかり確認したうえで検討しましょう。精神疾患は対象外になるケースもあります

そして、以前の仕事に戻れなくても、自宅で軽作業ならできる状態になれば、給付金の対象からは外れます。

保障内容や保険会社にもよりますが、30歳なら保険料は月2000円程度から加入できます。自分にとって必要な保障を考え、無駄なく準備をすることが大切です。

■生命保険:優先度★

生命保険は死亡保障とも言われ、万が一亡くなった場合に保険金が出るものです。
社会人になると、「とりあえず3000万円」などと勧められて加入している人もいますが、必要な保障かどうかをポイントに考えましょう。

養っている家族など、万が一亡くなったら経済的に困ってしまう人がいる場合は必要性が増します。
しかし、まずは公的保障を確認して、足りない分だけ加入するとムダがありません。国民年金では「子のある配偶者」もしくは「子」に遺族年金が支払われます。金額は年額約78万円+子の加算です。子どもが1人いれば約22万円の加算、2人なら約44万円、3人目以降は1人7万5000円の加算になります。

(参考)
日本年金機構「遺族基礎年金(受給要件・支給開始時期・計算方法)」

■保険の入り過ぎには要注意

保険は、もしもの場合の備えに役立ちますが、すべてを保険でまかなおうとするのは禁物です。なぜなら、保険は条件に当てはまらなければ受け取ることはないからです。
保険に加えて貯蓄も必要です。また、いざというときに頼れる人とのつながりも大切。
自分にとっての優先度を考えて、ムダのない保険加入をしてください。

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