エンジニアとして入社し、デザイナーにキャリアチェンジした新卒4年目が目指すもの
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エンジニアとして入社し、デザイナーにキャリアチェンジした新卒4年目が目指すもの

freee Design 編集部

こんにちは、こんにちはfreee株式会社でデザイナーをしているgakutonです。
これまで freee Design Magazineでは1年目から3年目までの新卒デザイナーを紹介してきました。どれもfreeeのデザインを知れる内容となっていますのでぜひご覧ください。


さて、第4弾となる今回は、エンジニアとしてfreeeに入社した後にデザイナーへと転身したfkadyさんに話を伺いました。どのような思いでデザイン方面へと踏み出したのでしょうか?早速話を聞いてみましょう。

fkady氏の写真

新しいサービスを作ることに興味があった

-- 大学の頃に取り組んでいたことを教えてください
大学では幅広くいろんなことに取り組んでいました。デザインやプログラミングに関しては元々興味を持って独学で学んでいました。どちらかに興味があったというよりは、サービスを作ってみたいと思って両方興味を持って学んでいました。
留学していたこともあり、海外のプログラミングの学習サイトや動画で勉強していたのですが、独学で勉強する中で、実務として手を動かす経験を得たいと思うようになりました。

インターン先を探す中で、当初はfreeeのこともよく知らなかったんですが、目指していることや事業内容を聞いて面白そうだと思い、エンジニアとしてインターンを始めました。

-- デザインとプログラミングのどちらも興味があったんですね
そうですね。デザインとプログラミングの境界を分けて考えてはいなかったです。
プロダクトやサービスがどうやってできるのか、というところ全般に興味を持っていました。

普段わたしたちが使うものを考えると、やっぱりアプリが多いじゃないですか。TwitterやInstagramなどのSNSもそうですし、留学先でも Uber とか Airbnb を使うこともありましし、人々の暮らしや行動に与える影響も大きいなと。かつそれらがインターネット技術を土台に、少ない人数でも多くの人に使ってもらえるサービスができるという点も魅力でした。
また、独学して少し開発できるようになってくると、日頃見えているサービスの見え方が変わってくる感覚もあり面白く感じていました。

-- エンジニアのインターンとしてはどのようなことをやっていましたか?
インターンの時はfreeeアカウント管理というプロダクトの開発や、freee人事労務に従業員がどの部門に所属するか・役職はあるかといったことを定義できるようする開発をしていました。

それまで独学でやっていたので、gitを使ったチームでの開発フローや、書いたコードにレビューをもらえること、開発したものが世に出ていくスピード感など、新鮮なことが多くありました。

-- 他にインターンする中で感じたことはありましたか?
インターンを通してfreeeという会社が取り組んでいることが面白いなと思えるようになりました。

特に自分が作った機能がちゃんと価値に繋がっていると思えたのは大きかったですね。
世の中のプロダクトには、機能というよりはコンテンツが主役なものも多いかなと当時思っていましたが、
freeeのプロダクトは効率性が価値に繋がることも多く、実際に自分がプログラムを書くことと価値のつながりが感じやすかったです。
自分は特にスモールビジネスと深い関わりをしたことはなかったのですが、プロダクトによってスモールビジネスに関わる人に時間の余裕ができるという点はとても共感しやすかったですし、純粋に社会に役立ってる感覚を持てました。

また、インターンで週3,4会社に行っていると会社や人の雰囲気も知れました。自分が想像していたよりも良い人・面倒見がいい人が多く、右も左もわからずにエンジニアやっていた自分にとってはとてもありがたかったです。
freeeが取り組んでいること、会社の雰囲気や働く人、それぞれが入社の決め手になりました。

ユーザー課題の解決により向き合いたいと思った

-- 新卒入社後もエンジニアとして活躍していましたが、デザイナーに移ったきっかけを教えてください
初めにも話しましたが、当初からサービスを作るうえで、エンジニアリングかデザインかの線引きはあまりしていませんでした。

ただ、1人ではなく組織でプロダクトを作っていると、プロダクトマネージャー/デザイナー/エンジニアと職種が分かれてきます。freeeはそれぞれが要件段階から密に協力してプロダクトを発展させていく組織ではありますが、当然ながら職種ごとに責任を持つアウトプットは異なります。
いろんなプロジェクトを経験するにつれて、コードを通したアウトプットよりも、「ユーザーの課題をどういった形で解決するか」というデザインの部分にこだわりたい、責任を持ちたいと思うようになってきました。デザインにこだわりたいのなら、デザイナーという立場になる方が自分にとって良いのではと考え始めていました。
そんなタイミングでちょうど社内に異動制度ができたので、思い切ってデザイナーに異動する希望を出しました。相談の上その希望も受け入れられ、今に至ります。

-- ユーザー課題の解決にこだわりたかったのですね。異動してからは主にどのようなことをしていますか?
所属としてはデザイン基盤チームというところで、freeeのデザインシステムへのコミットをデザイン・エンジニアリングの両面から行っています。

また、異動を考えるきっかけもチームの中でのデザイナーの役割にあったので、プロダクトデザインもやってみたいという気持ちがありました。開発でも会計領域に携わっていたこともあり、会計領域に関わるチームにプロダクトデザイナーとして入っています。

-- デザイナーとして関わるプロジェクトの中で印象的なものはありますか?
まさに今取り組んでいる、会計領域のプロジェクトです。

会計領域と言ってもfreeeにはいくつかのプロジェクトがあるんですが、経理担当者がいないような小さな規模の会社さんが、初期設定が終わってから決算までの間に「日々の記帳業務 (※1) を問題なく行えること」ことを目的とする領域を担当しています。

