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QRコード決済の普及による一抹の不安を覚えた件について

本日、5/8(水)に新しいQRコード決済アプリが登場しました。
その名も『ゆうちょPay』
その名の通り、ゆうちょ銀行が提供しているQRコード決済サービスになります。

ゆうちょ銀行とアプリを連携することで、支払いと同時に銀行残高から引き落とされるというものです。

ゆうちょ銀行 - ゆうちょPay
https://www.jp-bank.japanpost.jp/kojin/sokin/yuchopay/kj_sk_yp_index.html

そもそもQRコード決済とは?

QRコードとは、2次元コードとも呼び、縦横に文字や数字などのデータを持つことが出来る下記のようなバーコードです。

QRコード決済では、QRコード決済用のスマートフォンアプリとクレジットカードを紐付けます。ユーザー固有のQRコードをお店側に読み取って貰い、支払いを行うコード支払い、逆にユーザーがお店側のQRコードを読み取って支払いを行うスキャン支払いの2種類の方法があります。

QRコード決済アプリによっては多少の違いはあれど基本的な仕組みは同じです。

お祭り騒ぎとなったPayPay

キャッシュレスが普及して、現金を扱わなくて済むようにことは、販売者、消費者共にメリットがあり、大変嬉しいことなのですが、最近、急に増えているQRコード決済に一抹の不安を感じるようになってきました。

以前、ゆうちょPayと同じく、QRコード決済アプリのPayPayでは、100億円山分けキャンペーンが行われていました。10万円の商品を買って全額タダになったり、購入額の20%がポイントで返ってきたりして、SNS界隈でも大変話題になっていました。(現在は第二弾ですが、還元率に上限が設けられた)

普段このようなQRコード決済アプリを使わない人も、特典の欲しさに使うケースが多く見られました。特に都内のビックカメラなどは普段は見られないようなとても長いレジの行列となりました。

このキャンペーンは幅広い世代にQRコード決済を知って貰う、とても良いきっかけとなりました。

しかし、同時に問題点が浮き彫りとなってしまったのでは? と私は考えています。

国内のみの一過性のブーム

100億円山分けキャンペーン第一弾はあまりにも一気に利用者が増えたため、僅か10日足らずで終了してしまう事態となりました。

一気に幅広い世代に知れ渡ったPayPayですが、キャンペーンが終わった後はどうでしょうか。少なくとも、今現在、ビックカメラでPayPayを使っている人は全く見掛けられません。

折角世に広めたQRコード決済ですが、キャンペーンの特典欲しさに使う、一過性のブームでは、人々の生活に根付かせることは難しいことが分かりました。

また、PayPayやLINE PayなどのQRコード決済は一部例外があるものの基本的には日本国内のみでしか利用が出来ません。つまり、基本的には日本人による日本人のための決済方法なのです。

これから、消費者の中心となる若い世代が減りつつある中、QRコード決済を広めてもキャッシュレスの普及には繋がらない無いと思います。

そもそも、今の日本の若い世代はお金が無いという根本的な課題を解決しない限りは、新しい決済方法をいくら生み出しても一過性のブームで終わってしまうのでは無いかとも思います。

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