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搭乗口はどこへいった?

ブレーメンの音楽隊って知ってるかな?
記憶の隅にこの童話が埋もれてる人は多いと思うけど、僕はドイツ行きを決めた時に改めて思い出して、今ここにいる。

遠い記憶だった童話の街に滞在して早くも1ヶ月が経過しました。

まず、僕はあの、なんて言ったっけ?
あーそうだ!トランジット!トランジット!!
トランジットというものに経験がなかった。
そして、まったく勉強もしなかったから英語とドイツ語も使えなかった。

過去形にしたのは、今は前より少しだけ成長しているような気がするからで、、。

初めに到着したのは、中国。
入国審査の窓口に着いた時、怒った顔の体育教官が下駄箱で待ち構えてる姿を思い出した。
ソワソワしたり不安になったりしても仕方がないので、堂々と門番の前に立つと何かでかい声で怒鳴ってきた!

アライバカ?!!!

はぁ?!と言ってみる。
チッ!みたいな感じなのに、指はちゃんと

Arrival card

の場所を指してくれていた。

嫌そうに言うなよ!と思いながらも、
少しだけ感謝していた。あの時のデカイ声は、アライバルカード?!だったんです。

アライバルの意味もカードを何に使うのかも検索して記入を終えたあと、もう一度あの体育教官の前に立つ。今度は他の教官を呼びつけて何か説明を始めた。どうやら、

ここから出るんじゃないらしい。

もちろんウロウロしてから気がついたのだけど、通過してたら中国に入国してしまって、ややこしくなるとこだったと安堵した。

気づいたあと、チケットを見た教官が焦っているように見えたせいで搭乗時刻が迫っていると誤認してしまい、ここから where? を多用しながらの小走り運動を余儀なくされることになった。

アライバル?!のやり取りは入国時の知識に変わり、僕はトランジットを学んだ。

こうやって1つ1つ覚えるのは子供の頃を思い出して凄く楽しい気持ちになる。

搭乗開始時刻と、離陸の時刻を誤認して焦りながら搭乗口を探すと、不思議とチケットの数字や文字だけで目的地にたどり着くのは簡単だった。僕は少し自分が凄いと錯覚しながら搭乗することに成功した。

何かを学んでいく過程は、ロールプレイングと同じだと思ってる。

はじめに自分が誤認している行動をしてみて、1つの行動で1つ結果を受け取る。

望まない結果を受けとることができたら、1つ前の行動から意味を確認する。

次はその結果をふまえて行動して、

望んだ結果を手に入れる、その繰り返し。

これはすべてに当てはまることだと思う。

まぁ、そんな哲学みたいな事は置いといて。
中国の次は、フィンランドで乗り継ぎをすることになっているけど、そこでまた新しいトラブル、いやいや、学びが発生して無知な僕が僕を困らせるのだが、それはまた次にしようかな。