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【フリーランスママ相談】Webデザイナーとコミニュケーションについて

不定期ですが、インスタグラムのDMでいただいたご相談、ご質問に対して「文字のほうが伝わる!」「みんなも知りたそう!」な内容はnote内でお答えできればなぁ〜と思います(^^)

ご相談内容

いただいたDMを個人情報、センシティブな内容等々を割愛、修正させていただきご紹介します。

2歳のお子さんのママからいただきました。

※ご本人から掲載許可をいただいております。

この度、ご相談があり、ご連絡致しました。
吃音を持っていてもwebデザイナーや動画編集などweb関連のお仕事ができるのかといった悩みです。

ちなみに、私の吃音は、話したい言葉が急に喉に力が入り、発声が出来ない状態です。

もちろん緊張もありますが、緊張していない家族に対しても吃音は出ます。

私は前職は、ほぼ話すことがメインのお仕事でした。
ただ、吃音を抱えているので、話すことが非常に苦手な私には、毎日が苦痛でした。

お客様の為になりたいと思う一心で働いておりましたが、次第にモチベーションも保てなく、吃音の辛さに苦しみ、それを家庭内にも持ち込み元気がない姿をみせてしまうことが多くなり、先月退職を致しました。

そこで、今度は話すことを評価されず自分のできることを仕事にしていきたい、そして自信をつけたいと思うようになりました。

新卒で入社した会社では、ホームページを依頼した経験が何度かあり、ホームページなどSNSの重要性とwebデザインの奥深さを感じ、次第に興味を持ちました。


また、言葉ではなく、デザインや制作物でお客様に喜んで頂けることが魅力だと思い、webデザイナーを目指したいと思うようになりました。
動画編集も主に制作という意味でコミュニケーションでは評価されづらいのかと思い、興味を持ちました。

ただ、実際に詳しく仕事内容を調べる中で
webデザイナーこそ、なぜそのデザインにしたのか、またサイトの説明といったお客様に対してのプレゼンスキルが必要だと分かりました。

好きや興味だけでは、選べないのかやはり吃音がありコミュニケーションが苦手な私にはwebデザイナーはおろか、どんな仕事も出来ないのかと自暴自棄になってしまい落ち込むばかりです。

データ入力など作業所など話さない仕事しか、やはり選択肢はないのかと自信を喪失するようになりました。(データ入力も作業系のお仕事も立派なお仕事なのですが・・・)

ただ、リエさんからみて、やはりそのようなコミュニケーションが苦手な人は、webデザイナーは難しいのか、客観的なご意見をお伺いしたいと思い、メッセージを送らせて頂きました。
ご相談内容(一部修正)

結論、「話す」コミュニケーションだけが全てではないので大丈夫!


まず、ご相談内容を読ませていただいて、感じたのが「なんて頑張り屋さんな方なんだろう」ということ。
苦手なことがあっても役に立ちたいから頑張ろうというその姿勢が本当にすごいなと感じました。

さらに悩みながらも自分らしく生きる道をしっかりと模索されているお姿がまた素晴らしいなと。

Webデザイナーの仕事もよくわかっていらっしゃるなぁ〜たくさん調べられたんだなぁと思いました。
正直、ご自身で調べずに軽い質問をされる方もいらっしゃるのですが、この方はすご〜くよく考えていらっしゃるなぁと感じました!

前置きが長くなりましたが、結論からお話しします!

コミュニケーションは確かにこの仕事には、すごく大事。

でも口頭、会話(対面やzoomなど)じゃなくてもできること、つまり「テキスト」「文章」や「提案資料」等でのコミュニケーションって十分可能だと思います。

だから「うまく話せないと無理、できない」では絶対ないので安心していただきたいです。

仕事の選び方に気をつければ大丈夫!

・・・なんですが、このコミュニケーションの重要性ややり方って仕事の種類、働き方でだいぶ異なると思います。

①個人で全部請け負うような直請けは避けた方がいいかも

例えば、自分が今メインとしているような業務
【個人事業主さんや企業さんのWebサイトや販促品を直接依頼されて制作するようなお仕事】

※補足:いわゆる「直請け」です。営業から企画、制作、納品、アフターフォローまで全部1人でやっています。

こういったお仕事に関しては、(特にWebサイトや大きな販促品など工期の長い制作)がっつりお喋りが必要になるので特に駆け出し時は、避けたほうが良いかもしれません。

理由としては、こういうお仕事は「これを作ってください」って言われることがないからです。

仮に「ホームページが欲しい」であっても「何のために?」「最終的にどうしたいの?」「じゃあどんな情報を載せる?」「どんな導線を考える?」等々、ヒアリングやざっくり雑談を重ねてだんだん形になっていくことが多いからです。

