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大切な人との時間を

月曜日。

慌ただしく、
一週間を迎える人も多いのではないでしょうか。

日常の忙しさに追われて、
「時間がない」と嘆いてしまう。

そういう時ほど、気持ちに余裕がなくなってしまい、
身近にいる大切な人の気持ちを置き去りにしてしまうもの。

そうした余裕のなさから、
つい、相手に対しても心無い対応をしてしまたり、
作業的な対応で誰かを傷つけてしまうなんてこともあります。

人は時間に余裕がない時ほど、
そうしたことを簡単に忘れてしまうもの。

でも、本当は今の自分があるのも、
周囲の人々の支えや、
身近にある大切な存在があるからこそなのだと思うんです。

どうか、
大切な人との時間と向き合う気持ちを。


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どれだけ忙しくても、
やはり「時間」というものは
自らつくるべきものなのだと思っています。

それは「大切な人」との時間であれば
なおさらのこと。

僕の過去の話になりますが、
日本で働いていた当時、
陰ながら、僕を支えてくれる女性がいました。

彼女との出会いは、会社員時代。
僕が持病で通う病院の看護師さんでした。

いつも、看護師として渾身的に働きながらも、
笑顔を絶やさぬ彼女を見ていて、
素敵な人だな、こんな人が側にいてくれたら、
その人はどれだけ幸せだろうか。

患者にもかかわらず、僕が一方的に惚れ込んでしまい、
無理を承知で彼女に手紙を渡したのがきっかけで、
彼女と付き合うことになったんです。

当時の僕は、相変わらず仕事漬けの日々で、
始発で会社に通い、終電で家に帰る。
それが当たり前の日常でした。

身を粉にして働き、
相当に無茶な日々を送っていましたが、
僕のことをよく知っていてくれた彼女は、
病院の外の日常生活でも僕に寄り添ってくれた。

どれだけ辛い状況でも、体のことを気遣い、
その日常の疲れを癒してくれる大切な存在でした。

今考えると、本当に申し訳ないことなんですが、
彼女はあまりに時間のない僕との時間をつくるために、
家から(僕の)会社まで一緒に通勤してくれたこともあります。
夜は会社の最寄りの駅で待ってくれていて、
一緒にその電車で帰ったことは何度もありました。

そこまでして、
僕との時間を作ろうとしてくれた。

また、僕が徹夜で家に帰れない時も、
会社の近くまで来てくれたなんてことも。

近くのレストランで、
一緒に遅いご飯を食べながら、
いつも彼女は自分の話をするでもなく、
気づけば僕の一方的な仕事の話を、
彼女は笑顔で頷きながら聞いてくれていました。

そして、終電近くになれば彼女は再び家に戻り、
僕は会社へ戻って仕事を続ける。

当時の僕は、
自分で会社を起こしたいという夢もありました。

仕事への思いが強く、
恥ずかしながら、
そんな彼女の温かい思いを気遣う余裕が持てていませんでした。

彼女がどれだけ、
僕との時間を大切にしてくれていたことか、、、、。


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その後、
彼女はあることがきっかけで、
二度と僕の元へは戻らぬ人となってしまいました。

この世にはいません。

過去の投稿で、
何度か「過去の大切な人」として
お話に触れたことがありますが、
実は彼女のことなんですね。

彼女の死後、
友人に聞かされたことに僕は耳を疑いました。

あれだけ僕に寄り添ってくれていた彼女でしたが、
彼女は看護師の仕事をしながら、
仕事の合間に資格の勉強をしていたんです。

彼女の実家は、小さな繊維工場を営んでいました。
女姉妹の長女である彼女は、看護師をしていながらも、
いずれ実家の助けが必要にかもしれないと考えていたそうで、
経理の資格を取るために、職場での休み時間でも
参考書を開いていたそうなんですね。

彼女は勉強をしているところを
僕には決して見せませんでしたが、
そんな状況の中で、僕との時間を優先し、
その時間を大切に思ってくれていたわけです。

僕は、そのことを知って、
彼女への申し分けないという気持ちと、
その気持ちに気がついていなかった
自分自身への怒りのようなものがこみ上げてきて。
しばらくは、彼女の墓前に行くこともできませんでした。

彼女にとっては、どれだけ忙しくても、
大切な人のために時間をつくることは
ごく当たり前のことでした。

僕は彼女がいなくなってから、
そんな大切なことを、
彼女自身の生き方から教わった。

(彼女については、詳しく話すと、
数記事にもなるので、改めてお話をさせていただければと思います)


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みなさんにも、
身近に大切な人がいると思うんです。

それはパートナーだったり、
両親だったり、親友だったりと、
人それぞれかもしれません。

そんな身近な大切な人がいつまでも、
側にいてくれるというだけで、その安心感で、
その人と向き合う時間をつくることを
忘れてはいませんか?

大切な人との時間を大切にしてください。

その人との時間の中のやすやぎを、
大切にしてください。

その存在が、
あなたの人生を豊かにしてくれるのですから。


大切な人との時間は、
自らつくるもの。




週の始まり。


慌ただしさの中に、
見失うことがないよう、
どうか素敵な一日を。



遥か孤島から感謝を込めて。




いつもありがとうございます。



最後までお読みいただきありがとうございます。毎日時間を積み重ねながら、この場所から多くの人の毎日に影響を与えるものを発信できたらと。みなさんの良き日々を願って。