「日々の記帳業務を問題なく行えること」といっても、様々な捉え方がありますが「ユーザーがfreeeに登録してくれる残高と、実際の銀行口座の残高が一致しているかどうか」にまずは着目して取り組んでいます。
勘定科目などと違って数字の面での正確性は会計知識が少なくても把握しやすいですし、決算期に修正があったとしても比較的スムーズに対応ができます。

「残高が一致しない要因」も様々ですし、「残高が一致しているかどうか」をユーザーが認識しているとは限らないし、「日々の記帳業務を問題なく行える」という感覚が持てるようにする必要もあります。
そういった事を踏まえて様々な角度からアプローチするという点で、今までにないタイプのやりがいのあるプロジェクトだと思っています。

※1 記帳業務とは、会社が事業を行う中で生じた取引の内容を帳簿に記入していく作業のこと。freeeでは、ソフト上に取引内容を正しく登録することを意味する。


– 実際にどんな取り組みを行っているんでしょうか?
「残高が一致しない要因」の把握から考え始めました。当てもなくいきなりユーザーに聞かず、まずは問い合わせとしてどんなものが多いのか、利用者をサポートするアドバイザーはどんな対応をしているのか、という点にヒントがあると考え、それぞれの担当者の知見を借りながら事象の洗い出しを行いました。
どのユースケースでの操作に問題が潜んでいるのか、誤操作の結果どんなタイプの数字の不一致に陥るのか、頻度や重みはどうかとマップを作りながら整理もしました。
そうやって整理していくと、「数あるユースケースで重複登録に陥り頻度も高いのではないか」という仮説も生まれました。
また、残高一致のレベルごとにユーザーを層で分けてもいたので、仮説を持った上で各層のユーザーに「日々の記帳業務」についてヒアリングをしていきました。すると「過去に重複登録に悩んでいた人」「認識は不十分だが重複登録が起こっていた人」「その他の誤操作を起こした人」などに出会い、タイプごとのユーザーの行動や思考パターンの把握もできてきました。
そういった調査も踏まえ、まずは重複登録に至る問題に的を絞り「重複登録を未然に防ぐ・誤操作後にユーザー自身で直せる・残高が一致しているかどうかを認識させる」、と方針を分けながら様々な取り組みを行ってきています。

また、これまでは代表的な問題として重複登録に注力してきましたが、他の要因もあるので引き続き取り組みは続いています。

freee会計の取引一覧画面

誤操作後の重複登録を検知できる機能を用意
機能があるだけでは使われないので認知導線と合わせて検討

freee会計の残高。残高一致時と差額発生時の表示

条件に応じて残高の一致状態を知らせる
ホームの口座表示を確認するユーザー習慣に繋げ、状態に応じたメッセージで機能への誘導も行う

デザインとエンジニアリングの両面の視点から価値を発揮していく

-- エンジニアとデザイナー両方の視点を持つから見えてくることなどはありますか?
大きく分けて二つあります。

一つ目は、課題をどう解決するのかを考えやすくなるという点です。
どこに課題があるかやユーザーにどんな状態になるのが望ましいかという点は調査を重ねることで把握していきますが、どう解決するのかをプロダクトを通して考える際には実装的観点もあるとイメージしやすいのではと考えています。課題に合ったアプローチはなにかと両面から見たり、技術的ハードルの有りそうなところはエンジニアに早い段階で相談する事もやりやすくなるのではと思っています。

二つ目は、実装の視点を持ってUIデザインを検討できることです。
表示がデータ構造に沿っているかを考えたり、frontとserverで行う処理に区別がついた上でインタラクションを考えたり、同期・非同期処理・バッチ処理・ストリーム処理...というように処理応じてユーザーへのフィードバックを考慮するなど、UIを検討する上での観点が増えると思っています。考慮漏れなども防げますし、エンジニアに伝える・相談を受けるといったコミュニケーションもスムーズなるのではないかと。

一方で、実現イメージを持てることが逆に足かせになったり1人で進めすぎないように気をつけています。
例えば案が2つあり片方の方が実現はしやすいとなったときに、初めから選択肢を排除してしまうのではなく、理想的にどうしたいのか・実現する良い方法はないのかなどをチームメンバーと議論するように意識しています。
自分は今はデザイナーであってエンジニアではないので、そこは率直に知見や意見を引き出して、チームとして進めていきたいと思っています。

-- 今後やっていきたいことを教えてください!
もっとデザインシステムの整備やデザインフローの改善にもコミットしていきたいなと思っています。
いくつかのプロジェクトを通して、チームの中でどのように動いていくと良いのか、デザイン面と実装面の理解の活かし方がわかってきたと感じています。
ただ、組織として考えると自分ができたから良いではなく、そういった知見は他のデザイナーにも普及できることが望ましいと思っていますし、組織の底上げができたらいいなと思っています。

終わりに

-- キャリアチェンジの点も振り返り、freeeで働く魅力は何だと思いますか?
やりたいことに真摯に向き合ってくれる環境があるなと思います。
異動に関しても、もちろん自分で勉強はしていたものの実務経験は無かったので、希望ベースで職種の異動させてもらった部分は大きかったです。
デザイン組織としても30人ほどいて、様々なバックグラウンドや個々人で持つスキルにも違いがあります。そのうえで組織として横のつながりもあるので、他の人がやっていることを聞けたり相談できる点も良いなと思っています。

freeeの新卒についてもっと知りたいと思った方、2021年10月27日18時30分からReDesignerさん主催の合同説明会にデザイナーが登壇するのでぜひご応募ください!


freee Design 編集部
freee株式会社のUXデザイン、UIデザイン、デザインリサーチ、デザインシステムを担当するチームの公式noteです。