お悩み、お困りごと、こうしたい、こうなりたい!をしっかり聞いて、現状の問題点も把握してプロとしてご提案をします。

特に初めてWebサイトを外注される方や、専門知識が少ない方がほとんどなので細かいことまで噛み砕いて説明して、納得してもらう必要もあるからです。

これはあくまで私の場合ですが、打ち合わせの中で生まれるものもあるし、回数を重ねることで信頼関係も出来上がってくると思うので、できるだけ対面(orオンライン)での会話を大事にしているからです。

ただ、こういった一からまるっとという制作をする場合でも、経験を積めば対話なしでもできるかもしれません。
例えば、オリジナルの細かなヒアリングシートを作成して、ある程度商品(Webサイトなど)も規格化することができれば、メールやチャットなどのやりとりだけでもできると思います。

ただ、そこまでにかなり経験を積む必要があると思います(私もまだまだこんなことはできないです・・・)。特に経験が浅いうちはたくさんお客様に聴いたほうが良いと思っているので。

じゃあどういう仕事をしていけば良いの?という話。

②業務委託、いわゆる下請け、ディレクターさんがいる仕事を選ぼう

これは、私も今後インスタ等々でしっかり解説をしていきたいお話なのですが、webデザイナーって本来1人でやっている人って少ないはずなんです。

①で挙げた、個人事業主さんのサイトとかだと丸っと請け負うことも多いと思うのですが、いわゆる企業さんのサイトとかになってくると複数人での制作になります。

例えば・・・
制作会社さんがあって、営業さんがいて、ディレクターさんがいて、デザイナーさん、コーダさん・・・みたいなイメージです。

フリーランスwebデザイナーって言うとなんか1人で制作してそうなイメージなのですが、実際はこういった形で「デザイン」「コーディング」(セットの場合もあり)の部分を請け負うという形が多いです。

社内にデザイナーが足りないからフリーランスと業務委託されていたり、デザイナーがいない会社さんで全部外注する場合もあります。

私が駆け出し時にやらせてもらっていたお仕事は、この形で営業会社さんのホームページ販売部門的なところの制作を委託でやっていました。

その会社さんにはデザイナーはいなくて、ディレクターさん1人のみが社員さん。
その方が、大元のクライアントさん(例えば美容院)に取材やヒアリングをして、カメラマンが撮影して、その内容とデータを私が受け取る。
(実際の取材録音データとざっくりページ内容をいただく感じ)

私はWordPress(ワードプレス)の既存テーマで一からサイト制作、ライティングもやるし、デザインしてコーディング、みたいな形でやっていました。

なので私が大元のクライアントさんである美容院さんとお話しすることは一切ありません!(修正確認などもディレクターさんがやって指示だけ私にくる感じ)

ちょっと説明が長くなりましたが、この「業務委託」という働き方の場合は自分がクライアントさんと話すことはない場合が多いです(この仕事のやり方も本当に会社、案件で変わってくるのである場合もある)。

なので、この場合求められるのは「的確に指示通り、納期厳守で制作する」ということ。

もちろんディレクターさんの腕や会社の方針等々によって色々だとは思いますが、こういったwebデザイナーの働き方であれば「対話のコミュニケーション」がなくてもお仕事はしっかりできます。

(私も委託元の会社さんとは契約時にご挨拶に行ったのみで、その後は基本メールのやり取りで数ヶ月お仕事させてもらってました!)

今は、これが何も会社という組織でなくてもフリーランス同士でチームを作ったりという方が増えていますよね!(以前はなかったなぁ・・・遠い目)

SNSでの交流で繋がって、という話もよく聞くのでそういう情報収集、飛び込んでみる勇気とかも大事かもしれません!

③外部サービスを徹底活用する

あとは、「クラウドソーシング」や「ココナラ」といった外部サービスをうまく使えばテキスト(文字)のやり取りでデザインの仕事は十分できると思います。

もちろんこれもやり方には工夫が必要だと思いますが(ココナラなら依頼されるような商品作りが必要だしクラウドソーシングならプロフィールや提案文など)、駆け出しデザイナーの場合は

  • 名刺

  • LINEリッチメニュー

  • インスタ投稿作成

等々、小さななる早で仕上がる制作物からスタートするとやりやすいのではないでしょうか。

どんな働き方でも大事なのは「文字」のコミュニケーション

色々な働き方を紹介させてもらいましたが、対面の打ち合わせがなくても全てのwebデザイナーに必要とされるのはメールやチャットなどの文字、文章でのコミュニケーション能力だと思います。

特にご相談者様の場合は、そこに力を人一倍注がれると良いと思います!

