とある分野で日本一の大学の理事長の心を掴んだ時のおはなし
ベンチャー企業の創業社長に声をかけていただき、
今後、事業展開をする上で、『人脈』を構築しておきたい、と言われ、
社長と共に大手企業の偉い方々との関係性を高めていった時期のこと。
(そもそもサービス業の現場最前線にいた私は、こういう方々との交流に全く慣れていない。)
とある研究会へ定期的に参加させていただきました。
開催は、平日日中。
一年近く経つ頃、
研究会での皆勤賞は私だけになっていました。
ちなみに、企業の一員として参加させてもらっていたものの、
既に個人事業主としてスタートを切っていた私は、自分の意思で参加していたこともあり、
熱意は他の参加者よりも断然溢れていました。
しかし、私以外全員、大手企業を引っ張る立ち位置の方々。
基礎知識が豊富で、英語は当たり前・話題は日本のニュースはもちろん、
グローバルな話題に長けています。
一方の私は社会人として最低限の知識もないので、
下手に話せません。
ましてや、
企業の一員として参加してさせてもらってるので、
自分の無知さが会社の評価につながることを恐れ、
更に何も話せません。
そんな中、
研究会の発起人である日本の技術をを牽引する○大学の理事長が、
私の発した一言で、今までにない嬉しさと感動の表情をみせてくれました。
それは、
『理事長の学生時代の功績』を話題にあげたこと
です。
知識を備える重要さは実感しているものの、
文章から知識を蓄えるのが極度に苦手な私。
しかし、その分、人よりちょっと長けている部分があります。
『目の前の人に興味をもつこと』
どうしたら喜んでもらえるだろうか?
ということを考え実践できる力があるそうなのです。
(後日、私を引き抜いてくれた理由は人柄とこの能力だと教えてもらいました。)
理事長の発する議題や、論文は私が読み解ける内容ではないのですが、
今までの思考や実績は、するすると入ってきました。
もちろん、功績に対する感動も。
それを素直に伝えたところ、
周囲も驚くほどの、理事長の笑顔を見ることができました。
やってきたことに興味を持ち、
褒められるのはとても素晴らしいけれど、
『自分そのもの』を褒められるのとは違う感覚なんだと、その時に学びました。
PS
その後、もう少し社会勉強しようね!と、
日経新聞やオーディオブック・論的思考への書籍等がどっさり社長からプレゼントされました。
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