ベスト盤について

若い頃は、ベスト盤というものが嫌いだった。いや、嫌いは言いすぎだが少なくともベスト盤というものに存在意義をあまり認めていなかった。「オリジナルアルバム聴けばいいじゃん。ていうか、オリジナルアルバムを最初の曲から最後の曲まで順番に聴いてこそ」とか勝手に思っていた。
ネットとかでも「〇〇のアルバム、どれから聴いたらいいですか?」というような質問があると(実際に答えるかどうかは別として)、「オリジナルアルバム1stから順に聴けばいいでしょう」というような答えを想定するのが常だった。

それが変わってきたのは40代後半になってきてからだろうか。だんだん、家よりも外で音楽聴く時間のほうが多くなってきて、次第に「あの曲とあの曲とあの曲が聴きたいけど、アルバム別だし、全部アルバム聴くのはしんどいなあ」とか感じだして、なんとなく「ベスト盤いいかも」とか思うようになってきた。
オリジナルアルバムは持っているというのが殆どなので、自分で選曲して編集して作れば良いのだが、なんとなく面倒くさい。
そんなこんなでベスト盤を買う機会が増えてきた。でもCD1枚分のベスト盤では物足りない、2枚組くらいのヴォリュームが一番良いと思っている(3枚以上だとちと長い)。
近年は、わざわざベスト盤をApple Musicからダウンロードしてくることも多い。オリジナルアルバムは持ってないけど、ちょっと聴いてみたいという時に、オリジナルアルバムもApple Musicに揃っているんだがついついベスト盤があればそっちをダウンロードして済ませてしまうこともある。

そういう、既成のベスト盤を入手する時に一番悩まされるのは、途中レコード会社を移籍したパターンで、レコード会社単位でしかベスト盤が出てなかったりする。そもそもアーティストによってはオリジナルアルバムもレコード会社が変わった以前あるいは以降のアルバムはApple Musicになかったりする。近年ではXTCのアルバムとかがそうで、『Apple Venus Volume 1』以降のアルバム(と言っても2枚しかないのだが)はApple Musicにはない。

話がベスト盤から脱線した。が、蒸し返すほどのネタもないな。なんかすごく中途半端だがこの辺で止めることにする。以上、ベスト盤というものについてのとりとめのない話でした。


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