文章、文字だけで伝えるって結構慣れないと難しいことだと思うんですね。

私もフリーランスwebデザイナーになって5年目ですが、そもそも「伝える」って本当に難しい!今でも反省の連続です。

そしてそこに加えて、提案書の作成、質を上げる、そんな努力をしていくときっと良い働き方ができるんじゃないかなと思います。

私もすごくすごく大切にしていることです。

例えば文字だけが羅列された長ったらしい文章(このnoteはまさにそうかもだけど・・・)、多分あんまり読む気が起きないですよね。

でも、画像や表、図解などか随所に散りばめられた「資料」という形だと読みやすく伝わりやすかったりします。

それを鍛えていくというのが個人的には大事かな〜と感じました(^^)

コンテンツ制作力をつけるときっと良い

以下は私からのお節介な提案です(笑)。

私なら・・・ですが、上記のお仕事を獲得するような努力はもちろん、自身で作る「コンテンツ」(=ブログ記事、インスタ、youtubeなど)を徹底的に強化します。

私自身の話をちょっとしちゃいますが、元販売員なのでしゃべるのは多分得意なんです。嫌いでもありません。

ただものっすごい疲れちゃうんですね・・・制作する元気がなくなっちゃう、ということに3年目くらいに気づきまして、お客様とお話しする時間をすごく減らしました。

といっても1人の方、企業さんとできるだけ深いお付き合いをする方が性に合っているので極力同時進行の案件を減らして、具体的にいうとZoomも月に2回までとかにしています(多くても4回)。

そしてその分、資料作成にも力を入れるし、インスタやブログなど見てもらえるコンテンツをしっかり作って、それ自体が自分のポートフォリオになるようにしています。

特にインスタは駆け出しの2018年から運用してきて(中2年くらい休んでましたが)、画像作成、動画作成、文章作成などすごい力がつく最強のアウトプットだなぁと感じています。

私は「わかりやすい!」と言っていただけることが自分の最高のご褒美というか100点満点なんですが、それもインスタやブログといった自分でコンテンツを作る経験で鍛えてきました(まだまだ修行中ですが)。

なので、今回のご相談者さんに限らず、これから目指す方にはみんなに推奨したい考え方です。

インスタでもブログでもyoutubeでも何か強いアカウントを育てておくと絶対にいいことあります!(断言)

人に喜んでもらいたい!は、何よりも原動力になる

最後に相談者さんへのエールというか、自論ですがご相談を読ませていただいて感じたことです。

言葉ではなく、デザインや制作物でお客様に喜んで頂けることが魅力だと思い、webデザイナーを目指したいと思うようになりました

ご相談内容にも随所に出てきた「助けたい」「役に立ちたい」「喜んでもらいたい」こういった気持ちって多分誰もが持ってるものじゃないです(と、私も他人に言われて気づいたことです)。

これこそがご相談者さんの強み、で長所だと思います。

デザイナーって本当に色々な人がいて、色々な思いや目標があると思います。

でも何をやりがいに感じるかって人によって多分全然違くて。

私はご相談者さんとすごく似ていまして、やっぱり喜んでもらいたいし、役に立ちたいんですよね。

正直お金よりもそこが大事!と思っているので、そういうお仕事、サポートができるお客様としか今はお仕事はしていません。

このnote自体もその塊みたいなもんです(笑)

・・・で、この「助けたい」「役に立ちたい」「喜んでもらいたい」は、必ず原動力になるし、そんな思いを持ってお仕事をされているご相談者さんはきっと良いお仕事ができると思うので、ぜひぜひ自信を持って進んでほしいなと心から思いました。

長くなりましたが、少しでも参考になる部分があれば嬉しいです。
今回はご相談をありがとうございました(^^)


instagram
@olioli_web

では、コメントやDMでご質問・ご相談を受け付けています。
今回のようにみっちり回答は私の気分と仕事次第ですが、必ずお返事はさせてもらっています。

働き方に悩むママさんのお力に少しでもなれたらな〜とインスタも日々更新しています💓

ブログではさらに深掘りして解説しておりますので、よかったらこちらにも遊びに来てくださいね(まだまだ工事中ですが)


未経験コネナシスタートのフリーランスwebデザイナーからのリアルを赤裸々に綴っています。ご支援いただけましたら幸いです♡